書籍詳細:平和主義の倫理性

平和主義の倫理性 憲法9条解釈における倫理的契機の復権

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  • 紙の書籍
定価:税込 6,050円(本体価格 5,500円)
在庫なし
発刊年月
2007.06
ISBN
978-4-535-51579-6
判型
A5判
ページ数
304ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

なぜ非武装平和主義を採るべきかにつき、カントの平和思想に端緒を見出し、憲法9条の下での正当性の法的論証に挑戦する意欲作。

目次

緒論

第1章 カント平和思想の概要

第1節 カント平和思想の概要

第2節 先行思想との比較検討

第3節 カント平和思想の解釈

第2章 倫理的普遍主義の陥穽

第1節 シュミットとハーバーマス

第2節 正戦論における「正義」のゆらぎ

第3節 世界市民法への接近

第4節 カント平和思想の倫理性と道理的多元性

第3章 世界市民法の具体的可能性

第1節 世界市民的状態

第2節 マルチチュード

第3節 「国家主権終焉論」について

第4節 政治的主体への収斂可能性

第4章 国民国家をめぐる考察

第1節 生政治と戦争――フーコーとアガンベン

第2節 国民国家の諸相

第5章 デモクラティック・ピース論とカント

第1節 国際社会に対する視座

第2節 デモクラティック・ピース論に対する批判

第3節 デモクラティック・ピース論の可能性

第4節 カントとの関連性

第6章 倫理的平和主義の可能性

第1節 最近の9条解釈

第2節 平和憲法学の従来における通説的立場

第3節 最近の9条解釈に対する疑問

第4節 倫理的平和主義の可能性

補 論 非常事態における司法審査

第1節 緒論

第2節 「劇的な方向転換」

第3節 憲法上の制限と固有の権限論

第4節 Hamilton原理の遺産