書籍詳細:現代アメリカ選挙の集票過程
現代アメリカ選挙の集票過程 アウトリーチ戦略と政治意識の変容
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内容紹介
目次
アメリカの分裂
パープル・アメリカ
「分裂」と「二極化」をつくりだす選挙
「ドラマ」としてのキャンペーン
クリントンと選挙参謀
アメリカの選挙キャンペーンの変遷
世論調査と専門家の役割の変質
マーケティングの「隙間」
地域の政治的特質を生む「コンテキスト」
投票率と「有効投票」―永遠の課題
「集票ターゲット」と政党を支持する理由
選挙キャンペーンの実践と全国委員会
「空中戦」と「地上戦」とアウトリーチ
アウトリーチのターゲット
選挙民リストとキャンバシング
エスニック・アメリカの原風景
ニューヨーク移民社会が象徴するもの
黒人と「アフリカ系」
「人種の境界線」とニューディール連合
共和党の南部戦略
アファーマティブ・アクション
黒人票と対立軸
黒人票の変容
共和党の黒人閣僚―パウエルとライス
ジョージ・W.ブッシュと黒人アウトリーチ
共和党の南部戦略見直し
政治的単位としての「黒人」の今後
国勢調査の「祖先」欄
エスニシティ分類によるアウトリーチ
「非プロテスタント」の移民
統計用語としての「アジア系」
アメリカにおける「日系人」
新しい「アジア系アイデンティティ」の創造
ニューヨーク民主党の「アジア系」対策
選挙民集団別集票に向けたメッセージングの実例
アジア系対策にみる民主党と共和党の「移民社会像」
選挙におけるヒスパニック・ファクター
ヒスパニック系が投げかける問題群
ヒスパニック系とマイノリティ
利益集団としての「エスニシティ」
候補者が象徴する「記号」の塗り替え
民主党アウトリーチの改革
ポスト「エスニック」アウトリーチ
あるカトリック教徒一家の投票行動
「政教分離」と「市民宗教」の両立
福音派と宗教右派の組織化
福音派アメリカ人が「福音派選挙民」になるとき
信仰心ギャップと世俗主義
南部バプティストの宗教文化の拡散
「カトリック票」の系譜
カトリック・アウトリーチ
共和党による宗教の政治レトリック
民主党内分裂の元凶としての「宗教争点」
民主党宗教アウトリーチの新展開
グラスルーツ「宗教左派」による「価値問題」の再定義
信仰ギャップ克服の次元へ
「原理主義」と「保守主義」の乖離
信仰と選挙のこれから
アメリカのポピュリズム
共和党と「ハートランド」としてのカンザス
「空中戦」とテレビ選挙の変容
政治言論としてのマイケル・ムーア映画
リベラル系の映像ポピュリズム
「エリート」と「ポピュリズム」の分断
「リムジン・リベラル」
「ネーダー・ファクター」―ワシントンからの離反
保守とリベラルに割拠するポピュリスト
二大政党を脅かす「ファクター」として
共和党による巻き返し(1)ブランディング
共和党による巻き返し(2)マイクロ・ターゲティング
共和党がモデルにしたH.R.クリントンのアウトリーチ選挙
「文化」のアウトリーチ
グラスルーツ・ロビイングのモデル
テクノロジーの進化とネガティブキャンペーン
変わるテクノロジーと変わらない選挙民
「プログレッシブ」による民主党の再定義
書評掲載案内
■『図書新聞』第2897号 5面 吉野孝早稲田大学教授評