書籍詳細:ヨーロッパの目 日本の目

ヨーロッパの目 日本の目 文化のリアリティを読み解く

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,090円(本体価格 1,900円)
在庫なし
発刊年月
2008.11
ISBN
978-4-535-58557-7
判型
四六判
ページ数
208ページ
Cコード
C1036
ジャンル

内容紹介

ヨーロッパが守ってきた伝統。日本が捨てた伝統。ここに明日の日本を開くがある。日本人のヨーロッパに対する目線は歪んでいるのではないだろうか。在欧18年のプランナーが、血の通った見方、つきあい方を提案する。

目次

まえがき 『のだめカンタービレー』のローカライゼーション



Part 1 文化とビジネスの交差点を歩く



1 異文化のギャップを読み解く

地図を描けない人たち

住宅展示場の南欧風住宅に思う

ちゃぶ台を引っくり返す

病気も文化のうち

イタリア男はもてるか

中国人の和食レストラン

チョコレートで文化を比べる

フランスの三つの災難

強い人間と弱い人間

政治と宗教から読み解く

ヨーロッパの学校見学

縁ある出会いの数々



2 ヨーロッパのビジネス流儀を知る

対ドルだけで円高と騒いでいいのか

連続性のある欧州文化

ワードとパワーポイント

トップレベルのデザインとは

ヨーロッパ各国の苦手意識

英語を勉強する人たち

メイド・イン・イタリーの謎

戦後復興とビジネス



3 都市空間とライフスタイル

鉄道の駅が行き止まりのわけ

バウハウスの流れ

ジプシーについて何を知っているか

田舎の風景とワイン

伝統的社会とつき合うコスモポリタン

これぞライフスタイル

おしゃべりと都市計画



4 ヨーロッパから眺めた日本

日本神話を信じるか

日本のグローバリゼーション

虫の鳴き声を詩的に聞く?

日本人の教養

なぜ、日本の陶芸品が売れないのか

ひきこもる日本チーム

ヨーロッパの統合とその多様性



Part 2 ヨーロッパ文化のリアリティと向き合う



5 柔軟性と想像力の社会

「欧米」という言葉はやめよう

欧州から学ぼうといわない

イタリア人はなぜ遅刻するのか

英国式とフランス式のテーブルマナー

言葉以外の世界

「満足している?」

正当性の領域と範囲

非日常生活が生む出すもの



6 デザインの祭典―ミラノサローネ

ミラノサローネとは何か

解説を読む人、読まない人

欧州人の直感と日本人の直感

楕円と丸い円は同じ円

外国文化は長いスパンで見る

ジャパンデザインへの冷ややかな眼差し

文化を象徴する品質クレーム



7 過去をステップアップに使う

前衛よりクラシック

イタリアに溺れる不幸、イタリアを知らない不幸

古いワインが語ること

カトリック教会が売りに出される

敷居を低くするとは

2800年前の船をつくる

東西の架け橋、フィレンツェの文化財団

隔離された精神病棟のない社会

文化には深さが必要

ヨーロッパ文化の四つの特徴



8 ヨーロッパと日本―今後の行方

日本からヨーロッパのリアリティが見えるか?

ヨーロッパへの無関心の始まり

活動が鈍いヨーロッパとの姉妹都市

欧州と日本は赤い糸で結ばれていないのか

文化を知らないと命が危険にさらされる

ロジックの次にくる感性

こういう状況で何をするか



あとがき 本書の成り立ちと文化の定義