書籍詳細:カルテ返却

カルテ返却 医療不信を解決する特効薬

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  • 紙の書籍
定価:税込 1,650円(本体価格 1,500円)
在庫なし
発刊年月
2009.01
ISBN
978-4-535-98305-2
判型
四六判
ページ数
152ページ
Cコード
C3047
ジャンル

内容紹介

増加する医療事故や医療裁判を背景に、医療不信が広がっている。著者自身の30年間の実践をふまえて、すぐできる解決策を提起する。

目次

第1章 カルテとは何か

カルテとは何か

カルテは誰のものか

カルテは医療情報を伝える最高の手段

第2章 カルテ返却がもたらす利点

カルテ返却をはじめたきっかけ――カルテがむだにならない

カルテ返却をつづけようと考えた富士見産婦人科病院の事件――マイナスの医療をなくすために

医療現場のマナー向上の一つの手段としてのカルテ返却――久留米大学病院の名著『心を形に』を例に

人間関係の限界を認める医療

良質の医療の確保ができる

第3章 カルテ返却は社会の要請

病院中心から患者さん中心へ

カルテ返却がなされない理由

木村明先生の理にかなった時期尚早論

木村先生の意見に対する私の意見

第4章 問題志向型カルテというソフト

コンピュータとの出会い

日野原重明先生が情熱を注いだすばらしいソフト=POSカルテ

なぜ電子カルテ化はカルテ返却を進めないのか

第5章 カルテ返却のキーワードは電子化

目的は言葉だけ、手段こそ重要

カルテ作成のコンピュータ化で夢のように仕事が楽に

カルテ返却が行なわれている現場の姿

第6章 カルテは患者さんに理解されるか

ていねいなカルテなら理解される

カルテが誤解を生むことはある

かぜも気管支炎も肺炎もあまり変わらない

数分間で診断を下すのは無理

検査についての誤解をなくす

第7章 カルテ返却の諸問題――医療裁判は増加するか

完璧なカルテは存在しない

膨大な書類とサイン漬けのアメリカの医療

悪質な医療がとてもよい医療になってしまう

高額になる保険料

第8章 返却されたカルテはどのように使われたか――アンケートをもとにした分析結果



資料 カルテ開示についてのアンケート項目

書評掲載案内

■2009年5月26日付 『読売新聞』