書籍詳細:平和主義の倫理性 増訂版

平和主義の倫理性 増訂版 憲法9条解釈における倫理的契機の復権

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  • 紙の書籍
定価:税込 6,050円(本体価格 5,500円)
発刊年月
2009.06(中旬)
ISBN
978-4-535-51705-9
判型
A5判
ジャンル

内容紹介

※諸般の事情により、本書の刊行を中止することとなりました。ご予約いただいていた読者の皆様にはご迷惑をおかけしました。お詫びいたします。

なぜ非武装平和主義を採るべきかにつき、カントの平和思想に端緒を見出し、憲法9条の下での正当性の法的論証に挑戦する意欲作。

目次

緒 論



第1章 カント平和思想の概要



第1節 予備・確定条項

第2節 カント平和思想の解釈

第3節 世界市民的体制と国家連合



第2章 「倫理的普遍主義」の陥穽



第1節 問題提起

第2節 シュミットとハーバーマス

第3節 正戦論における「正義」のゆらぎ

第4節 オルター・グローバリゼーション



第3章 世界市民法の具体的可能性



第1節 世界市民的状態

第2節 マルチチュード

第3節 国家主権終焉論について

第4節 政治的主体への収斂



第4章 国民国家をめぐる考察――「国民」の戦争主体性



第1節 生政治と戦争――「国民」の戦争主体性

第2節 「戦争とファシズム」対「平和と民主主義」という図式の履歴

第3節 「アジア主義」という表層

第4節 「民主主義」と「民主化」――主体性をめぐる考察

第5節 「間接民主政の機能障害」

第6節 集合体と個人

第7節 デモクラシーの倫理的位相回復に向けて



第5章 デモクラティック・ピース論とカント



第1節 デモクラティック・ピース論の概要

第2節 9・11以後の国際情勢とデモクラティック・ピース論

第3節 デモクラティック・ピース論に対する批判

第4節 デモクラティック・ピース論の可能性

第5節 カントとの関連性



第6章 平和主義の倫理性――憲法9条解釈における倫理的契機の復権



第1節 最近の憲法9条解釈

第2節 平和憲法学の従来における通説的立場

第3節 「平和と人権の交錯」

第4節 平和的生存権論の再構築

第5節 平和主義の倫理性――憲法9条解釈における倫理的契機の復権



補 論 非常事態における人権と司法審査



第1節 緒論

第2節「劇的な方向転換」

第3節  憲法上の制限と「大統領に固有の権限論」

第4節 Hamilton原理の遺産