書籍詳細:新訂 老年期うつ病

シリーズ:こころの科学叢書

こころの科学叢書 新訂 老年期うつ病

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,200円(本体価格 2,000円)
在庫なし
発刊年月
2009.06
ISBN
978-4-535-80422-7
判型
四六判
ページ数
280ページ
Cコード
C3011
ジャンル

内容紹介

不眠や身体疾患との関係、認知症との鑑別など留意すべき点の多い老年期うつ病。最新の薬物療法情報を中心に、旧版を全面的に改訂。

目次

第1章 老年期うつ病の症状



うつ病とは

老年期うつ病の臨床像の特徴

躁病の症状

まとめ



第2章 老年期うつ病の有病率



方法論上の問題

地域調査

施設入所者の調査

家庭医を受診した患者の調査

まとめ



第3章 身体疾患と老年期うつ病



身体疾患患者におけるうつ病の率

特定の身体疾患とうつ病

身体疾患とうつ病の関係

予後

治療

まとめ



第4章 うつ病性仮性認知症



認知症とは

うつ病性仮性認知症とは

うつ病性仮性認知症と認知症の鑑別点

認知症にともなう抑うつ状態

まとめ



第5章 診断を困難にしている要因



心理的過程

社会文化的要因

生物学的要因

まとめ



第6章 高齢者の自殺



自殺の危険因子

直前のサイン

高齢者の自殺の特徴

身体的訴えの背後にうつ病が隠されている可能性

その他の問題点

症例

尊厳死合法化の議論とその問題点

医師の手による自殺幇助に対する意見

尊厳死に反対する理由

まとめ



第7章 心理的アプローチ



急性期治療の七原則

高齢のうつ病患者に対する一般的対応

より焦点を絞った精神療法

まとめ



第8章 薬物療法



薬物療法の基本方針

薬物療法についての患者への助言

高齢患者に対する薬物療法の問題点

老年期うつ病の治療に「理想的」な抗うつ薬

うつ病の薬物療法の原則的な指針

うつ病の治療薬

高齢者の薬物療法での注意点のまとめ

症例

まとめ



第9章 不眠



加齢にともなう睡眠の変化

不眠のタイプ

睡眠薬の選択

睡眠薬の副作用

不眠に対する一般的な注意事項

症例

まとめ



第10章 うつ病にならないために



多様性のある生き方

空の巣症候群

老後に備える

孤立しない人間関係とともに自分だけの時間を大切にする

優先順位をつける

曖昧さに耐える能力

必要な援助を他人に求める態度

過去にこだわる態度から「いま、ここで」の発想への転換

無駄な時間を無駄に過ごす能力

健康な諦観

主導権を徐々に若い人に譲りわたす

人生の回顧録

説明のつかない身体症状に注意する

まとめ



第11章 将来に向けて



メンタルヘルスやうつ病の正しい知識を広める

かかりつけ医に対する生涯教育

精神科医に対する生涯教育

プライマリケア医と精神科医の連携

高齢のうつ病患者のための社会的サポートシステムづくり

高齢者の意見を代表する団体

高齢のうつ病患者を抱えた家族のサポートシステムづくり

老年期を対象にした研究の促進

高齢者が既存の機関を活用するようにはたらきかける

高齢者の受診を妨げない健康保険制度

新潟県における老年期の精神保健活動

まとめ