書籍詳細:教育と格差

教育と格差 なぜ人はブランド校を目指すのか

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  • 紙の書籍
定価:税込 1,980円(本体価格 1,800円)
在庫なし
発刊年月
2009.09
ISBN
978-4-535-55607-2
判型
A5判
ページ数
208ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

教育と就職、昇進の機会の関係など、教育と格差にまつわる諸問題を、独自のデータにもとづき実証分析。その結果を平易に示す。

目次

序 章 教育と格差を巡る話題



1 なぜ教育と格差なのか

2 学校制度の誕生

3 私立と公立

4 戦後教育改革の功績とその後の進展



第1章 日本の教育



1 日本の教育の特色

2 日本の教育の質

3 教育機会の公平性



第2章 学歴形成と所得格差



1 学歴間賃金格差の国際比較

2 学校間格差で見た学歴間所得格差



第3章 学歴と昇進



1 学歴別賃金格差

2 学歴別に見た昇進可能性格差

3 大学における学校間格差に基づく昇進可能性の格差



第4章 学歴とエリート形成



1 企業エリート輩出構造

2 官界・政界におけるエリート輩出構造

3 専門職のエリート輩出構造



第5章 学歴形成における家庭環境



1 PISA調査による家庭環境と学習達成度

2 日本における学歴達成と家庭環境、本人の努力

3 母親が教育に果たす役割

4 高校ランクに与える家庭環境の効果

5 大学偏差値に与える家庭環境の効果



第6章 家庭における教育



1 文化環境

2 読書文化資本の効果

3 芸術文化資本の効果

4 若干の数量分析

5 結果の解釈



第7章 男の子と女の子



1 家庭内での教育投資配分行動

2 男女間における学歴および学部選択の差異

3 きょうだい構成と学歴形成

4 きょうだい構成と補習教育



第8章 公立・私立の差による学校選択行動



1 学校選択行動の理論モデル

2 バウチャー制がもたらす公教育への影響

3 教育の質の公私間格差

4 公私間格差を実例によって考えてみる

5 まとめ



第9章 教育への期待と学校選択行動



1 学歴形成における学校選択行動の重要性

2 学力と学校選択基準

3 家計タイプと学校選択基準

4 誰が教育方針を決めるのか

5 望ましい学歴とは

6 結語



第10章 教育の地域間格差



1 都道府県別高等教育享受機会と高学歴者労働市場

2 教育機会の地域特性

3 学歴形成における地域間格差

4 地域間学力格差



第11章 日本の教育政策



1 日本の教育政策の変遷

2 ゆとり教育政策はなぜ導入されたのか

3 ゆとり教育のつけ(雇用可能性問題)と格差拡大

4 学力と所得

5 おわりに



第12章 教育と格差はどの方向に進むか



1 教育問題の重要さ

2 名門大学に進学するには名門高校出身が有利か

3 理科系と文科系の格差

4 学歴社会であり続けるか

5 教育格差社会にどう対応するか