書籍詳細:建設請負契約のリスクと帰責

建設請負契約のリスクと帰責

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  • 紙の書籍
定価:税込 4,620円(本体価格 4,200円)
在庫なし
発刊年月
2009.11
ISBN
978-4-535-51717-2
判型
A5判
ページ数
272ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

従来の契約法理論ではカバーしきれなかった建設請負契約を「リスク分配」に焦点を当てて比較法的視点から考察し、提言を行なう。

目次

第1章 建設請負契約におけるリスク分配



第1節 建設請負の発展とその法的課題

第2節 契約および契約法一般におけるリスクの鳥瞰

第3節 建設請負契約の履行過程と多様なリスク負担



第2章 滅失・損傷のリスク――「危険領域」の確定



第1節 問題の特性

第2節 建設請負契約における危険の形態とその分配

第3節 ドイツ法における危険領域の確定

第4節 建設請負契約における危険領域の確定――時間の軸から領域の軸へ



第3章 未完成・瑕疵のリスク



第1節 「仕事の完成」の意義

第2節 アメリカ契約法における「実質的履行の法理」

第3節 ドイツ法における「引取り」の概念

第4節 瑕疵のリスク

第5節 仕事の不完全さと適範の振り分け



第4章 注文者の協力義務とリスク分配



第1節 問題の所在

第2節 注文者の協力義務の違反と救済

第3節 ドイツ法における注文者の各種の協力義務

第4節 協力義務の不履行と救済――履行段階に即したリスク分配



第5章 新しい建設請負契約の発展――リスク分配からリスク共有へ



第1節 大規模な建設請負契約におけるリスク

第2節 パートナリング導入の背景と理念

第3節 各国におけるパートナリングの導入経緯と枠組み

第4節 イギリスにおけるパートナリング契約の展開

第5節 日本型パートナリングの可能性



第6章 まとめと提言



1 滅失・損傷のリスク

2 未完成・瑕疵のリスク

3 注文者の協力義務とリスク分配

4 新しい建設請負契約におけるリスク共有の発想

5 リスク分配装置としての契約法へ