書籍詳細:新版 概説 交通事故賠償法 デジタル複製版
新版 概説 交通事故賠償法 デジタル複製版
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内容紹介
目次
初版へのはしがき
序 章 交通事故賠償法の概要――交通事故の発生から紛争処理まで
1 まえがき
2 設例と問題の所在
2-1 事故の加害者の対処
2-2 刑事責任
2-3 交通事故と行政上の責任
2-4 交通事故と民事責任
2-5 交通事故と損害の算定
2-6 交通事故と自動車保険
2-7 自賠責保険の適用がない事故と政府保障事業
2-8 交通事故紛争の解決
第1部 法律上の責任とはどういうものか
第1章 責任論
1 民法上の責任
1-1 はじめに
1-2 民法上の不法行為責任
2 自動車損害賠償保障法上の責任
2-1 運行供用者責任制度
2-2 責任(強制)保険(共済)制度
2-3 政府保障事業制度
3 過失とは
3-1 過失の意義
3-2 過失の基準(過失における注意の程度)
3-3 刑法上の過失
4 共同不法行為
4-1 はじめに
4-2 共同不法行為とは
4-3 異時事故
4-4 交通事故と医療過誤の競合
4-5 交通事故と道路の設置・管理瑕疵の競合
4-6 共同不法行為と過失相殺
第2章 自賠法における「運行」の意義
1 「運行」とは何か
2 「運行」概念をめぐる学説・判例
2-1 「当該装置」の意味をめぐる諸説
2-2 判例の立場
2-3 近時の有力な考え方
3 運行「によって」の意義
第3章 運行供用者の意義と範囲
1 運行供用者と保有者および自賠責保険
2 運行供用者とは何か
2-1 従来の考え方
2-2 判例の考え方
2-3 最近における新たな動き
3 運行供用者の範囲――運行供用者該当性をめぐる個別的問題
3-1 無断運の場合
3-2 名義貸与者・名義残りの場合
3-3 賃貸借の場合
3-4 使用貸借の場合
3-5 修理業者・運送業者の場合
3-6 担保で預けている・預かっている場合
3-7 下請人が事故を起こした場合
3-8 割賦販売(所有権留保売買)の場合
3-9 マイカー社員の場合
3-10 子が事故を起こした場合
3-11 代行運転の場合
4 泥棒運転と保有者責任
第4章 運行供用者の他人性
1 はじめに
2 「妻」は他人か
3 好意・無償同乗者
3-1 好意・無償同乗者とは
3ー2 好意・無償同乗者は「他人」か
3-3 好意・無償同乗による減額
4 共同運行供用者の他人性
5 運転補助者の他人性
5-1 裁判例の整理とこれまでの考え方
5-2 運転補助者の概念とその他人性
第2部 損害はどのように認定されるのか
第5章 損害論
1 損害の意義
1-1 はじめに
1-2 差額説
1-3 死傷損害説
1-4 労働能力喪失説
1-5 評価段階説
1-6 包括損害説
1-7 扶養構成説
1-8 裁判例の流れ
2 損害の分類
2-1 人身損害
2-2 物件損害
第6章 損害の算定
1 はじめに
2 休業損害
2-1 休業損害とは
2-2 一般的給与所得者
2-3 会社役員
2-4 事業所得者
2-5 主婦等家事従事者
2-6 無職者
2-7 学生・生徒・幼児等
2-8 企業損害
3 死亡・後遺障害逸失利益
3-1 算出方式
3-2 基礎収入
3-3 労働能力喪失率
3-4 労働能力喪失期間
3-5 中間利息
3-6 生活費控除率
3-7 年金等の逸失利益性
4 植物状態患者の場合
5 外国人の場合
6 損益相殺
7 損害賠償の方法
第7章 過失相殺
1 民法上の過失相殺
1-1 はじめに
1-2 過失相殺の意義・方法
1-3 被害者の過失
1-4 被害者側の過失
1-5 過失相殺の類推196
2 保険と過失相殺
2-1 自賠責保険と過失相殺
2-2 対人賠償保険と過失相殺
2-3 対物賠償保険と過失相殺
第8章 因果関係論の諸相
1 はじめに
2 被害者の素因
2-1 素因とは
2-2 裁判例の状況
2-3 学説の状況
2-4 検 討
3 被害者の自殺
3-1 問題の所在
3-2 判 例
3-3 割合的因果関係論の機能
4 新たな後遺障害類型の登場
4-I PTSD
4-2 RSDあるいはCRPS
4-3 高次脳機能障害
第3部 自動車保険はどのような仕組みになっているのか
第9章 自賠責保険および政府保障事業の仕組み
1 総 説
2 自賠責保険の形態および契約締結の義務化
2-1 保険形態
2-2 契約締結の義務化
2-3 保険証明書と検査標章・保険標章
2-4 危険の増加と通知義務
3 自賠責保険契約の関係者
4 自賠責保険金額
5 自賠責保険の免責事由
6 自賠責保険の損害調査と損害査定
6-1 損保料率機構による損害調査
6-2 損害査定とその拘束力
6-3 被保検者・被害者に対する情報提供義務
6-4 損害調査結果に対する不服申立システム
7 自賠責保険給付システム
7-1 加害者請求(保険金請求)
7-2 被害者請求(損害賠償額の直接請求)
7-3 仮渡金請求
7-4 内払請求
8 自賠責保険制度の運営
9 政府保障事業
9-1 政府保障事業が必要とされる理由
9-2 政府保障事業の内容
9-3 政府保障事業の財源
9-4 自賠責保険との差違
第10章 任意自動車保険の仕組み
1 任意自動車保険の役割
2 対人賠償保険と自賠責保険の関係
2-1 対人賠償保険の「上積み保険」性
2-2 自賠責保険と対人賠償保険の差違
3 任意・自賠一括払制度
4 示談代行制度
5 等級別料率制度
6 自動車保険商品
6-1 保険自由化と自動車保険商品の多様化
6-2 自動車保険商品の種類
7 任意自動車保険の種類とその法的性質
7-1 責任保険
7-2 傷害保険
7-3 物保険
7-4 費用保険
第11章 任意自動車保険の内容
1 総 説
2 対人賠償保険
2-1 担保危険
2-2 被保険者
2-3 被害者の直接請求権
2-4 免責事由
3 対物賠償保険
3-1 担保危険
3-2 被保険者
3-3 被害者の直接請求権
3-4 免責事由
4 人身傷害補償保険
4-1 担保危険
4-2 被保険者
4-3 支払保険金
4-4 免責事由
5 自損事故保険
5-1 担保危険
5-2 被保険者
5-3 免責事由
6 無保険車傷害保険
6-1 担保危険
6-2 被保険者
6-3 免責事由
6-4 代 位
7 搭乗者傷害保険
7-1 担保危険
7-2 被保険者
7-3 免責事由
8 車両保険
8-1 担保危険
8-2 被保険者
8-3 車両価額協定保険特約と商法639条
8-4 被保険自動車
8-5 免責事由
9 主な特約条項
第12章 自動車保険約款をどう読むか
1 総 説
2 約款の意義・拘束力
3 自動車保険約款の具体的解釈
3-1 対人賠償保険における事故発生通知義務
3-2 対人賠償保険の親族間事故免責条項における「配偶者」の意義
3-3 故意免責条項における「故意」の意義
3-4 自損事故保険における運行起因性
3-5 搭乗者傷害保険における「搭乗中」の意義
3-6 自動車入替と承認裏書
3-7 車両保険における「無免許運転」の意義
3-8 他車運転危険担保特約における「常時使用」等の意義
第4部 交通事故紛争の解決と世界の交通事故賠償法
第13章 交通事故紛争の解決方法
1 示談による解決
1-1 示談の意義
1-2 示談の無効・取消
1-3 示談後の請求が認められる場合
2 調停による解決
2-1 調停の意義
2-2 手続・管轄
2-3 進 行
2-4 終了および効力
3 訴訟による解決
3-1 訴訟の種類
3-2 損害賠償請求の訴
3-3 債務不存在確認の訴
4 交通事故相談機関
4-1 日弁連交通事故相談センター
4-2 交通事故紛争処理センター
4-3 仲裁センター
4-4 自賠責保険・共済紛争処理機構
5 示談書の作成
第14章 諸外国の交通事故補償システム
1 総 説
2 交通事故補償制度の国際比較
3 被害者保護を強化するための法制度
3-1 厳格責任立法例
3-2 モノーフォルト保険制度
3-3 包括的災害補償制度
4 交通事故訴訟と国際私法――準拠法・国際裁判管轄
4-1 準拠法
4-2 国際裁判管轄
4-3 海外における交通事故と保険
基本用語解説
参考資料
1 自賠責保険金額・仮渡金の変遷
2 後遺障害別等級表・労働能力喪失率
3 新ホフマン係数及びライプニッツ係数表(現価表)
4 新ホフマン係数及びライプニッツ係数表(年金現価表)
5 日弁連交通事故相談センター 全国相談所一覧
6 交通事故紛争処理センター所在地
7 (財)自賠責保険・共済紛争処理機構所在地
主要参考文献一覧
事項索引
判例索引