書籍詳細:ノイズと経済秩序

ノイズと経済秩序 資本主義の自己組織化

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  • 須藤 修
  • 紙の書籍
定価:税込 2,640円(本体価格 2,400円)
在庫なし
発刊年月
1988.10
旧ISBN
4-535-57754-4
ISBN
978-4-535-57754-1
判型
A5変型判
ページ数
240ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

本書は、資本主義経済システムの秩序形成および構造変動のプロセスを、生化学や熱力学で注目を浴びている〈自己組織化〉を基軸として解明するとともに、諸個人の豊かな発展を促す社会経済システムの構想を提示する。

目次

第1部 経済認識の刷新に向けて
第1章 科学的認識と変革を求める認識関心
 1オルターナティブ・パラダイムの要件
 2批判的合理主義の問題圏
 3「革命主義」の科学論
 4精緻化された反証主義
 5批判的社会理論の試み
 6求めるべき方途
第2章 経済生活過程と経済学批判
 1経済学と経済認識の準位
 2L・ワルラスと因果論
 3V・パレートと関数主義
 4C・メンガーと価値関係の経済学
 5マルクス─新たな経済認識の再構成にむけて
第2部 自己増殖─組織態としての資本主義
第3章 資本主義経済システムの形成と自己組織化
 1市場における価値規準の形成
 2資本の生成と自己増殖運動
 3資本による労働の包摂
 4資本の自己増殖運動と流通過程
 5資本の蓄積と資本主義の秩序
第4章 資本主義経済システムの高度化
 1諸資本の競争と市場機構
 2商業資本の自立化と市場システムの機能分化
 3市場と信頼関係のインタラクション
第3部 新しい社会経済システムの創造に向けて
第5章 資本のオートノミーと支配の脱人格化
 1株式資本と市場経済領域の変質
 2株式会社と経営の組織化
 3株式保有と企業間関係
 4資本のオートノミー
第6章 資本主義における求心と遠心
 1高度成長化の両義性
 2支配システムの変容と企業間ネットワークの形成
 3企業における権力構造と組織革新
 4労使関係と社会的行為の変化
 5ノイズの生成と新たな社会の組織化
 6自律的生活圏の創造に向けて