書籍詳細:人間回復の刑事法学

人間回復の刑事法学

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  • 紙の書籍
定価:税込 6,600円(本体価格 6,000円)
在庫なし
発刊年月
2010.07
ISBN
978-4-535-51778-3
判型
A5判
ページ数
336ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

近年の刑事法制度改革による人間疎外の促進を批判的に検証し、人間回復のための刑事法学への転換を主張する挑戦的な論文集。

目次

第1部 刑事司法と人間疎外



1  厳罰化・被害者問題と刑法の存在理由……梅崎進哉



2  刑事立法の活性化と罪刑法定主義……森尾 亮



3  謙抑主義に関する一考察……陶山二郎



4  教唆犯規定の意義に関する一考察……福永俊輔



5  入札談合等関与行為防止法の処罰規定について……雨宮敬博



6  刑事弁護と防御権

  ――司法改革で被疑者・被告人の防御権保障は拡大したか…… 春日 勉





第2部 差別の克服



7  差別扇動行為の刑事規制に関する序論的考察

 ――刑法におけるマイノリティ保護 と過去の克服……櫻庭 総



8  戦前日本における断種法研究序説……稲田朗子



9  ハンセン病問題と刑事司法

 ――菊池事件をとおして………平井佐和子



10 ヨーロッパ中世のハンセン病と近代日本の隔離政策……森川恭剛



第3部 人間回復に向けて



11 福知山線列車事故報告書をめぐって

  ――原因究明型システムの議論のために…… 鈴木博康



12 フランスの薬物政策

 ――薬物自己使用罪の非刑罰化をめぐって……大藪志保子



13 少年司法における科学主義の新たな意義……岡田行雄