書籍詳細:治療の場所と精神医療史
治療の場所と精神医療史
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内容紹介
従来の精神医療史では充分に検討されてこなかった日本各地の「治療の場所」が、患者や家族、地域社会に果たした役割や意義を解明。
目次
はしがき
第1章
精神医療における場所の歴史
「そこにしかない」場所と「どこにでもある」場所[橋本 明]
はじめに──精神医療における治療の場所と場所性
1 ゲールにおける場所性の形成
2 わが国における治療の場所
3 西欧近代的な病院への憧憬と挫折
4 「どこにでもある」場所の普及──近代的な制度としての私宅監置
おわりに
第2章
湯治場における精神病治療
宮城県定義の「山中の癲狂院」[近藤 等]
はじめに
1 定義の地
2 定義の歴史
3 精神疾患療養の場としての定義温泉
4 西欧精神医学との遭遇──短期間の蜜月と長期間の反目
5 定義如来信仰との関係
6 定義の住民の受容
7 時代の変化と定義温泉の終焉
第3章
滝場の精神病者
群馬県の室田不動と瀧澤不動[橋本 明]
はじめに
1 戦前における群馬県の精神医療史
2 文献にみる室田不動
3 榛名山麓の室田不動を訪れて
4 文献にみる瀧澤不動
5 粕川上流の瀧澤での現地調査
おわりに
第4章
地域によって異なる「参籠」のかたち
千葉県の場合[板原和子]
はじめに
1 市川市内の3つの寺院について
(1) 正中山法華経寺
(2) 原木山妙行寺
(3) 宮久保山高圓寺
(4) 市川の3つの寺院から見えること
2 長国山鷲山寺(茂原市)
3 仙瀧山龍福寺(旭市)
おわりに
第5章
山里に暮らす精神病者
静岡県竜爪山穂積神社の場合[橋本 明]
はじめに
1 竜爪山と精神病治療
2 静岡県の精神医療史
3 平山での聞き取り
4 穂積神社のトポグラフィー
おわりに
第6章
「水治療」からは見えないこと
富山県大岩山日石寺の場合[兵頭晶子]
はじめに
1 問い返された瞬間
2 大岩の歴史
3 精神病学のまなざし
4 精神病者の参籠と大岩という地域──「民間治療場」であることの意味
5 滝に打たれるということ
6 転機と現在
おわりに──そして、再びあの問いへ
第7章
精神病者預かりを可能にしたもの
京都府岩倉の場合[中村 治]
はじめに
1 岩倉において精神病者の受け入れが始まった時期
2 付添いなしに受け入れるようになった時期
3 茶屋・農家における精神病者預かりの生き残りと繁栄
4 岩倉において精神病者預かりを可能にしたもの
(1)地理的な理由
(2)経済的な理由
(3)人を預かることに対する慣れ
おわりに
第8章
霊場生駒山地の一民間療法
戦前大阪府下の精神病者収容施設「星田妙見道場」[板原和子]
はじめに
1 文献から見える「菖蒲が滝地域」
(1) 明治以前の「菖蒲が滝地域」
(2) 昭和初期の栗山一夫の現地調査より
2 「菖蒲が滝地域」を訪ねる
(1) 斉藤愛映氏を訪ねる
(2) 永徳寺を訪ねる
おわりに
第9章
民間治療場から精神病院へ
徳島県阿波井神社の場合[兵頭晶子]
はじめに──精神病院へ転化するということ
1 徳島県阿波井神社の歴史と病者の参籠
2 阿波井島保養院の設立
3 阿波井島保養院の実態
4 兵庫県阿波井神社との対比
おわりに──場所性の喪失が問いかけていること
あとがき
第1章
精神医療における場所の歴史
「そこにしかない」場所と「どこにでもある」場所[橋本 明]
はじめに──精神医療における治療の場所と場所性
1 ゲールにおける場所性の形成
2 わが国における治療の場所
3 西欧近代的な病院への憧憬と挫折
4 「どこにでもある」場所の普及──近代的な制度としての私宅監置
おわりに
第2章
湯治場における精神病治療
宮城県定義の「山中の癲狂院」[近藤 等]
はじめに
1 定義の地
2 定義の歴史
3 精神疾患療養の場としての定義温泉
4 西欧精神医学との遭遇──短期間の蜜月と長期間の反目
5 定義如来信仰との関係
6 定義の住民の受容
7 時代の変化と定義温泉の終焉
第3章
滝場の精神病者
群馬県の室田不動と瀧澤不動[橋本 明]
はじめに
1 戦前における群馬県の精神医療史
2 文献にみる室田不動
3 榛名山麓の室田不動を訪れて
4 文献にみる瀧澤不動
5 粕川上流の瀧澤での現地調査
おわりに
第4章
地域によって異なる「参籠」のかたち
千葉県の場合[板原和子]
はじめに
1 市川市内の3つの寺院について
(1) 正中山法華経寺
(2) 原木山妙行寺
(3) 宮久保山高圓寺
(4) 市川の3つの寺院から見えること
2 長国山鷲山寺(茂原市)
3 仙瀧山龍福寺(旭市)
おわりに
第5章
山里に暮らす精神病者
静岡県竜爪山穂積神社の場合[橋本 明]
はじめに
1 竜爪山と精神病治療
2 静岡県の精神医療史
3 平山での聞き取り
4 穂積神社のトポグラフィー
おわりに
第6章
「水治療」からは見えないこと
富山県大岩山日石寺の場合[兵頭晶子]
はじめに
1 問い返された瞬間
2 大岩の歴史
3 精神病学のまなざし
4 精神病者の参籠と大岩という地域──「民間治療場」であることの意味
5 滝に打たれるということ
6 転機と現在
おわりに──そして、再びあの問いへ
第7章
精神病者預かりを可能にしたもの
京都府岩倉の場合[中村 治]
はじめに
1 岩倉において精神病者の受け入れが始まった時期
2 付添いなしに受け入れるようになった時期
3 茶屋・農家における精神病者預かりの生き残りと繁栄
4 岩倉において精神病者預かりを可能にしたもの
(1)地理的な理由
(2)経済的な理由
(3)人を預かることに対する慣れ
おわりに
第8章
霊場生駒山地の一民間療法
戦前大阪府下の精神病者収容施設「星田妙見道場」[板原和子]
はじめに
1 文献から見える「菖蒲が滝地域」
(1) 明治以前の「菖蒲が滝地域」
(2) 昭和初期の栗山一夫の現地調査より
2 「菖蒲が滝地域」を訪ねる
(1) 斉藤愛映氏を訪ねる
(2) 永徳寺を訪ねる
おわりに
第9章
民間治療場から精神病院へ
徳島県阿波井神社の場合[兵頭晶子]
はじめに──精神病院へ転化するということ
1 徳島県阿波井神社の歴史と病者の参籠
2 阿波井島保養院の設立
3 阿波井島保養院の実態
4 兵庫県阿波井神社との対比
おわりに──場所性の喪失が問いかけていること
あとがき