書籍詳細:医療裁判 理論と実務

医療裁判 理論と実務

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  • 紙の書籍
定価:税込 6,380円(本体価格 5,800円)
在庫なし
発刊年月
2010.12
ISBN
978-4-535-51809-4
判型
A5判
ページ数
520ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

30年以上も前から医療過誤にかかわり、薬害HIVなど多くの事件を手掛けたのみならず、法理面でもリードしてきた著者の理論と実践の集成。

目次

序 医療過誤訴訟の意義と限界



1 医療過誤訴訟の法理

 (1)治療機会の喪失による損害:期待権侵害論再論

 (2)期待権の展開と証明責任のあり方

 (3)延命利益、期待権侵害、治療機会の喪失

 (4)実務医療過誤訴訟:理論的な課題

 (5)医療行為と死傷の結果との間の因果関係



2 医療過誤訴訟における因果関係

 (1)因果関係を考える(講義)

 (2)因果関係の推定・立証をめぐって(質疑応答)



3 医療と裁判

 (1)ふぐ中毒患者に対する全身管理

 (2)脳動静脈奇形(AVM)を有する患者に対する説明義務

 (3)外傷性頭蓋内血腫の診断治療

 (4)血管造影検査と医師の注意義務

 (5)診断の遅れと治療

 (6)脳神経減圧術後の脳内血腫による死亡と脳内血腫の原因

 (7)水頭症児に対するシャント術治療中の視神経萎縮による視力障害

 (8)癌の告知と医師の責任

 (9)医師の治療方針と患者の療法選択

 (10)救命の可能性あるところ医師の診療義務がある

 (11)専門外の疾患に対する紹介責任

 (12)脳腫瘍確定診断のための脳組織採取

 (13)医療裁判の現状

 (14)肝癌の早期発見義務を怠った過失、医師の不作為と死亡の因果関係肯定

 (15)医療水準として未確定な治療法についての説明義務



4 医療裁判を問う(対談集)

 (1)どうする医療裁判(長尾クニ子/医療訴訟原告)

 (2)がん患者はなにを怒り、恨むのか(柳原和子/がん患者)

 (3)医療過誤訴訟-鑑定書の罪を問う(近藤誠/慶応大学医師)



コラム

 (1)医療過誤をどう減らすか

 (2)災害・事故を防ぐ知恵と工夫

 (3)どらま「白い巨塔」に取り組んで