書籍詳細:憲法理論の再創造

憲法理論の再創造

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  • 紙の書籍
定価:税込 6,050円(本体価格 5,500円)
在庫なし
発刊年月
2011.03
ISBN
978-4-535-51786-8
判型
A5判
ページ数
544ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

『法律時報』誌に2008年~2010年に連載された「憲法理論の再創造」研究会報告をもとにした、意欲溢れる渾身の論稿を掲載。

目次

第1部 憲法総論:憲法理論の再創造

石川健治……アプレ・ゲール、アヴァン・ゲール――コードとしての「戦後」

蟻川恒正……日本国憲法における公と私の境界

糠塚康江……隠された〈私〉/顕れる〈私〉

駒村圭吾……日本国憲法と多元主義――主権と人権・再訪

巻美矢紀……日本国憲法に「物語(narrative)」はあるか――主権と人権・再訪

中林暁生……憲法判例を読みなおす余地はあるか――最高裁と下級審

山元 一……近未来の憲法理論を考える



第2部 憲法理論史:憲法理論60年の軌跡と課題

辻村みよ子……国民主権――国民主権論の「停滞」は必然か

愛敬浩二……平和主義――「相対化の時代」における憲法9条論の課題

長谷部恭男……人権論1・人権総論――理由のある行為

阪口正二郎……人権論2・違憲審査基準の二つの機能――憲法と理由

西原博史……人権論3・生存権論の理論的課題――自己決定・社会的包摂・潜在能力

只野雅人……参政権と議会制民主主義――国会の構成と機能をめぐるジレンマ

宍戸常寿……司法審査――「部分無効の法理」をめぐって

大津 浩……地方自治――自治体政府形態選択権と国民主権原理の関係から



第3部 比較憲法的に見た憲法理論の新展開

浅野博宣……アメリカ――ジャック・バルキンの原意主義

南野 森……フランス――2008年7月の憲法改正について

林 知更……ドイツ――国家学の最後の光芒?:ベッケンフェルデ憲法学に関する試論

国分典子……東アジア――「非西洋」のアイデンティティ:韓国を中心に

川畑博昭……ラテンアメリカ――大統領中心主義の「合理化」から「民主化」へ

江島晶子……憲法の未来像における国際人権条約のポジション――多層レベルでの「対話」の促進



第4部 新しい憲法問題・理論の展望

山本龍彦……生殖補助医療と憲法13条――「自己決定権」の構造と適用

平地秀哉……平等理論――「審査基準論」の行方

近藤 敦……移民・外国人・多文化共生

西村枝美……憲法の私人間効力は近代法の構成要素か

小山 剛……「安全」と情報自己決定権

佐々木弘通……憲法学説は政教分離判例とどう対話するか

西土彰一郎……表現の自由と秩序

中島 徹……財産権は市民的自由か――もうひとつの「憲法と民法」

毛利 透……政党と討議民主主義

大河内美紀……「司法審査の正当性を問うこと」について

井口秀作……諮問的レファレンダムの可能性

井上典之……憲法改正とは――「憲法変動」と「憲法保障」の狭間で