書籍詳細:プレイセラピーへの手びき

シリーズ:こころの科学叢書

プレイセラピーへの手びき 関係の綾をどう読みとるか

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  • 紙の書籍
定価:税込 1,870円(本体価格 1,700円)
在庫あり
発刊年月
2011.03
ISBN
978-4-535-80426-5
判型
四六判
ページ数
232ページ
Cコード
C3011
ジャンル

内容紹介

ただ遊んでいればよくなる、という誤解をやさしく解きほぐし、実際のセラピーを実況中継さながらに懇切丁寧に解説。

目次

第1章 プレイセラピーのこれまでとこれから

    ○プレイセラピーとは

    ○プレイセラピーの定義

    ○今なお深い、「遊ぶ」ことをめぐる誤解

    ○どこまで、何を「ことば」にするか?

    ○セラピストは子どもに直接関わるか、関わらないか?

    ○わが国のプレイセラピーの抱える課題

第2章 ことばを用いた対話・あそびことばをもちいた対話

    ○プレイセラピーの豊かな世界

    ○セラピー:ことばを用いた対話

     ・ことばの多義性ゆえのむずかしさ

     ・感覚を手がかりに「ことば」にしていく

    ○プレイセラピー:ことばだけに頼らない対話

     ・対応するチャンネルがふえる

     ・ダイアローグ(対話)のはじまり:人と人をつなぐ情緒

     ・からだことばでのコミュニケーション

    ○あそびは子どものことば

第3章 どのように読みとるか――関係の綾をよむ

    ○『訓練された主観性』を用いることで

    ○あらためて育てたい『専門的な経験に裏づけられた勘』

    ○初回面接という「はじまりだし」

    ○渉くんのケースから

     ・嫌々来た親ごさん

     ・少年と会う

     ・その後の概要

    ○より子のケースから

     ・相談できる場を探しまわったお母さん

     ・ぎゅっと握ったあったかい手

     ・その後の概要

    ○プレイセラピーのワークから

    ○だいちゃんのケースから

    ○がっちゃんのケースから

第4章 セラピーのなかの工夫と冒険

    ○セラピーの『きまり』

    ○終了時と開始時の工夫

     ・空想と現実のはまざで

     ・私が先に退室してみた

     ・遊びたいから自分が頑張る

     ・三つのケースで伝えたいこと

    ○攻撃性:解毒して妙薬へ

     ・バラバラものがたり

     ・暴言・暴力をまぜこぜにしてみた

     ・話さないでいい関係を維持し抜いてみた

    ○ときに必要な一時撤退

     ・混乱からの緊急避難

     ・とじた世界でがっちり支える

    ○発達すること・遊ぶこと

     ・発達の課題と子どもたち

     ・プレイセラピーを核として

     ・子どもをみるまなざしの変化

     ・あらためて『遊ぶこと』

おわりに

書評掲載案内

■『遊戯療法学研究』Vol.21 No.1(2022年8月)P99 評者:中野祐子氏(帝塚山学院大学)