書籍詳細:新しい経済予測論

新しい経済予測論

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,860円(本体価格 2,600円)
在庫なし
発刊年月
2011.03
ISBN
978-4-535-55619-5
判型
A5判
ページ数
272ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

経済予測の世界では、実体経済の変化、経済理論の発展を反映して、新しい発想にもとづいた手法が広がってきている。それは何か?

目次

第1章 経済予測とは

 1.天気予報との違い

 2.経済予測の種類

 3.経済予測のプレーヤー

第2章 経済予測の精度

 1.予測誤差ワースト10

 2.予測精度はあまり向上していない

 補論 予測の評価指標

第3章 予測の特徴

 1.予測機関ごとの特徴

 2.予測行動の合理性

 3.政府見通しのパフォーマンス

第4章 戦後日本の経済予測

 1.高度成長期

 2.オイルショック時の予測

 3.世界同時不況から円高不況(1980年度~1985年度)

 4.バブル期

 5.バブル崩壊後――大きな予測誤差

 6.超円高

 7.金融システム不安

 8.ITバブルとその崩壊

 9.景気回復下の予測

 10.サブプライム危機からグローバル危機へ

第5章 データの分析が第一――短期の変動をつかむ

 1.天気予報と同じ難しさ

 2.データが重要

 3.景気をとらえる

 4.4分割した場合の景気に関する用語

 5.景気を表す指標

 6.景気の先行指標

 7.さまざまな景気指標

 8.景況感を使って予測値を変更する

第6章 短期と中長期の複眼的見方

 1.短期予測の問題点

 2.潜在GDP

 3.人口予測

 4.環境問題

 5.経済財政の中期見通し

 6.公的年金の財政検証

 7.道路需要予測

 8.科学技術予測

第7章 経済理論と経済予測

 1.総需要総供給曲線

 2.インフレ版AS-AD曲線

 3.期待の導入-ルーカス批判

 4.リアルビジネスサイクルモデル

 5.RBCモデルの修正

 6.ニュー・ケインジアン型モデル

第8章 予測の手法を押さえる

 1.最小二乗法

 2.構造的マクロモデル

 3.時系列モデル

 4.どの予測が優れているか?

 5.専門家の判断による予測

第9章 政策効果を見極める

 1.財政政策

 2.金融政策

 3.非伝統的金融政策

 4.金融システム安定化

 5.金融システム安定化に関するその他の措置

第10章 行動経済学から考える

第11章 予測行動に関するさまざまな仮説

 1.横並び(Herd Behavior)現象

 2.横並びの実証研究

 3.製品差別化戦略

 4.評判優先仮説

 5.予測改定から能力をみる

 6.希望的期待仮説(wishful expectation hypothesis)

 7.コンセンサス予測

 8.非専門家の予測

第12章 バブルの予測

 1.バブルとは

 2.バブルの理論

 3.バブルの歴史

 4.バブルの兆候を探る

 5.日本のバブルは予測できたのか

第13章 「失われた10年」の評価

 1.失われた10年の道のり

 2.なぜ需要が収縮したのか

 3.なぜ停滞が長く続いたのか

 4.なぜ潜在GDPが屈折したのか

 4.需要と供給の相乗効果

 5.失われた10年と経済予測

第14章 金融危機を予測する

 1.過去の危機

 2.大恐慌について

 3.危機の予測モデル

 4.グローバル金融危機



●参考文献



●コラム

 1.地震予知との比較

 2.重要な経済データ

 3.100年前の予測

 4.さまざまなフィリップス曲線

 5.経営情報に関する予測の評価

 6.ねずみ講