書籍詳細:ヨーロッパ私法の現在と日本法の課題

ヨーロッパ私法の現在と日本法の課題

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  • 紙の書籍
定価:税込 8,360円(本体価格 7,600円)
在庫なし
発刊年月
2011.10
ISBN
978-4-535-51838-4
判型
A5判
ページ数
632ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

ヨーロッパ私法における契約原則、共通参照枠、国際統一売買法などの最新の現

状を分析し、今後の方向を展望する理論書。2003年、2008年に 続く同研究の第

3冊目。

目次

第1部 ヨーロッパ私法・契約法の動向と日本法

ヨーロッパ契約法の現況/ラインハルト・ツィンマーマン 訳:吉政知広

「ヨーロッパ契約法の現況」をめぐる質疑応答の概要――ツィンマーマン教授による講演を受けて/ガブリエレ・コツィオール

私法学のヨーロッパ化――私の歩んだ道と歩む道/ラインハルト・ツィンマーマン 訳:若林三奈

「私法学のヨーロッパ化」をめぐっての質疑応答―ツィンマーマン教授による講演を受けて/中田邦博・寺川 永

契約法の改正―ドイツの経験/ラインハルト・ツィンマーマン・訳:鹿野菜穂子

ドイツ債務法改正から日本民法をどのようにみるか/中田邦博

ヨーロッパ契約法とドイツ債務法/潮見佳男

ヨーロッパ契約法・消費者法からみた債務不履行法―民法改正フォーラムの報告内容/中田邦博

日本の契約法の現代化と国際物品売買契約に関する国際連合条約/松岡久和

契約法の国際化と日本における債権法の改正/中田邦博

ヨーロッパ私法における契約解消と巻戻し/マルティン・シュミット―ケッセル・訳:中田邦博・坂口 甲・高嶌英弘

時効法改革とヨーロッパ契約法原則(PECL)第14章――分析と紹介/野々村和喜

ドイツとヨーロッパの消滅時効法の新たな展開における中心問題―日本の改正論議に目を向けて/オリバー・レミーン・訳:水津太郎

ドイツにおける物権的妨害排除請求権論の到達点―「権利重畳」説の意義/川角由和



第2部 共通参照枠草案(DCFR)の生成と展開

ヨーロッパ民法典構想の現在―不当利得法に関するDCFR第7編を素材として/松岡久和

ヨーロッパ契約法原則から共通参照枠へ―現行ヨーロッパ契約法の立案グループとその基盤/マリー=ローズ・マクガイアー・訳:大中有信

ヨーロッパ私法における一般的法原則―ヨーロッパ的多層システムにおける統一的方法論のための試論/アクセル・メツガー・訳:中田邦博

共通参照枠草案における契約締結前の情報提供義務―ドイツ法におけるヨーロッパ契約法に関する議論の一端/大中有信

共通参照枠草案における「損害」要件の概観―ドイツ法圏におけるヨーロッパ不法行為法原則をめぐる議論状況/若林三奈



第3部 国際統一売買法の展開

エルンスト・ラーベルとウィーン売買法条約/ハネス・ロェスラー・訳:西谷祐子・岩本 学

ドイツ私法におけるハードシップの法典化―イギリス、フランス、国際契約法との比較において/ハネス・ロェスラー・訳:吉政知広

不可抗力とハードシップにおける免責――CISG、PICC、PECL、DCFR/インゲボルク・シュヴェンツァー・訳:寺川 永



第4部  日本からの発信

Das japanische Vertragsrecht unter dem Einfluß des

europäischen und des deutschen Privatrechts/Kunihiro Nakata



第5部 書評

川角由和=中田邦博=潮見佳男=松岡久和編

「ヨーロッパ私法の動向と課題」/岡 孝

川角由和=中田邦博=潮見佳男=松岡久和編

「ヨーロッパ私法の展開と課題」/北居 功