書籍詳細:法テラスの誕生と未来

法テラスの誕生と未来

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,750円(本体価格 2,500円)
在庫なし
発刊年月
2011.11
ISBN
978-4-535-51856-8
判型
四六判
ページ数
328ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

市民に身近な司法サービスを提供する「法テラス」(日本司法支援センター)の

誕生と現状、そして将来のあるべき姿を前理事長の筆者が語る。

目次

まえがき



第一章 「法テラス」の誕生と五年間の到達点

一 総合法律支援の理念と「法テラス」の設立

二 「法テラス」事業の内容と到達点

三 これまでの事業に対する評価



第二章 「法テラス」の前史――法律扶助協会、当番弁護士制度の活動など

一 弁護士会のもとでの法律扶助事業

二 リーガルサービスセンター、「司法ネット」構想と総合法律支援法

三 刑事弁護改革―被疑者国選弁護へのあゆみ



第三章 「法テラス」設立の歴史的意義と組織的特性――市民にやさしい司法へ

一 戦後の欧米法律扶助制度の歴史と発展

二 戦後日本における法律扶助制度の歴史

三 二一世紀における日本の法律扶助の課題

四 司法制度改革審議会意見書の意義

五 総合法律扶助支援制度の構想

六 「支援法」の意義

七 「法テラス」の組織的特性



第四章 諸外国の法律扶助――その歴史と現状

一 慈善的法律扶助の時代

二 両大戦期における法律扶助

三 戦後福祉国家と近代的法律扶助制度の構築

四 福祉国家・弁護士のロビイング活動と法律扶助の発展

五 福祉国家・各国法体系(大陸法・コモンロー)と法律扶助の関係

  ――大陸法国家における訴訟内援助の発展とコモンロー国家における訴訟外援助の発展

六 戦後ベヴァリッジ体制の揺らぎと法律扶助への影響

七 貧困の再発見と法律扶助の大規模拡大

八 福祉国家の成熟と世界的なアクセス・トゥ・ジャスティス運動の展開

九 市民の基本的権利としての法律扶助の確立

一〇 福祉国家の危機と法律扶助の変容



一一 グローバル化と法律扶助の再編――伝統的な訴訟代理援助方式の限界

一二 再度の欧米法律扶助の危機と普遍主義の確認

一三 アジア諸国の法律扶助の整備



第五章  「法テラス」の未来――課題と展望

一 「法テラス」に求められているものは何か―すべての人に司法アクセスを

二 情報提供業務のあり方はどうあるべきか

三 民事法律扶助の制度改善について―資力を要件としない「初期相談」の提案

四 人権保障を全うする刑事国選弁護制度をどう実現するか

五 スタッフ弁護士の位置づけとその任務をどう考えるか

六 「法テラス」の良好な職場環境をいかに構築するか



あとがき

書評掲載案内

■『自由と正義』(Vol.63 No.3)2012年