書籍詳細:中国「人権」考
中国「人権」考 歴史と当代
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定価:税込 6,820円(本体価格 6,200円)
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内容紹介
清末からの「救亡図存」を核とする人権論の「中国化」を解明し、当代における「人権」と「国権」の相克のなかでの「個人」の勃興を透視する。近現代の中国の人権と人権論の構造と特質を緻密な分析で鮮やかに浮き彫りにした書。
目次
はしがき
まえがき
第1部 歴史と人権――人権論の中国化
序 章 歴史における人権の概観
第1節 「帝国主義」の侵入と「人権」の移入
第2節 「救亡図存」の人権論
第一章 概説:「群」優先の論理
序
第1節 梁啓超の「合群」論
第2節 孫文の「群体」論
第3節 毛沢東の「民衆の大連合」
結びにかえて
第二章 梁啓超の権利・自由論:救国的人権論
序
第1節 梁啓超を「国家主義」とする論
第2節 梁啓超の論文「政府と人民の権限を論ず」
第3節 梁啓超の権利・自由論
結 語
第三章 孫文の「群体」主義:救国革命のために群力を集合化
序
第1節 欧米の自由を志向
第2節 現実の悲惨と「群体」的理念の提示
第3節 「自由」論の転回と「群体」主義
結 語
第四章 毛沢東の「群衆」主義:群衆に依拠して革命を推進
第1節 「救国」と「民衆的集団主義」の結合
第2節 二つのイデオロギーの対峙
第3節 反帝国主義の民主・自由論
第4節 階級的な「群衆」主義
第2部 歴史から当代へ
第一章 人権論の毛沢東化:人権の沈潜
第1節 臨時憲法から正式憲法へ
第2節 党の第8回全国代表大会
第3節 反右派闘争
第4節 憲法体制の崩壊と人権の沈潜
第5節 「人民大衆の国家」のパラドックス
第二章 人権論の脱毛沢東化:人権の浮上
第1節 「人権」の公認
第2節 「人権白書」の問題性
第3節 人権論の矛盾的展開
第3部 当代と人権――個人の人権保障上の諸問題
序 章 当代における人権の概観
第1節 「国家」、「党・政府」、「国民」の三位一体論
第2節 「人権」と「国権」の相克
第一章 「人権」、「私有財産権」等の憲法規定化
序
第1節 2004年の憲法改正の主な内容
第2節 改正の意義
第3節 移転の自由、ストライキの自由の「入憲」問題
第二章 憲法保障:構築と隘路
序
第1節 憲法監督の制度、現実、改革
第2節 司法権と憲法適用
第3節 憲法保障の究極的隘路
結 語
第三章 信教の自由の構造
第1節 概説
第2節 国家と宗教の関係
第3節 信教の自由の保障理由および性質
第4節 信教の自由の内容上の特質
第5節 結語:宗教政策の矛盾の深化
第四章 言論の自由と「08憲章」事件
第1節 「08憲章」事件の構図
第2節 「言論の自由」の至上的解釈権を党が掌握
第3節 「08憲章」事件判決の構造
結 語 「乱」なき「民主」化は可能か
資料1 「08憲章」(「零八憲章」)の全文
資料2 「08憲章」事件の北京市第一中級人民法院判決書の全文
(付記「上訴審判決について」)
あとがき――「個人」の勃興と「国家」、「群」
索引
まえがき
第1部 歴史と人権――人権論の中国化
序 章 歴史における人権の概観
第1節 「帝国主義」の侵入と「人権」の移入
第2節 「救亡図存」の人権論
第一章 概説:「群」優先の論理
序
第1節 梁啓超の「合群」論
第2節 孫文の「群体」論
第3節 毛沢東の「民衆の大連合」
結びにかえて
第二章 梁啓超の権利・自由論:救国的人権論
序
第1節 梁啓超を「国家主義」とする論
第2節 梁啓超の論文「政府と人民の権限を論ず」
第3節 梁啓超の権利・自由論
結 語
第三章 孫文の「群体」主義:救国革命のために群力を集合化
序
第1節 欧米の自由を志向
第2節 現実の悲惨と「群体」的理念の提示
第3節 「自由」論の転回と「群体」主義
結 語
第四章 毛沢東の「群衆」主義:群衆に依拠して革命を推進
第1節 「救国」と「民衆的集団主義」の結合
第2節 二つのイデオロギーの対峙
第3節 反帝国主義の民主・自由論
第4節 階級的な「群衆」主義
第2部 歴史から当代へ
第一章 人権論の毛沢東化:人権の沈潜
第1節 臨時憲法から正式憲法へ
第2節 党の第8回全国代表大会
第3節 反右派闘争
第4節 憲法体制の崩壊と人権の沈潜
第5節 「人民大衆の国家」のパラドックス
第二章 人権論の脱毛沢東化:人権の浮上
第1節 「人権」の公認
第2節 「人権白書」の問題性
第3節 人権論の矛盾的展開
第3部 当代と人権――個人の人権保障上の諸問題
序 章 当代における人権の概観
第1節 「国家」、「党・政府」、「国民」の三位一体論
第2節 「人権」と「国権」の相克
第一章 「人権」、「私有財産権」等の憲法規定化
序
第1節 2004年の憲法改正の主な内容
第2節 改正の意義
第3節 移転の自由、ストライキの自由の「入憲」問題
第二章 憲法保障:構築と隘路
序
第1節 憲法監督の制度、現実、改革
第2節 司法権と憲法適用
第3節 憲法保障の究極的隘路
結 語
第三章 信教の自由の構造
第1節 概説
第2節 国家と宗教の関係
第3節 信教の自由の保障理由および性質
第4節 信教の自由の内容上の特質
第5節 結語:宗教政策の矛盾の深化
第四章 言論の自由と「08憲章」事件
第1節 「08憲章」事件の構図
第2節 「言論の自由」の至上的解釈権を党が掌握
第3節 「08憲章」事件判決の構造
結 語 「乱」なき「民主」化は可能か
資料1 「08憲章」(「零八憲章」)の全文
資料2 「08憲章」事件の北京市第一中級人民法院判決書の全文
(付記「上訴審判決について」)
あとがき――「個人」の勃興と「国家」、「群」
索引