書籍詳細:発送電分離は切り札か
発送電分離は切り札か 電力システムの構造改革
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定価:税込 1,980円(本体価格 1,800円)
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内容紹介
電力会社の地域独占の弊害が明らかとなり、抜本的な電力改革が求められている。発電・送電・配電・小売改革に必要な基本的知識を提供。
目次
はじめに
対談 電力供給システムは垂直統合型から構造分離型へ/山田光+伊藤元重
欧米の電力供給システムの現状
送電網の協調運用で供給の安定性を確保する
構造分離型への転換のメリット
構造分離のフェーズは3段階ある
革新的なイギリスの電力市場
ネットワークで風力発電の不安定を緩和
構造分離で電力料金は安くなるか
広域ネットワークとスマートメーターで需給調整を
電力の卸売市場を整備すべし
改革は市場デザインの設計から
日本も脱垂直統合をめざせ
電力市場再設計の着地点
序章 電気とコメ
第1章 誤解だらけの発送電分離の議論
1 電力構造改革と構造分離
2 電力自由化に関するさまざまな誤解
「発送電分離で送電設備への投資が遅れる」という誤解
「電力自由化はカリフォルニア州で失敗した」という誤解
「電力自由化によって供給が不安定になり停電が発生」という誤解
「送電はもうからない」という誤解
「計画停電は垂直統合型だからうまくいった」という誤解
第2章 欧米における電力システムの構造改革
1 ヨーロッパにおける電力システムの構造改革
ヨーロッパには「電力会社」はない
送電会社の役割の増大
ヨーロッパにおける配電と小売
2 アメリカにおける電力システムの構造改革
アメリカの電力改革は州によってばらつきがある
送電ネットワークの重要性
アメリカにおける配電と小売
3 欧米の構造改革と規制について
第3章 垂直統合型と構造改革型を比較する
1 垂直統合型と構造改革型の比較
2 垂直統合型――供給一元型システム
価格による需給調整なし
電力会社主導のスマートグリッド
巨大化する組織
3 構造改革型――市場型システム
送電と配電は規制、発電と小売は自由化
供給システムの中心は送電ネットワーク
新規参入者主体のスマートグリッド
情報通信技術の進歩が可能にした構造分離
第4章 電力の安定供給のための市場づくり
1 電力供給構造と市場
2 送電網と卸電力市場をどうつくるか
ヨーロッパの例(送電会社+取引所:TSO+PX)
アメリカの例(ISOのなかに取引システムを内包)
ヨーロッパ型TSOとアメリカ型ISOの比較
日本への示唆
市場活性化について
ヨーロッパモデルか、アメリカモデルか
3 需給調整のための小売市場をどうつくるか
日本に必要な需給調整市場
小売市場の構造改革と自由化
使うだけの電力を供給した時代
電力のトゥルーコスト
(小口)小売市場での需給調整
4 小売市場とスマートメーター
ヨーロッパでのスマートメーター導入の経緯
アメリカでのスマートメーター導入の経緯
日本のスマートメーターの動向
5 日本の主な課題
変動料金制度による需給調整メカニズムの確立
通信インフラの確保
メーター・データマネジメント
計量法にもとづく検定制度の柔軟化
標準化
他分野との融合、ユビキタス化
第5章 日本の特殊性
1 産業政策とエネルギー政策が渾然一体
経済産業省と資源エネルギー庁の関係
産業政策と電力会社
電力とガスの対立関係
電力会社のもうけの構造
2 原子力発電について
[コラム]東電社員の悲話
第6章 電力構造改革に不可欠なもの
1 現在の日本に必要な視点
需要家・消費者メリット
市場メカニズムの活用
2 ロードマップづくりの重要性
3 日本が今後取り組むべき3つの課題
節電メカニズムの取り込みとデマンドレスポンス
再生可能エネルギーについて
分散型エネルギーについて
第7章 日本の電力構造改革のロードマップ
1 短期の改革と中長期の改革
2 東電改革の問題
東電と競合できる電力会社は登場しうるか
発電燃料の調達問題
LNGインフラへのアクセス問題
送電網へのアクセス問題
卸電力取引システムへのアクセス問題
3 ロードマップの構築に向けて
第8章 エネルギー市場の未来
1 未来のエネルギー市場づくり
送電網を中心とした安定供給
配電網の活用とスマートグリッド
2 スマートグリッド+ユビキタスで新たなビジネス
誰もが参入できるエネルギー小売会社
アメリカのエネルギー小売会社
テキサス州ピーカンストリート・プロジェクトの参加企業
[コラム]東アジア・エネルギーネットワーク構想
おわりに
頭字語一覧
海外文献紹介
対談 電力供給システムは垂直統合型から構造分離型へ/山田光+伊藤元重
欧米の電力供給システムの現状
送電網の協調運用で供給の安定性を確保する
構造分離型への転換のメリット
構造分離のフェーズは3段階ある
革新的なイギリスの電力市場
ネットワークで風力発電の不安定を緩和
構造分離で電力料金は安くなるか
広域ネットワークとスマートメーターで需給調整を
電力の卸売市場を整備すべし
改革は市場デザインの設計から
日本も脱垂直統合をめざせ
電力市場再設計の着地点
序章 電気とコメ
第1章 誤解だらけの発送電分離の議論
1 電力構造改革と構造分離
2 電力自由化に関するさまざまな誤解
「発送電分離で送電設備への投資が遅れる」という誤解
「電力自由化はカリフォルニア州で失敗した」という誤解
「電力自由化によって供給が不安定になり停電が発生」という誤解
「送電はもうからない」という誤解
「計画停電は垂直統合型だからうまくいった」という誤解
第2章 欧米における電力システムの構造改革
1 ヨーロッパにおける電力システムの構造改革
ヨーロッパには「電力会社」はない
送電会社の役割の増大
ヨーロッパにおける配電と小売
2 アメリカにおける電力システムの構造改革
アメリカの電力改革は州によってばらつきがある
送電ネットワークの重要性
アメリカにおける配電と小売
3 欧米の構造改革と規制について
第3章 垂直統合型と構造改革型を比較する
1 垂直統合型と構造改革型の比較
2 垂直統合型――供給一元型システム
価格による需給調整なし
電力会社主導のスマートグリッド
巨大化する組織
3 構造改革型――市場型システム
送電と配電は規制、発電と小売は自由化
供給システムの中心は送電ネットワーク
新規参入者主体のスマートグリッド
情報通信技術の進歩が可能にした構造分離
第4章 電力の安定供給のための市場づくり
1 電力供給構造と市場
2 送電網と卸電力市場をどうつくるか
ヨーロッパの例(送電会社+取引所:TSO+PX)
アメリカの例(ISOのなかに取引システムを内包)
ヨーロッパ型TSOとアメリカ型ISOの比較
日本への示唆
市場活性化について
ヨーロッパモデルか、アメリカモデルか
3 需給調整のための小売市場をどうつくるか
日本に必要な需給調整市場
小売市場の構造改革と自由化
使うだけの電力を供給した時代
電力のトゥルーコスト
(小口)小売市場での需給調整
4 小売市場とスマートメーター
ヨーロッパでのスマートメーター導入の経緯
アメリカでのスマートメーター導入の経緯
日本のスマートメーターの動向
5 日本の主な課題
変動料金制度による需給調整メカニズムの確立
通信インフラの確保
メーター・データマネジメント
計量法にもとづく検定制度の柔軟化
標準化
他分野との融合、ユビキタス化
第5章 日本の特殊性
1 産業政策とエネルギー政策が渾然一体
経済産業省と資源エネルギー庁の関係
産業政策と電力会社
電力とガスの対立関係
電力会社のもうけの構造
2 原子力発電について
[コラム]東電社員の悲話
第6章 電力構造改革に不可欠なもの
1 現在の日本に必要な視点
需要家・消費者メリット
市場メカニズムの活用
2 ロードマップづくりの重要性
3 日本が今後取り組むべき3つの課題
節電メカニズムの取り込みとデマンドレスポンス
再生可能エネルギーについて
分散型エネルギーについて
第7章 日本の電力構造改革のロードマップ
1 短期の改革と中長期の改革
2 東電改革の問題
東電と競合できる電力会社は登場しうるか
発電燃料の調達問題
LNGインフラへのアクセス問題
送電網へのアクセス問題
卸電力取引システムへのアクセス問題
3 ロードマップの構築に向けて
第8章 エネルギー市場の未来
1 未来のエネルギー市場づくり
送電網を中心とした安定供給
配電網の活用とスマートグリッド
2 スマートグリッド+ユビキタスで新たなビジネス
誰もが参入できるエネルギー小売会社
アメリカのエネルギー小売会社
テキサス州ピーカンストリート・プロジェクトの参加企業
[コラム]東アジア・エネルギーネットワーク構想
おわりに
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■2016年4月3日付『朝日新聞 読書面[ひもとく──電力自由化]』評者:安田 陽氏(関西大学準教授・電力工学)