書籍詳細:成年後見法における自律と保護

成年後見法における自律と保護 成年後見法世界会議講演録

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  • 紙の書籍
定価:税込 6,160円(本体価格 5,600円)
在庫なし
発刊年月
2012.08
ISBN
978-4-535-51865-0
判型
A5判
ページ数
328ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

横浜で開催された2010年成年後見法世界会議での各国参加者の報告と議論の全体像。国際的視野で制度の現状と課題を明らかにする。

目次

第1部 基調報告

1 成年後見法の展望――あるべき姿を求めて(新井 誠)

2 成年後見審理とメディア(デンゼル・ラッシュ)

3 成年後見法と社会保障法(ウルリッヒ・ベッカー)

4 成年後見と自律――敵か味方か?(フォルカー・リップ)

5 ドイツにおける成年後見制度(トーマス・マイアー)

6 ヨーロッパの後見制度と任意後見(キース・ブランクマン)

7 最小制約的代替手段、限定的後見と被後見人の自主性

  ――21世紀の米国における動向(レベッカ・モーガン)

8 後見制度に関するハーグ条約および米国の批准の可能性(デビッド・イングリッシュ)

9 後見の代替手段・カナダの考え方(ロバート・ゴードン)

10 効果的な後見制度に不可欠な要素

  ――効果的な後見人の選任、監視、およびその評価についての考察(アニータ・スミス)

11 高齢化社会における個人信託の利用(ドノヴァン・ウォーターズ)

12 認知症と生活の質

  ――実証的かつ倫理的観点からの考察(アンドレアス・クルーゼ)



第2部 特別講演

1 成年後見制度の運用サポート体制

  ――成年後見制度の司法的要素と行政的要素(田山輝明)

2 任意後見制度の課題(中山二基子)

3 後見人に対する支援体制について(小池信行)

4 品川区における成年後見制度の到達点(山田恵美子)

5 アメリカ合衆国における成年後見制度の動向(サリー・ボルチ・ヒューム)

6 2020年に向けた構想(ジェイ・チョーク)

7 成年後見法――ドイツの支援の仕組み(ミハエル・ハウスナー)

8 ドイツ後見判事(第一審)の視点からみたドイツ成年後見法の概要(マリア・マメリ=ラッツェル)



第3部 共同パネル報告

1 はじめに(ヨッヘン・エクスラー=ケーニッヒ)

2 米国の団体(サリー・ボルチ・ヒューム)

3 世界会議――進化のテーマ(ピーター・ホワイトヘッド)

4 高齢者および後見における調停(ローラ・ワッツ)

5 日本成年後見法学会の活動について(大貫正男)



第4部 アジアの日

1 「アジアの日」の開催にあたって(高橋 弘・富永忠祐)

2 韓国民法改正における新たな成年後見制度(パク・インファン)

3 台湾における成年後見制度(林 秀雄(リン・シュシュン))

4 中国と香港特別区における包括的な成年後見制度への展望(ルシーナ・ホー)

5 香港における成年後見制度(チャールズ・チュー・チャンイー)

6 意思能力法・シンガポールの展望(ダニエル・コー)

7 国連障害者権利条約とサモア成年後見法(レイラニ・チュアラ=ウォレン)



第5部 分科会総括報告

1 医療行為の同意(小賀野晶一)

2 市民後見人の養成と資質の確保(芳賀 裕)

3 任意後見(CPA)(キース・ブランクマン)

4 虐待と成年後見制度(ローラ・ワッツ)

5 能力報告(白石弘巳)

6 後見人への公的支援組織(池田惠利子)

7 信託と成年後見制度(レベッカ・モーガン)

8 高次脳機能障害と成年後見(古笛恵子)



成年後見制度に関する横浜宣言