書籍詳細:うつ病がよくわかる本
うつ病がよくわかる本 うつ病の本質・うつ病からの立ち直り方・うつ病のあるべき治療
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定価:税込 3,080円(本体価格 2,800円)
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内容紹介
本書では、うつ病をめぐる治療的混乱に終止符を打つべく、著者オリジナルのうつ病治療の3ステップ・アプローチを提唱する。
目次
第一部 病理編 うつ病の本質を考える──うつ病を正しく理解するために
第1章 「うつ病」の本質そのものが曖昧な状態にある
──うつ・うつ病をどのように考えればよいのか
1 うつ病にもいろいろなタイプがある
2 うつ病にはどのような症状がみられるのか──きわめて多彩な症状が存在する
3 うつ病と症状との関係は意外と難しい
──うつ病に見えて違うケース・うつ病には見えなくてうつ病のケースなど
4 うつ病の診断学──どのようにしてうつ病と診断するのか・除外診断と類型診断
5 診断の難しい軽症のうつ病をどのように考えるのか
6 診断の手続きによる現代型うつ病(新型うつ病ともいわれる)の混乱
第2章 どのような時にうつ病になりやすいのか?
──「途方にくれた」(「helplessness」)ときに人はうつ病になる
1 典型的なうつ病の発症状況
2 どのような状況がうつ病発症にかかわっていると言われているのか?
3 うつ病発症の意味するもの──「helplessness」ということ
4 結論として──自覚している状況因もあれば自覚していない状況もある
第3章 どのような養育環境がうつ病のなりやすさを助長するのか?
──うつ病になりやすい人はどのような生育環境で育ったのか
1 幼児期の養育環境の影響──実験や調査による報告から
2 認知の脆弱性論(cognitive vulnerability theory)
──考えがマイナスに傾きやすくなる養育環境とは
3 養育環境に関する力動論的な考え
4 本章のまとめ
──うつ病発症に影響するであろう養育状況については、はっきりした結論は出ていない
第4章 どんな性格の人がうつ病になりやすいのか?
──うつ病になりやすい人いることは確かなようだ
1 病前性格について──いくつかのタイプに分けられる
2 3つのタイプの病前性格について論じているアリエティの考え
3 うつ病になりやすい人の性格に共通する特徴
4 現代型うつ病者の性格について
5 病前性格のまとめ
第5章 発症のメカニズム
──うつ病の発症には、風邪とは異なり、さまざまな要因が関与している
1 ケースを通じて発症のメカニズムを理解する
2 「こころの関節炎」という譬え
3 うつ病は脳の病気ではないのか?
第二部 治療編 私の提案する3ステップ・アプローチ
第6章 うつ病の治療にはどのようなアプローチが必要か?
──「1970年代にはアメリカでは400にものぼる心理療法理論が乱立した
1 うつ病の治療には国によって考え方の違いがある
──各国の治療ガイドラインから
2 うつ病治療に関する共通の考え方およびうつ病に対する精神療法の現状
3 猛烈に行われた精神療法間での効果判定調査
──結局のところ、よくわからない
4 私の精神療法の姿勢──統合的・折衷的精神療法という方向性
5 3ステップ・アプローチの基本的な考え方
6 治療者の態度・スタンスと介入について──野球を譬えとして
第7章 3ステップ・アプローチの第1ステップ
──うつ病への理解が回復を早める。そのため十分な教育的アプローチが必要である
1 初診について──診断のプロセスとうつ病への対応
2 第1ステップの心理教育的アプローチ
──しっかりとうつ病の性質やうつ病への対応を教育する
3 第1ステップの面接内容
4 薬物療法の進め方・効果・副作用
第8章 第2ステップ=問題解決的アプローチ
──抱えている問題を解決しなければ、うつ病は治らない
1 「途方にくれている(helplessness)」ことが多い
2 問題解決に役立つ理論──さまざまな考えや治療的アプローチが考案されている
3 問題解決的アプローチの2つのテーマ
4 実際のケースにおける問題解決的アプローチ
5 「こんなはずはない」という自己愛的な傾向がうつ病を長引かせることがある
6 問題解決的アプローチで気をつけること
7 問題解決型の治療の実際──欲張り屋のUさんの治療を通じて
第9章 第3ステップ=生き方を扱う精神療法
──生き方を変えることが本当の治癒につながる─偽りの生き方をしてきたWさんの治療を通じて
1 初診における見立て──精神病理学的見立てと心理的見立て
2 初診の後半には心理教育的アプローチを行うことと治療体制を設定する
3 初診以降の第1ステップの(2回目~10回目)の面接の流れ
4 第2ステップアプローチの実際=問題解決型アプローチ
5 第3ステップアプローチの実際
6 この治療から見たうつ病の深い問題について
7 各治療的アプローチとの比較
8 精神療法の分野における統合的方向性と段階的アプローチの方向性
9 3ステップ・アプローチのまとめ
第10章 現代うつ病をどのように理解し治療すべきか
──現代型うつ病を考えるには「ひきこもり」を参考にすべきである
1 現代型うつ病をどのように理解すべきか?
2 現代型うつ病の治療上の注意点──育てることの重要性
第11章 残された問題
──子どもにもうつ病はあるのか、なぜ現代にうつ病は増加しているのか
1 子どものうつ病の考え方──一時期、子どもにもうつ病が予想以上に多いとされた
2 なぜ現代社会においてうつ病が急増しているのか?
第1章 「うつ病」の本質そのものが曖昧な状態にある
──うつ・うつ病をどのように考えればよいのか
1 うつ病にもいろいろなタイプがある
2 うつ病にはどのような症状がみられるのか──きわめて多彩な症状が存在する
3 うつ病と症状との関係は意外と難しい
──うつ病に見えて違うケース・うつ病には見えなくてうつ病のケースなど
4 うつ病の診断学──どのようにしてうつ病と診断するのか・除外診断と類型診断
5 診断の難しい軽症のうつ病をどのように考えるのか
6 診断の手続きによる現代型うつ病(新型うつ病ともいわれる)の混乱
第2章 どのような時にうつ病になりやすいのか?
──「途方にくれた」(「helplessness」)ときに人はうつ病になる
1 典型的なうつ病の発症状況
2 どのような状況がうつ病発症にかかわっていると言われているのか?
3 うつ病発症の意味するもの──「helplessness」ということ
4 結論として──自覚している状況因もあれば自覚していない状況もある
第3章 どのような養育環境がうつ病のなりやすさを助長するのか?
──うつ病になりやすい人はどのような生育環境で育ったのか
1 幼児期の養育環境の影響──実験や調査による報告から
2 認知の脆弱性論(cognitive vulnerability theory)
──考えがマイナスに傾きやすくなる養育環境とは
3 養育環境に関する力動論的な考え
4 本章のまとめ
──うつ病発症に影響するであろう養育状況については、はっきりした結論は出ていない
第4章 どんな性格の人がうつ病になりやすいのか?
──うつ病になりやすい人いることは確かなようだ
1 病前性格について──いくつかのタイプに分けられる
2 3つのタイプの病前性格について論じているアリエティの考え
3 うつ病になりやすい人の性格に共通する特徴
4 現代型うつ病者の性格について
5 病前性格のまとめ
第5章 発症のメカニズム
──うつ病の発症には、風邪とは異なり、さまざまな要因が関与している
1 ケースを通じて発症のメカニズムを理解する
2 「こころの関節炎」という譬え
3 うつ病は脳の病気ではないのか?
第二部 治療編 私の提案する3ステップ・アプローチ
第6章 うつ病の治療にはどのようなアプローチが必要か?
──「1970年代にはアメリカでは400にものぼる心理療法理論が乱立した
1 うつ病の治療には国によって考え方の違いがある
──各国の治療ガイドラインから
2 うつ病治療に関する共通の考え方およびうつ病に対する精神療法の現状
3 猛烈に行われた精神療法間での効果判定調査
──結局のところ、よくわからない
4 私の精神療法の姿勢──統合的・折衷的精神療法という方向性
5 3ステップ・アプローチの基本的な考え方
6 治療者の態度・スタンスと介入について──野球を譬えとして
第7章 3ステップ・アプローチの第1ステップ
──うつ病への理解が回復を早める。そのため十分な教育的アプローチが必要である
1 初診について──診断のプロセスとうつ病への対応
2 第1ステップの心理教育的アプローチ
──しっかりとうつ病の性質やうつ病への対応を教育する
3 第1ステップの面接内容
4 薬物療法の進め方・効果・副作用
第8章 第2ステップ=問題解決的アプローチ
──抱えている問題を解決しなければ、うつ病は治らない
1 「途方にくれている(helplessness)」ことが多い
2 問題解決に役立つ理論──さまざまな考えや治療的アプローチが考案されている
3 問題解決的アプローチの2つのテーマ
4 実際のケースにおける問題解決的アプローチ
5 「こんなはずはない」という自己愛的な傾向がうつ病を長引かせることがある
6 問題解決的アプローチで気をつけること
7 問題解決型の治療の実際──欲張り屋のUさんの治療を通じて
第9章 第3ステップ=生き方を扱う精神療法
──生き方を変えることが本当の治癒につながる─偽りの生き方をしてきたWさんの治療を通じて
1 初診における見立て──精神病理学的見立てと心理的見立て
2 初診の後半には心理教育的アプローチを行うことと治療体制を設定する
3 初診以降の第1ステップの(2回目~10回目)の面接の流れ
4 第2ステップアプローチの実際=問題解決型アプローチ
5 第3ステップアプローチの実際
6 この治療から見たうつ病の深い問題について
7 各治療的アプローチとの比較
8 精神療法の分野における統合的方向性と段階的アプローチの方向性
9 3ステップ・アプローチのまとめ
第10章 現代うつ病をどのように理解し治療すべきか
──現代型うつ病を考えるには「ひきこもり」を参考にすべきである
1 現代型うつ病をどのように理解すべきか?
2 現代型うつ病の治療上の注意点──育てることの重要性
第11章 残された問題
──子どもにもうつ病はあるのか、なぜ現代にうつ病は増加しているのか
1 子どものうつ病の考え方──一時期、子どもにもうつ病が予想以上に多いとされた
2 なぜ現代社会においてうつ病が急増しているのか?