書籍詳細:ノーモア・ミナマタ訴訟たたかいの軌跡

ノーモア・ミナマタ訴訟たたかいの軌跡 すべての水俣病被害者の救済を求めて

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,860円(本体価格 2,600円)
在庫なし
発刊年月
2012.12
ISBN
978-4-535-51930-5
判型
A5判
ページ数
312ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

水俣病問題の最終全面解決に向けてチッソ(株)、国、熊本県を相手にたたかわれた裁判の全記録集。セットの中の「報告集」だけの別売。

目次

はじめに(園田昭人)

執筆者一覧

ノーモア・ミナマタ国家賠償等請求訴訟弁護団員一覧



第1章 ノーモア・ミナマタ裁判前史(内川 寛)

 1 水俣病問題を振り返る意義

 2 チッソの水俣支配

 3 水俣病の公式確認と公害認定

 4 チッソによる水俣病隠し

 5 被害者「認定」制度の発足

 6 補償交渉と家庭互助会の分裂

 7 水俣病第一次訴訟

 8 補償協定締結

 9 環境庁の発足と昭和46年事務次官通知

 10 認定申請者の激増と昭和52年判断条件

 11 水俣病第二次訴訟

 12 水俣病第三次訴訟

 13 政府解決策による解決

 14 水俣病関西訴訟最高裁判決



第2章 法廷での攻防

 1 今なぜ裁判か(原 啓章)

 2 裁判の争点(板井俊介)

 3 法廷での攻防(矢澤利典)

 4 ノーモア・ミナマタ訴訟で争われた病像論について(中島潤史)

 5 国側証人の尋問

 6 ノーモア・ミナマタ訴訟における時効・除斥論(板井俊介)



第3章 法廷外での攻防

 1 法廷外での攻防──総説(菅 一雄)

 2 水俣病問題にかかる懇談会提言(後藤隆信)

 3 日本列島縦断キャラバン(小林法子)

 4 各地で繰り返し行われた地域集会(橋本和隆)

 5 全国の仲間との連帯

 6 半年で原告団を2,000名に──ジョイント2009の取り組み(阿部広美)

 7 闘いを全国へと広げた大阪、東京での提訴

 8 特措法の成立をめぐる攻防(松岡智之)

 9 全国連の結成、新潟との共闘(寺内大介)

 10 被害者の存在を決定づけた不知火海沿岸住民健康調査(住民大検診)(村山雅則)



第4章 和解の内容と成果

 1 基本合意までの闘い(中村輝久)

 2 判定から和解へ(寺内大介)

 3 和解の内容と成果



第5章 全ての被害者救済のために

 1 恒久的制度の構築を(村松尚美)

 2 チッソの責任(村上雅人)

 3 健康調査(今村一彦)



第6章 ノーモア・ミナマタ弁護団に参加して

 1 決意の芽生え(池上雄飛)

 2 和解直前の目まぐるしい時期に参加して(住本 綾)

 3 和解までの3ヶ月間(飯田喜親)

 4 ノーモア・ミナマタ弁護団の活動に関わって(池田 泉)

 5 ノーモア・ミナマタ訴訟を振り返る(瀧本 忠)

 6 この闘いに携わって(永野弘行

 7 ノーモア・ミナマタ裁判、支援者としてのかかわり(原田敏郎)



インタビュー

 全ての水俣病被害者の救済を目指して──大石利生氏に聞く



特別寄稿

 改めて問われる水俣病被害の責任と費用負担 (寺西俊一)

 チッソ、国の責任と被害補償・救済の費用負担 (除本理史)

 ノーモア・ミナマタ訴訟の果たした歴史的役割 (藤野 糺)

 ノーモア・ミナマタ訴訟の解決に寄せて (高岡 滋)

 ノーモア・ミナマタ訴訟の解決に寄せて (千場茂勝)

 さらに「最後の一人まで救済を」闘いぬく取組みを! (馬奈木昭雄)

 ノーモア・ミナマタ訴訟の解決に寄せて (板井 優)

 ノーモア・ミナマタ訴訟の解決と全被害者救済を求めて (中村周而)

 原田正純先生を悼む (藤野 糺)



おわりに──水俣病は終わらない