書籍詳細:地域自立の経済学[第2版]

地域自立の経済学[第2版]

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,420円(本体価格 2,200円)
在庫なし
発刊年月
1998.03
旧ISBN
4-535-55115-4
ISBN
978-4-535-55115-2
判型
A5判
ページ数
216ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

これまでの経済学は、生活の本拠である「地域」を経済外的要素として切り捨ててきた。本書は、地域から出発し経済活動の循環性を重視する、新しい経済学の構築をめざす。改版に際し新たに2章を加えた。

目次

序 章 講義の経済学をめざして

 経済学の分裂

 地域経済の調査

 生命系の経済学

 協議システムと地域自立

第1章 生命系と社会科学

 エントロピー論の生命概念

 生命系の三重構造

 循環性、多様性、そして関係性

第2章 地域の自立

 経済自立を希求する人間

 自立と経済過程

 生活の本拠と地域

第3章 地域資源と社会関係

 地域概念の前提

 地域の共同資源

 地域資源と価格

第4章 社会経済的指標の検討

 貧困とは何か

 東西対立と南北問題

 開発か発展か

 新しい社会経済指標の試み

第5章 民際学による産業分類

 国家の学問に変わる民際学

 経済進歩と産業分類

第6章 地域の土地所有

 地価のふしぎ

 土地商品化の無理

 土地所有の地域化

第7章 地域の労働力

 賃金水準のふしぎ

 労働力商品化の無理

 労働力の地域化

第8章 地域の信用

 人間不信の信用制度

 信用商品化の無理

 信用の地域化

第9章 市場経済とその限界

 労働生産物の商品化

 自主管理企業の連合

 樹枝状から網の目状へ

第10章 計画から協議システムへ

 市場・計画・協議の共存

 友愛原理の社会

 協議経済システムと価格

第11章 地域産業の展開

 水の循環と農業

 農林水産業の危機

 地域産業の再建

第12章 地場産業の展開

 地域外消費のための地場産業

 特産品の市場と経済自立

 地場産業の競争条件

第13章 内発的技術の地縁性

 技術とはなにか

 技術の内発性

 地縁技術の優位性

第14章 自治体の行政と財政

 自治か独立か

 自治体か国家か

 住民主権にもとづく自治体

終 章 地域自立への主体形成

 「むら」から会社へ

 会社から地域へ

 地域と主体の多重構造