書籍詳細:会社事件手続法の現代的展開

会社事件手続法の現代的展開

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  • 紙の書籍
定価:税込 4,620円(本体価格 4,200円)
在庫なし
発刊年月
2013.08
ISBN
978-4-535-51918-3
判型
A5判
ページ数
296ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

会社法領域における民事紛争の中で実体法と手続法とが交錯する重要テーマについて、会社法・手続法双方の視点から考察する。

目次

序章 総論的考察



1 会社事件手続法の総論的考察

――会社法の視点から…大杉謙一

1) はじめに

2) 瑕疵の争い方――訴訟類型・出訴期間・原告適格・訴えの利益

3) 訴訟を追行する者の地位

4) 親子会社関係における代表訴訟

5) 結びに代えて



2 会社事件手続法の総論的考察

――手続法からの分析…河野正憲

1) はじめに

2) 会社関係紛争と裁判手続

3) 会社訴訟手続

4) 会社関係保全処分事件

5) 会社非訟手続の特色

6) おわりに



第1章 株主代表訴訟事件



1 株主代表訴訟の現代的展開…藤田友敬

1) はじめに

2) わが国の株主代表訴訟の特徴

3) 濫訴防止のための諸制度

4) 会社による訴訟参加

5) 株主代表訴訟の対象となる「役員の責任」

6) 株主代表訴訟の適用範囲の拡張(1)

7) 株主代表訴訟の適用範囲の拡張(2)

8) むすび――わが国の株主代表訴訟の将来



2 株主代表訴訟と文書提出命令…川嶋四郎

1) はじめに

2) 判例

3) 学説

4) おわりに



3 会社の被告取締役への補助参加

――会社法からの分析…山田泰弘

1) はじめに

2) 平成13年12月商法改正における制度設計上の考慮要素

3) 現行制度の評価・検証

4) より良き制度設計を求めて――解釈と立法

5) むすびにかえて



4 会社の被告取締役への補助参加

――手続法からの分析…八田卓也

1) 本稿の目的

2) 現行会社法の規定に至るまでの経緯

3) 現行会社法下での議論

4) まとめ



第2章 会社組織関係訴訟事件



1 詐害的会社分割

――会社法からの分析…難波孝一

1) はじめに

2) 詐害的会社分割に対しこれまでに取られてきた法的救済手段等

3) 法的救済手段の問題点と立法による解決

4) 要綱に示されている残存債権者の保護の概要

5) 詐害的会社分割

6) 最後に



2 組織関係行為の無効の訴え

――会社法の視点から…受川環大

1) はじめに

2) 会社法上の位置づけ

3) 「株主総会等の決議の効力を争う訴え」との関係

4) 無効原因

5) 原告適格

6) 他の法制度との関係

7) おわりに



3 会社組織関係訴訟の被告適格

――手続法の視点から…松原弘信

1) はじめに――問題の所在

2) 旧法下の判例および民事訴訟法学説の動向

3) 会社法の被告適格の規律の合理性と問題点

4) 学会シンポにおける質疑応答と共同訴訟的補助参加人の地位

5) 会社被告説および共同被告説の意義と問題点

6) 結び



第3章 会社保全事件



1 株主名簿閲覧謄写請求に関する仮処分命令

――手続法的視点から…吉垣 実

1) 問題の所在

2) 閲覧請求事件の処理において求められる手続

3) 現行法制下における手続の解釈

4) 特別訴訟手続の制定

5) 結論



2 組織再編等に関する差止請求権の拡充

――会社法の視点から…白井正和

1) はじめに

2) 組織再編等に関する差止請求制度の創設の背景

3) 組織再編等に関する差止請求制度の内容と評価

4) おわりに



3 組織再編等に関する差止請求権の拡充

――手続法の観点から…野村秀敏

1) はじめに

2) 仮処分命令の発令上の問題点

  (1)仮の地位を定める仮処分の本案代替化(特別訴訟化)の理論

  (2)組織再編の差止仮処分の審理構造

3) 仮処分命令の執行手続上の問題点

4) 差止仮処分に違反してなされた組織再編の効力

5) 結語



第4章 会社非訟事件



1 会社非訟事件の現状と課題

――会社法の視点から…中東正文

1) 序論

2) 当事者の責務

3) 陳述聴取による攻撃防御の機会

4) 和解と専門委員の新設

5) 結語



2 会社非訟事件の現状と課題

――手続法の視点から…本間靖規

1) はじめに

2) 新法による会社非訟事件の構造変化

3) 会社非訟事件の諸類型と個別の問題点

4) おわりに