書籍詳細:日本降伏
日本降伏 迷走する戦争指導の果てに
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定価:税込 2,420円(本体価格 2,200円)
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内容紹介
戦前、天皇制国家・日本はアジア太平洋戦争に突き進み、1945年8月、「降伏」に至った。その過程で何があったのか。本書はその真の姿を浮き彫りにする。
目次
はじめに
日本の戦争指導/「終戦」と「敗戦」
第一章 開戦を躊躇う~入り乱れる思惑~
本格化する戦時体制/“左派トリオ”の位置/米内・井上の政治スタンス/独自路線の強調/日中戦争と欧州情勢/深まる政治への関心/海軍の国家目標/陸軍との協調/軍事同盟締結問題/締結同意の真相/同盟締結への道/陸軍の対中・対英米政策/高木の対米方針/開戦に躊躇する天皇/深まる陸海軍の連携/近衛首相の不安/天皇の苛立ち
第二章 迷走の始まり~陸海軍間の角逐と妥協~
及川海相の和戦併用論/海軍の「首相一任論」/東条英機への大命降下/東条抜擢の理由/天皇への忠誠/陸軍に便乗する海軍/東条の決意/東条内閣の成立/海軍の対応/岡田啓介の東条観
第三章 混乱を深める~硬直する戦争指導~
日本の戦争指導体制/戦争指導体制の分裂/立ち上がる重臣たち/東条の「終戦工作」意思/浮上する反東条勢力/岡田啓介の動き/主戦派勢力との角逐/反東条運動の本格化/岡田の近衛不信/潜在する東条政権への不満/「陸軍幕府」論を説く高松宮/東条支持の天皇と木戸/東条政権崩壊の要因/近衛─木戸ラインの形成/追い詰められた権力者たち/天皇、東条支持を撤回す/打倒工作から終戦工作へ
第四章 抗争を繰り返す~迷走する戦争指導~
木戸の心境変化/皇道派内閣成立を期待/中間派勢力の曖昧な態度/岡田の進言/伏見宮の反応/高松宮と近衛の動向/木戸に変化表れる/東条利用論/海軍の役割/主導権をめぐる攻防/米内の戦局観/天皇の説得に動く
第五章 動揺する重臣たち~戦争の継続か終結か~
重臣たちの東条打倒計画/小磯内閣の戦争継続方針/高松宮の終戦工作方針/岡田の終戦工作方針/小磯内閣成立の事情/政権の一角を占める/戦争継続路線を踏襲/国体護持の論理/「和平」工作の兆し/遠い和平への動き/ソ連を仲介役に/固い天皇の継戦意思/陸軍に同調する木戸/近衛上奏文と天皇の反応/無謀な戦争指導
第六章 戦争終結に舵を切る~終戦工作の開始と展開~
終戦工作への傾斜/「穏健派」の復権/不透明な鈴木内閣の位置/陸海軍統合問題と米内光政海相の動き/ドイツ降伏に動揺する陸軍上層部/天皇に決断を迫る/時局収拾対策試案/民衆の動向/牽制される和平の動き/広田・マリク会談の行方/対ソ和平工作という錯誤/陸軍を説得する天皇/頓挫する対ソ工作/天皇の親書
第七章 昭和天皇を動かす~聖断方式採用の背景~
主導権奪取/天皇の継戦意思/近衛上奏文と天皇/「聖断」論の登場/主導権握る継戦派/戦争終結方針への傾斜/天皇の心境変化/継戦派と終結派の対抗/木戸の戦争終結構想/鈴木内閣の性格/揺れ動く天皇の判断/ポツダム宣言の受諾/ポツダム宣言の発表/「ただ黙殺するだけ」/宣言受諾に逡巡する /一条件降伏か、四条件降伏か/四条件降伏への固執の理由/微妙な木戸のスタンス
第八章 動揺と決断と~「聖断」決定の経緯~
誰が聖断の執行者か/二度目の閣議と重臣たちの動き/深夜の御前会議/賛否相次ぐなかで/昭和天皇の宣言受諾理由/軍首脳の強行発言/バーンズ回答への反発/天皇の動揺と変節/米内海相の動き/受諾に傾く閣僚たち/受諾拒否に固執する理由/二度目の聖断下る/四条件を封印した天皇発言/「終戦の詔書」/「聖断」の位置/戦後天皇制の構築とマッカーサーとの会見
おわりに
引用・参考文献
あとがき
関連略年表
日本の戦争指導/「終戦」と「敗戦」
第一章 開戦を躊躇う~入り乱れる思惑~
本格化する戦時体制/“左派トリオ”の位置/米内・井上の政治スタンス/独自路線の強調/日中戦争と欧州情勢/深まる政治への関心/海軍の国家目標/陸軍との協調/軍事同盟締結問題/締結同意の真相/同盟締結への道/陸軍の対中・対英米政策/高木の対米方針/開戦に躊躇する天皇/深まる陸海軍の連携/近衛首相の不安/天皇の苛立ち
第二章 迷走の始まり~陸海軍間の角逐と妥協~
及川海相の和戦併用論/海軍の「首相一任論」/東条英機への大命降下/東条抜擢の理由/天皇への忠誠/陸軍に便乗する海軍/東条の決意/東条内閣の成立/海軍の対応/岡田啓介の東条観
第三章 混乱を深める~硬直する戦争指導~
日本の戦争指導体制/戦争指導体制の分裂/立ち上がる重臣たち/東条の「終戦工作」意思/浮上する反東条勢力/岡田啓介の動き/主戦派勢力との角逐/反東条運動の本格化/岡田の近衛不信/潜在する東条政権への不満/「陸軍幕府」論を説く高松宮/東条支持の天皇と木戸/東条政権崩壊の要因/近衛─木戸ラインの形成/追い詰められた権力者たち/天皇、東条支持を撤回す/打倒工作から終戦工作へ
第四章 抗争を繰り返す~迷走する戦争指導~
木戸の心境変化/皇道派内閣成立を期待/中間派勢力の曖昧な態度/岡田の進言/伏見宮の反応/高松宮と近衛の動向/木戸に変化表れる/東条利用論/海軍の役割/主導権をめぐる攻防/米内の戦局観/天皇の説得に動く
第五章 動揺する重臣たち~戦争の継続か終結か~
重臣たちの東条打倒計画/小磯内閣の戦争継続方針/高松宮の終戦工作方針/岡田の終戦工作方針/小磯内閣成立の事情/政権の一角を占める/戦争継続路線を踏襲/国体護持の論理/「和平」工作の兆し/遠い和平への動き/ソ連を仲介役に/固い天皇の継戦意思/陸軍に同調する木戸/近衛上奏文と天皇の反応/無謀な戦争指導
第六章 戦争終結に舵を切る~終戦工作の開始と展開~
終戦工作への傾斜/「穏健派」の復権/不透明な鈴木内閣の位置/陸海軍統合問題と米内光政海相の動き/ドイツ降伏に動揺する陸軍上層部/天皇に決断を迫る/時局収拾対策試案/民衆の動向/牽制される和平の動き/広田・マリク会談の行方/対ソ和平工作という錯誤/陸軍を説得する天皇/頓挫する対ソ工作/天皇の親書
第七章 昭和天皇を動かす~聖断方式採用の背景~
主導権奪取/天皇の継戦意思/近衛上奏文と天皇/「聖断」論の登場/主導権握る継戦派/戦争終結方針への傾斜/天皇の心境変化/継戦派と終結派の対抗/木戸の戦争終結構想/鈴木内閣の性格/揺れ動く天皇の判断/ポツダム宣言の受諾/ポツダム宣言の発表/「ただ黙殺するだけ」/宣言受諾に逡巡する /一条件降伏か、四条件降伏か/四条件降伏への固執の理由/微妙な木戸のスタンス
第八章 動揺と決断と~「聖断」決定の経緯~
誰が聖断の執行者か/二度目の閣議と重臣たちの動き/深夜の御前会議/賛否相次ぐなかで/昭和天皇の宣言受諾理由/軍首脳の強行発言/バーンズ回答への反発/天皇の動揺と変節/米内海相の動き/受諾に傾く閣僚たち/受諾拒否に固執する理由/二度目の聖断下る/四条件を封印した天皇発言/「終戦の詔書」/「聖断」の位置/戦後天皇制の構築とマッカーサーとの会見
おわりに
引用・参考文献
あとがき
関連略年表
書評掲載案内
■2014年1月12日付『毎日新聞』(10面)
■2014年3月30日付『しんぶん 赤旗』(8面) 評者:山田 朗(明治大学教授)
■2014年4月9日付『聖教新聞』(7面)評者:岡
■2014年5月15日付『思想運動』(7面)評者:渥美 博
■2014年3月19日付『日刊ゲンダイ』(4面)
「日本はいかにして戦争を終わらせたのか?」
■2014年3月30日付『しんぶん 赤旗』(8面) 評者:山田 朗(明治大学教授)
■2014年4月9日付『聖教新聞』(7面)評者:岡
■2014年5月15日付『思想運動』(7面)評者:渥美 博
■2014年3月19日付『日刊ゲンダイ』(4面)
「日本はいかにして戦争を終わらせたのか?」
正誤情報
2014.03.13 | errata58660-1_1.pdf |
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