書籍詳細:少年たちの贖罪

少年たちの贖罪 罪を背負って生きる

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定価:税込 1,870円(本体価格 1,700円)
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在庫なし
発刊年月
2014.02(中旬刊)
ISBN
978-4-535-56335-3
判型
四六判
ページ数
248ページ
Cコード
C3011
ジャンル

内容紹介

2019年春、公開! 映画「少年たち」参考文献!

重大事件を犯してしまった少年は、事件後、 何を思い、罪の重さをどう受け止めるのか。 長年寄り添う精神科医にみせた彼らの素顔とは。

目次

1 加害者にかかわるということ
  はじめに
  贖罪について考えること
  治療同盟
  ある手紙
  親子であること

2 ささやかな贖罪意識
  贖罪教育
  祈る像
  あかぎれの手
  誰のための贖罪か

3 加害者の負うPTSD
  事 件
  事件の背景
  加害者であり、被害者であること
  治療経過

4 僕たちのロード──家族への想い
  訃 報
  義父との対話
  高校時代
  少年院入所
  母親像を超えて
  謝罪の手紙
  保護者会

5 事件への長い道のり──いきなり型非行と呼ばれた少年
  壊れた日常
  成育歴
  語れなかった想い
  いきなり型非行
  誰かに話せていたら
  地元に帰るということ

6 重大事件を背負って施設で暮らすということ
  仮面をかぶって
  社会話
  事件を隠しての生活
  施設の生活の始まり
  集団生活への導入
  社会につながるための嘘

7 別の感覚をもつ「広汎性発達障害」の少年たち
  被害者に謝りようがない
  贖罪のかたち
  事 件
  なぜ人を殺してはいけないか
  ルールづくり
  事件という窓

8 覚せい剤という名の地獄
  葉 書
  成育歴
  家族の崩壊
  薬物使用にはまって
  施設生活
  薬物依存者の性格特徴
  事 件
  退 所

9 加害者家族は加害者か
  果たせなかった面会
  逮 捕
  加害者の同胞であること
  加害少年からみた家族
  加害者の親として
  加害者の同胞として

10 罪の重さと刑の重さ
  罪の重さを量る
  施設送致について
  社会感情
  遺族感情
  養老律令以来の刑罰の思想
  進 級

11 いじめられ体験がもたらしたもの
  団結力
  母親の回想
  いじめの経緯
  いじめられるということ
  事 件

12 母性という神話を求めて
  一三歳の母親
  母親の罪責感がつくりだしたうつ
  「私はただの育児放棄です」
  わが子を亡くした母親の記憶
  母であること、子であること

13 弱者の犯罪
  避難訓練
  不登校となって
  事 件
  亡き父への思い
  弱者の犯罪

14 性の代償
  検査結果の告知
  成育歴
  性への誘い
  感 染
  男性に求めたもの
  命は金で買える

15 異国の塀の中で
  初 診
  故国を捨てて
  日本という異国
  顔のない人
  記念日うつ病

16 誠意を示すということ
  ある初診患者
  事故の責任
  損害賠償の重み
  治療経過
  急逝した甥のこと
  誠意とは何か

17 罪を背負って社会で生きていくこと
  「夢」を見た少年たち
  施設退所
  退所への道のり
  どこに退所するか
  社会の中で生きる

  あとがき  

書評掲載案内

■2014年3月31日付『静岡新聞』核心核論(3面)

■2014年9月号『犯罪と非行』評者:田島秀紀(有明高原寮首席専門官)