書籍詳細:日独公法学の挑戦
日独公法学の挑戦 グローバル化社会の公法
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内容紹介
国境や公私の区分などの「境界線の溶融」が現代公法の世界に与えるインパクトを、日独の研究者が論じる。大阪大学とベルリン自由大学によるシンポジウムの記録。
目次
序 グローバル化する社会と公法の課題…松本和彦
1 問題状況
2 本書の企画趣旨
3 論文解題
4 展望
第1部 グローバル化する社会と国家の主権
1 グローバル化の中の憲法…棟居快行
0 報告レジュメの再録
1 「グローバル化問題への補足的ないくつかの命題――グローバル化は新しい主権者か?」
2 「グローバル化の中の憲法」という問題の再定立――国際人権の観点から
3 グローバル化による人権論の新展開の可能性
2 国家と社会の間の機能変動――憲法学に対する挑戦…フィリップ・クーニッヒ/高田倫子訳
1 序
2 国家と社会の法学上の区分
3 国家の撤退と社会の利益代表に対する開放
4 チャンスとリスク
5 民主制と法治国家に照らした国家の責任
6 憲法学と憲法化
7 展望
3 国際警察法の可能性と限界――ドイツの観点からの分析…ハンス・ゲオルグ・マーセン/杉原周治訳
1 ボーダーレスな危険――国際的責務としての安全
2 国際警察法の現状
3 さらに為すべきこと
第2部 グローバル化する社会と議会の意義
4 グローバル化された法創設過程と議会――日本における議会の法的地位と機能態様…高田篤
1 はじめに
2 安全保障と国会
3 グローバル化された法創設過程と議会の役割――特に日本において
4 おわりに
5 ドイツにおける議会によるコントロール…ハイケ・クリーガー/宮村教平訳
1 導入:グローバル化された世界における議会の役割の強化
2 「議会の軍隊」という概念
3 事前の議会による承認の根拠としての民主制原理
4 議会から得ることを義務づけられた承認は、いつ法的に要請されるのか?
5 外交問題に関する政府の活動能力に対する不適切な制限?
6 外交に関する議会と民主制
7 結論:議会によるコントロールの限定的効果
6 議会の中の権力分立――グローバル化に伴うその変容可能性について…村西良太
1 問題の所在
2 国会と委員会制度
3 ドイツ連邦議会と委員会制度
4 EFSF融資決定と予算委員会
5 波紋を広げた「特別小委員会」の活用
6 考慮要素としての議員の権利
7 「本質性」の度合いに応じた権限配分の可能性
7 ドイツ連邦議会の情報権…スーヴェン・ヘルシャイト/柴田尭史訳
1 情報権の概観
2 連邦政府に対する連邦議会の情報の請求権
3 個別の情報権
4 情報権の評価
第3部 グローバル化する社会と個人の位置
8 行政訴訟における仮の権利保護…長谷川佳彦
1 はじめに
2 仮の権利保護制度の性格
3 仮の権利保護制度の決定要素
4 おわりに
9 日本における脳死論争と臓器移植法…高井裕之
1 はじめに
2 日本における脳死・臓器移植をめぐる動き
3 死の定義をめぐる法治主義
4 臓器移植法制定過程における党議拘束の解除
5 むすびにかえて
10 取材源秘匿権と特定秘密――報道関係者の証言拒絶権・編集資料の差押え禁止…鈴木秀美
1 問題の所在
2 報道関係者の証言拒絶権
3 編集資料の差押え禁止
4 むすび
11 私人による都市計画提案…野呂 充
1 はじめに
2 ドイツにおける都市計画提案制度
3 わが国における都市計画提案制度
第4部 グローバル化する社会と租税の役割
12 日本の所得税における最低生活費非課税の正当化と具体化…谷口勢津夫
1 はじめに
2 最低生活費非課税の租税憲法上の正当化
3 現行の人的控除の縮減
4 結びにかえて――最低生活費非課税のあり方について
13 ドイツ所得税法における最低生活費非課税――ドイツ売上税法の概観とともに…マルクス・ハインツェン/
奥谷健訳
1 所得税の現状
2 基本法の前提条件
3 売上税法の概観
14 国内税法のヨーロッパ法的決定因子…シュテファン・ヒンデラング=ハネス・ケーラー/谷口勢津夫訳
1 課税権
2 間接税
3 直接税
4 まとめと展望
第5部 グローバル化する社会と環境の保護
15 環境法における情報取扱いと知識の創出――カルタヘナ法を手がかりに…松本和彦
1 はじめに
2 環境リスクへの事前対処
3 知識創出の意義
4 参照領域としての遺伝子技術法
5 カルタヘナ法における知識の創出
6 若干の考察
7 おわりに
16 EU法における環境情報へのアクセス…ジークリート・ボイゼン/松本和彦訳
1~8
(*本論考の見出しは数字のみで構成)
17 環境分野の司法アクセスとオーフス条約――ドイツの環境訴訟への影響を中心として…大久保規子
1 はじめに――ドイツと日本の特殊性
2 オーフス条約と欧州における司法アクセスの拡大
3 ドイツ法の展開
4 おわりに――日本への示唆
1 問題状況
2 本書の企画趣旨
3 論文解題
4 展望
第1部 グローバル化する社会と国家の主権
1 グローバル化の中の憲法…棟居快行
0 報告レジュメの再録
1 「グローバル化問題への補足的ないくつかの命題――グローバル化は新しい主権者か?」
2 「グローバル化の中の憲法」という問題の再定立――国際人権の観点から
3 グローバル化による人権論の新展開の可能性
2 国家と社会の間の機能変動――憲法学に対する挑戦…フィリップ・クーニッヒ/高田倫子訳
1 序
2 国家と社会の法学上の区分
3 国家の撤退と社会の利益代表に対する開放
4 チャンスとリスク
5 民主制と法治国家に照らした国家の責任
6 憲法学と憲法化
7 展望
3 国際警察法の可能性と限界――ドイツの観点からの分析…ハンス・ゲオルグ・マーセン/杉原周治訳
1 ボーダーレスな危険――国際的責務としての安全
2 国際警察法の現状
3 さらに為すべきこと
第2部 グローバル化する社会と議会の意義
4 グローバル化された法創設過程と議会――日本における議会の法的地位と機能態様…高田篤
1 はじめに
2 安全保障と国会
3 グローバル化された法創設過程と議会の役割――特に日本において
4 おわりに
5 ドイツにおける議会によるコントロール…ハイケ・クリーガー/宮村教平訳
1 導入:グローバル化された世界における議会の役割の強化
2 「議会の軍隊」という概念
3 事前の議会による承認の根拠としての民主制原理
4 議会から得ることを義務づけられた承認は、いつ法的に要請されるのか?
5 外交問題に関する政府の活動能力に対する不適切な制限?
6 外交に関する議会と民主制
7 結論:議会によるコントロールの限定的効果
6 議会の中の権力分立――グローバル化に伴うその変容可能性について…村西良太
1 問題の所在
2 国会と委員会制度
3 ドイツ連邦議会と委員会制度
4 EFSF融資決定と予算委員会
5 波紋を広げた「特別小委員会」の活用
6 考慮要素としての議員の権利
7 「本質性」の度合いに応じた権限配分の可能性
7 ドイツ連邦議会の情報権…スーヴェン・ヘルシャイト/柴田尭史訳
1 情報権の概観
2 連邦政府に対する連邦議会の情報の請求権
3 個別の情報権
4 情報権の評価
第3部 グローバル化する社会と個人の位置
8 行政訴訟における仮の権利保護…長谷川佳彦
1 はじめに
2 仮の権利保護制度の性格
3 仮の権利保護制度の決定要素
4 おわりに
9 日本における脳死論争と臓器移植法…高井裕之
1 はじめに
2 日本における脳死・臓器移植をめぐる動き
3 死の定義をめぐる法治主義
4 臓器移植法制定過程における党議拘束の解除
5 むすびにかえて
10 取材源秘匿権と特定秘密――報道関係者の証言拒絶権・編集資料の差押え禁止…鈴木秀美
1 問題の所在
2 報道関係者の証言拒絶権
3 編集資料の差押え禁止
4 むすび
11 私人による都市計画提案…野呂 充
1 はじめに
2 ドイツにおける都市計画提案制度
3 わが国における都市計画提案制度
第4部 グローバル化する社会と租税の役割
12 日本の所得税における最低生活費非課税の正当化と具体化…谷口勢津夫
1 はじめに
2 最低生活費非課税の租税憲法上の正当化
3 現行の人的控除の縮減
4 結びにかえて――最低生活費非課税のあり方について
13 ドイツ所得税法における最低生活費非課税――ドイツ売上税法の概観とともに…マルクス・ハインツェン/
奥谷健訳
1 所得税の現状
2 基本法の前提条件
3 売上税法の概観
14 国内税法のヨーロッパ法的決定因子…シュテファン・ヒンデラング=ハネス・ケーラー/谷口勢津夫訳
1 課税権
2 間接税
3 直接税
4 まとめと展望
第5部 グローバル化する社会と環境の保護
15 環境法における情報取扱いと知識の創出――カルタヘナ法を手がかりに…松本和彦
1 はじめに
2 環境リスクへの事前対処
3 知識創出の意義
4 参照領域としての遺伝子技術法
5 カルタヘナ法における知識の創出
6 若干の考察
7 おわりに
16 EU法における環境情報へのアクセス…ジークリート・ボイゼン/松本和彦訳
1~8
(*本論考の見出しは数字のみで構成)
17 環境分野の司法アクセスとオーフス条約――ドイツの環境訴訟への影響を中心として…大久保規子
1 はじめに――ドイツと日本の特殊性
2 オーフス条約と欧州における司法アクセスの拡大
3 ドイツ法の展開
4 おわりに――日本への示唆