書籍詳細:自治体行政システムの転換と法
自治問題研究叢書 自治体行政システムの転換と法 地域主権改革から再度の地方分権改革へ
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内容紹介
約20年にわたる「地方分権改革」において生じた自治体行政システムの多層的な転換を、総合的かつ主要行政領域において具体的に分析し、その評価を示す。
目次
はしがき
第1章 自治体の規模権限の拡大と地方公務員による行政サービス提供の縮小
………………………榊原 秀訓
1 はじめに
2 自治体の規模権限の拡大
1 市町村と都道府県
2 道州制と憲法改正
3 住民自治と自治体統治構造
3 地方公務員による行政サービス提供の縮小
1 地方公務員の数と給与の削減
2 事務事業の見直し手法
3 わが国における行政民間化
4 国際的動向としてのインソーシング
4 おわりに
第2章 義務付け・枠付けの見直しと法定自治事務条例の展開
………………………本多 滝夫
はじめに
1 「上書き」と「立法権の分権」
1 条例による「上書き」の意味
2 「義務付け・枠付け」の見直しと「上書き」
3 「上書き」と「立法権の分権」との関係
2 「義務付け・枠付け」の緩和とナショナル・ミニマム
1 団体事務条例とナショナル・ミニマム
2 「義務付け・枠付け」の緩和とナショナル・ミニマム
3 法定自治事務条例の再定位
1 法定自治事務条例の種類
2 法定自治事務条例の性質
3 法定自治事務条例の再定位からみた「枠付け」の緩和の問題点
おわりに
第3章 高齢者福祉法制の大転換と公的介護保障の課題
……………………………豊島 明子
はじめに――大転換の起点としての介護保険
1 サービス利用関係の契約化
1 契約化がもたらした変化
2 契約化後も存続する措置制度
2 介護サービス市場の変化
1 介護サービス提供主体等の多様化
2 規制行政化する高齢者福祉行政
3 介護保険と地方自治
1 要介護認定をめぐる問題
2 通知によるコントロールと「ローカルルール」
4 転換後の高齢者福祉法制と市町村の課題
おわりに――これからの公的介護保障の展望
第4章 保育所設備運営基準の条例化と保育所設置主体の多様化
……………………………榊原 秀訓
1 はじめに
2 保育所設備運営基準の条例化
1 法制度と実際の基準設定
2 「自治体の選択」と福祉の切り下げ
3 「自治体住民の選択」の妥当性とナショナル・ミニマムである基準の設定
3 保育所設置主体の多様化
1 保育所設置主体の多様化の承認と実際
2 「横浜方式」の待機児童対策
3 子ども・子育て「新制度」と保育の多様化
おわりに――「異議申立て」運動
第5章 教育行政領域における「分権改革」の現状と課題
……………………竹内 俊子
はじめに
1 地方分権改革としての地方教育行政改革
1 地方分権一括法による制度改革の概要
2 地方分権一括法以後の地方分権改革
2 教育行政における地方自治の原則
1 教育行政における地方自治の原則――戦後教育(行政)改革と教育委員会制度の設置
2 教育行政における地方自治の原則の変容――地方教育行政法の制定
3 地方分権改革における地方教育行政制度の改革
1 国、都道府県教育委員会、市町村教育委員会の関係――国・都道府県の関与のあり方の「変革」――地方教育行政法の改正
2 公立の義務教育諸学校の学級編制に関する権限――都道府県教育委員会と市町村教育委員会の関係――公立義務教育諸学校標準法の改正
3 「必置規制」の見直し――社会教育施設等の規制の廃止・緩和――社会教育法、図書館法、博物館法等の改正
4 教育委員会の組織体制の改革
4 小括
5 新教育基本法制定後の教育委員会制度改革
おわりに
第6章 教科書採択行政改革と分権・自治――八重山教科書問題を素材に
……………………渡名喜庸安
はじめに
1 公立諸学校における教科書採択の法的仕組み
1 教科書採択権の所在
2 教科書採択の実質的仕組み
2 教科書採択行政と地方分権・規制緩和
1 地方分権一括法と地方教育行政法の改正
2 教科書採択行政改革――2つの流れ
3 沖縄県八重山地区における教科書採択問題
1 八重山採択地区協議会の設置
2 八重山採択地区における公民教科書採択をめぐる協議
3 文科省の対応とこれに対する沖縄県教育委員会の対応
4 八重山教科書問題における国の関与の適否
1 文科省の沖縄県(竹富町)教育委員会に対する「助言・指導」の適否
2 文科相の沖縄県教育委員会に対する「是正要求の指示」の適否
おわりに
第7章 農地行政における規制緩和と地方分権
……………………………村上 博
1 はじめに
2 問題の背景
3 農地行政の法構造
4 組織法
1 農業委員会
2 地方分権改革等
5 作用法
1 農地取得の規制緩和論
2 地方分権改革
3 条例による事務処理特例
おわりに
第8章 環境行政領域法における主体と役割の変容
………………………………山田 健吾
1 はじめに
2 旧公害対策基本法制における公害・自然環境保全行政
1 公害・自然環境保全行政の主体
2 公害・自然環境保全行政と地方自治体
3 公害・自然環境保全行政における国民・住民の法的位置づけ
3 環境基本法制における環境行政
1 主体の多面的把握と役割の相互補完的・互換的関係
2 環境保全手法の多様化
4 地方分権改革と環境行政
1 第1次地方分権改革と環境行政
2 第2次地方分権改革と環境行政
5 環境行政の転換の帰結
1 国民・住民の法的地位と役割
2 国と地方自治体の役割分担
6 おわりに――「生存権的公共性」と「市民的公共性」
第1章 自治体の規模権限の拡大と地方公務員による行政サービス提供の縮小
………………………榊原 秀訓
1 はじめに
2 自治体の規模権限の拡大
1 市町村と都道府県
2 道州制と憲法改正
3 住民自治と自治体統治構造
3 地方公務員による行政サービス提供の縮小
1 地方公務員の数と給与の削減
2 事務事業の見直し手法
3 わが国における行政民間化
4 国際的動向としてのインソーシング
4 おわりに
第2章 義務付け・枠付けの見直しと法定自治事務条例の展開
………………………本多 滝夫
はじめに
1 「上書き」と「立法権の分権」
1 条例による「上書き」の意味
2 「義務付け・枠付け」の見直しと「上書き」
3 「上書き」と「立法権の分権」との関係
2 「義務付け・枠付け」の緩和とナショナル・ミニマム
1 団体事務条例とナショナル・ミニマム
2 「義務付け・枠付け」の緩和とナショナル・ミニマム
3 法定自治事務条例の再定位
1 法定自治事務条例の種類
2 法定自治事務条例の性質
3 法定自治事務条例の再定位からみた「枠付け」の緩和の問題点
おわりに
第3章 高齢者福祉法制の大転換と公的介護保障の課題
……………………………豊島 明子
はじめに――大転換の起点としての介護保険
1 サービス利用関係の契約化
1 契約化がもたらした変化
2 契約化後も存続する措置制度
2 介護サービス市場の変化
1 介護サービス提供主体等の多様化
2 規制行政化する高齢者福祉行政
3 介護保険と地方自治
1 要介護認定をめぐる問題
2 通知によるコントロールと「ローカルルール」
4 転換後の高齢者福祉法制と市町村の課題
おわりに――これからの公的介護保障の展望
第4章 保育所設備運営基準の条例化と保育所設置主体の多様化
……………………………榊原 秀訓
1 はじめに
2 保育所設備運営基準の条例化
1 法制度と実際の基準設定
2 「自治体の選択」と福祉の切り下げ
3 「自治体住民の選択」の妥当性とナショナル・ミニマムである基準の設定
3 保育所設置主体の多様化
1 保育所設置主体の多様化の承認と実際
2 「横浜方式」の待機児童対策
3 子ども・子育て「新制度」と保育の多様化
おわりに――「異議申立て」運動
第5章 教育行政領域における「分権改革」の現状と課題
……………………竹内 俊子
はじめに
1 地方分権改革としての地方教育行政改革
1 地方分権一括法による制度改革の概要
2 地方分権一括法以後の地方分権改革
2 教育行政における地方自治の原則
1 教育行政における地方自治の原則――戦後教育(行政)改革と教育委員会制度の設置
2 教育行政における地方自治の原則の変容――地方教育行政法の制定
3 地方分権改革における地方教育行政制度の改革
1 国、都道府県教育委員会、市町村教育委員会の関係――国・都道府県の関与のあり方の「変革」――地方教育行政法の改正
2 公立の義務教育諸学校の学級編制に関する権限――都道府県教育委員会と市町村教育委員会の関係――公立義務教育諸学校標準法の改正
3 「必置規制」の見直し――社会教育施設等の規制の廃止・緩和――社会教育法、図書館法、博物館法等の改正
4 教育委員会の組織体制の改革
4 小括
5 新教育基本法制定後の教育委員会制度改革
おわりに
第6章 教科書採択行政改革と分権・自治――八重山教科書問題を素材に
……………………渡名喜庸安
はじめに
1 公立諸学校における教科書採択の法的仕組み
1 教科書採択権の所在
2 教科書採択の実質的仕組み
2 教科書採択行政と地方分権・規制緩和
1 地方分権一括法と地方教育行政法の改正
2 教科書採択行政改革――2つの流れ
3 沖縄県八重山地区における教科書採択問題
1 八重山採択地区協議会の設置
2 八重山採択地区における公民教科書採択をめぐる協議
3 文科省の対応とこれに対する沖縄県教育委員会の対応
4 八重山教科書問題における国の関与の適否
1 文科省の沖縄県(竹富町)教育委員会に対する「助言・指導」の適否
2 文科相の沖縄県教育委員会に対する「是正要求の指示」の適否
おわりに
第7章 農地行政における規制緩和と地方分権
……………………………村上 博
1 はじめに
2 問題の背景
3 農地行政の法構造
4 組織法
1 農業委員会
2 地方分権改革等
5 作用法
1 農地取得の規制緩和論
2 地方分権改革
3 条例による事務処理特例
おわりに
第8章 環境行政領域法における主体と役割の変容
………………………………山田 健吾
1 はじめに
2 旧公害対策基本法制における公害・自然環境保全行政
1 公害・自然環境保全行政の主体
2 公害・自然環境保全行政と地方自治体
3 公害・自然環境保全行政における国民・住民の法的位置づけ
3 環境基本法制における環境行政
1 主体の多面的把握と役割の相互補完的・互換的関係
2 環境保全手法の多様化
4 地方分権改革と環境行政
1 第1次地方分権改革と環境行政
2 第2次地方分権改革と環境行政
5 環境行政の転換の帰結
1 国民・住民の法的地位と役割
2 国と地方自治体の役割分担
6 おわりに――「生存権的公共性」と「市民的公共性」