書籍詳細:ケーススタディ刑法[第4版]

ケーススタディ刑法[第4版]

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  • 紙の書籍
定価:税込 3,410円(本体価格 3,100円)
在庫なし
発刊年月
2015.02(中旬刊)
ISBN
978-4-535-51997-8
判型
A5判
ページ数
424ページ
Cコード
C3032
ジャンル
難易度
テキスト:初級

内容紹介

事例で学べば、刑法も面白い。具体的事例を通じて、立体的に学ぶ刑法総論の基礎。創意工夫に満ちたわかりやすい記述と構成。法改正や判例・学説の動きに対応して、大幅な加筆・修正を行い、待望の新版化。

目次

第1章 刑法と道徳[井田]

 1 刑法は何のためにあるか

 2 自己決定権の限界としての反道徳性?

 3 まとめ



第2章 罪刑法定主義[丸山]

 1 法律がなければ犯罪も刑罰もない

 2 わが国の刑法と罪刑法定主義

 3 まとめ



第3章 責任主義[丸山]

 1 責任がなければ刑罰はない

 2 責任主義の徹底

 3 まとめ



第4章 刑法の解釈[井田]

 1 刑法解釈の基準と刑法解釈の限界

 2 ケーススタディ

 3 まとめ



第5章 結果無価値論と行為無価値論[丸山]

 1 「結果」が悪いのか,それとも「行為」が悪いのか

 2 結果無価値論と行為無価値論の歩み寄り

 3 まとめ



第6章 刑法の適用(効力)[丸山]

 1 刑法の効力が及ぶ時間的範囲

 2 刑法の効力が及ぶ場所的範囲

 3 まとめ



第7章 構成要件要素[丸山]

 1 犯罪成立の第1段階

 2 犯罪の主体と客体

 3 行為と結果

 4 まとめ



第8章 不真正不作為犯[井田]

 1 なぜ問題となるのか

 2 ケーススタディ

  3 まとめ



第9章 因果関係[井田]

 1 刑法における因果関係の問題

 2 前提としての条件関係

 3 相当因果関係

 4 結果帰属の実質的根拠

 5 まとめ



第 10 章 故意[井田]

 1 故意とは何か

 2 故意における事実認識の程度

 3 確定的故意と不確定的故意

 4 未必の故意

 5 まとめ



第 11 章 事実の錯誤(1)[井田]

 1 刑法における錯誤論

 2 事実の錯誤と違法性の錯誤

 3 具体的事実の錯誤

 4 まとめ



第 12 章 事実の錯誤(2)[井田]

 1 錯誤が異なった構成要件にまたがるとき

 2 学説と判例

 3 符合の限界

 4 まとめ



第 13 章 過失(犯)[丸山]

 1 不注意,過失,過失犯

 2 注意義務(違反)の認定

 3 管理者・監督者の過失

 4 まとめ



第 14 章 結果的加重犯[丸山]

 1 特殊な複合形態の犯罪

 2 犯罪形態としての特殊性に起因する問題

 3 まとめ



第 15 章 可罰的違法性(論)[丸山]

 1 可罰的違法性という考え方

 2 可罰的違法性が問題になる事例

 3 まとめ



第 16 章 正当防衛[井田]

 1 違法性阻却事由としての正当防衛

 2 正当防衛の限界

 3 正当防衛と過剰防衛

 4 まとめ



第 17 章 緊急避難[井田]

 1 緊急避難の法的性格

 2 刑法 37 条の解釈

 3 まとめ



第 18 章 安楽死と尊厳死,終末期医療[丸山]

 1 人の生命と刑法

 2 安楽死

 3 尊厳死

 4 終末期医療

 5 まとめ



第 19 章 責任能力[丸山]

 1 責任能力,責任無能力,限定責任能力

 2 行為と責任(能力)の同時存在

 3 まとめ



第 20 章 違法性の錯誤[井田]

 1 違法性の錯誤の取り扱い

 2 違法性の意識の具体的内容

 3 違法性の錯誤の回避可能性

 4 違法性の錯誤と事実の錯誤の区別

 5 まとめ



第 21 章 違法性阻却事由の錯誤[井田]

 1 違法性阻却事由の錯誤とは

 2 学説における議論の状況

 3 誤想防衛の諸類型

 4 誤想過剰防衛

 5 まとめ



第 22 章 実行の着手[丸山]

 1 犯罪の実現段階と刑法

 2 「実行の着手」の認定

 3 まとめ



第 23 章 不能犯[井田]

 1 未遂処罰の根拠

 2 結果無価値論と行為無価値論

 3 未遂犯と不能犯の区別

 4 危険判断の標準

 5 まとめ



第 24 章 中止犯[井田]

 1 刑の(必要的)減免の根拠

 2 中止行為の任意性

 3 中止行為

 4 結果の不発生

 5 まとめ



第 25 章 正犯と共犯[井田]

 1 実行行為と正犯行為

 2 正犯と共犯の区別

 3 間接正犯

 4 まとめ



第 26 章 共同正犯[丸山]

 1 共同で実現した犯罪の扱い

 2 共同正犯の成否が問題になりうる場合

 3 まとめ



第 27 章 共犯の従属性―共犯の処罰根拠[井田]

 1 共犯の従属性

 2 共犯の処罰根拠

 3 未遂の教唆

 4 まとめ



第 28 章 従犯(幇助犯)[丸山]

 1 正犯を手助けする犯罪者

 2 さまざまな形態の手助け

 3 正犯との不一致

 4 まとめ



第 29 章 共犯の関連問題[丸山]

 1 共犯の関連問題の2面性

 2 共犯に固有の問題

 3 共犯に関連する問題

 4 まとめ



第 30 章 共犯と身分[井田]

 1 身分犯の共犯

 2 身分とは何か

 3 65 条1項・2項の解釈

 4 まとめ



第 31 章 犯罪の数(罪数)[丸山]

 1 犯罪にも数がある

 2 本来的一罪

 3 科刑上一罪

 4 まとめ



第 32 章 刑罰制度[丸山]

 1 わが国の刑罰制度はどうなっているか

 2 死刑をめぐる問題

 3 没収をめぐる問題

 4 まとめ