書籍詳細:持続可能性とイノベーションの統合報告
持続可能性とイノベーションの統合報告 非財務情報開示のダイナミクスと信頼性
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内容紹介
社会価値的側面、投資価値的側面から、統合報告書に至る統合ダイナミクスを解き明かすとともに、開示情報の信頼性・監査保証業務まで体系的に論じる。
■第44回日本公認会計士協会学術賞
■第14回 日本NPO学会賞受賞(優秀賞)
■第44回日本公認会計士協会学術賞
■第14回 日本NPO学会賞受賞(優秀賞)
目次
はしがき
序章 本書の問題意識と貢献
1 本書の問題意識と研究対象
2 本書の研究方法と貢献
(1)研究方法
(2)先行研究と本書の貢献・特徴
3 本書の構成
(1)社会価値的側面からの統合ダイナミクス
(2)投資価値的側面からの統合ダイナミクス
(3)統合報告書の信頼性と監査・保証業務等
[第1部] 社会価値的側面からの統合ダイナミクス
第1章 CSR情報開示規範の役割とコーポレート・ガバナンス
1 はじめに
2 CSR情報開示を巡る国内外の動向
(1)わが国のCSRを巡る経緯・開示動向
(2)国際的なCSR開示動向
3 CSR情報開示の社会的役割
(1)CSR開示の目的と機能
(2)開示規制と直接的規制の関係性
4 CSR情報開示とコーポレート・ガバナンス
(1)コーポレート・ガバナンス論との関連性・非関連性
(2)CSR開示先進諸国での議論・経験
5 CSR情報開示を巡るハードローとソフトローの射程
(1)直接的規制を情報開示が補完する場合
(2)直接的規制を情報開示が代替する場合
6 おわりに
第2章 CSR規範形成過程におけるNPOの機能
1 はじめに
2 CSRの経済的誘因と採算性
3 CSRの誘因を拡張する新たなスキームの可能性
(1)プラス・インセンティブ付与スキームの構造的限界
(2)マイナス・インセンティブ付与スキームの可能性
4 NPOと企業におけるゲーム的相互作用の考察
(1)悪い均衡に陥るケース
(2)良い均衡を導く方策
5 CSR規範形成過程におけるNPOの機能と課題
6 おわりに
第3章 非政府組織関与による国際開示規範形成の促進
1 はじめに
2 国際規範形成とNGOによる「規範のカスケード」
(1)対人地雷禁止条約における「規範のカスケード」
(2)「規範のカスケード」の理論的説明とNGOの役割
(3)グローバル・ガバナンスにおけるNGO関与の正当性
3 国際開示規範の構築に向けた考察
(1)開示規範の形成過程における非政府組織の関与
(2)CDPによる能動的・分権的働きかけの効用
(3)CDP活動の情報カスケードによる分析
4 おわりに
[第2部] 投資価値的側面からの統合ダイナミクス
第4章 統合報告の論理とIR・制度開示との関係性
1 はじめに
2 事業報告の拡充と国連投資原則
(1)各国基準設定主体等の動向
(2)投資家サイド等の動向と統合報告
3 統合報告の理論的基礎
(1)持続的企業価値の視点
(2)正当性理論とレピュテーション・マネジメント
4 重要性概念と開示形態、IRとの関連性
(1)持続的企業価値の視点による重要性概念
(2)統合報告形態の有効性とIRとの親和性
5 わが国における財務報告制度の現状と課題
(1)わが国における財務報告制度の現状
(2)統合的思考のわが国制度開示へのインプリケーション
6 おわりに
第5章 イノベーションを描写する動態的な統合報告
1 はじめに
2 PBR1倍割れを巡る諸要因の観察
(1)資本コストと低水準のROE
(2)将来価値のディスカウント要因
3 「負のインタンジブルズ」による目標仮説の設定
(1)インタンジブルズにおける「正」「負」の識別
(2)「負のインタンジブルズ」概念の定義
4 「負のインタンジブルズ」概念の実相
(1)「負のインタンジブルズ」の構成要素
(2)各構成要素の内容・特徴
5 経営革新と開示の同期発火による改善
(1)イノベーションを描写する動態的な統合報告
(2)統合経営に必要なトップリーダーシップ
(3)ガバナンスを巡る制度インフラの整備
6 おわりに
第3部 統合報告書の信頼性と監査・保証業務等
第6章 ESG情報の報告形態と監査・保証
1 はじめに
2 独立した報告書で開示される場合
(1)監査・保証基準の動向
(2)監査・保証のあり方
3 財務報告の一環で開示される場合
(1)国際監査基準等の取り扱い
(2)監査・保証のあり方
4 制度開示された統合報告書への監査・保証
(1)統合報告の情報特性
(2)監査・保証のあり方
5 おわりに
第7章 任意開示された統合報告書への信頼性付与
1 はじめに
2 信頼性付与アプローチを巡る2つのアプローチ
3 戦略関連情報等の保証ニーズを考える
(1)戦略関連情報等の信頼性とは
(2)会計士等と証券アナリストの役割
4 非財務情報開示の透明性確保に向けて
(1)データの保証
(2)プロセスに着目した保証
(3)統合的な内部監査の重要性
5 おわりに
[第3部補章] 経営者不正に備えた制度インフラ
補章1 不正リスク対応基準と監査人の職業的懐疑心
1 はじめに
2 リスク・アプローチにおける経営者不正への対応
(1)リスク・アプローチのブラッシュアップ
(2)経営者不正リスクに対応した監査手続の進展
3 職業的懐疑心に関する国内外の議論
(1)職業的懐疑心の強化を巡る金融危機後の議論
(2)職業的懐疑心の発現態様としての反証的アプローチ
4 反証的アプローチの有効性と訴訟上の意義
(1)反証的アプローチの適用局面と課題
(2)経営者不正に係る監査の限界と正当な注意義務
5 おわりに
補章2 銀行監督と会計士業務の連携強化
1 はじめに
2 金融危機後の制度改革に向けた動き
(1)監査制度見直しを巡る国際的動向
(2)わが国の動向
3 金融検査業務と監査・保証業務との異同
(1)金融監査と会計監査の目的・特質
(2)ISAE3000からみた金融監査業務と保証業務の異同
4 わが国における銀行監督と外部監査の連携強化等
(1)情報共有の促進
(2)検査機能の補完・代替ー会計士保証業務の拡張
(3)監査人ないし銀行監督当局と監査役等、内部監査人との連携
5 おわりに
序章 本書の問題意識と貢献
1 本書の問題意識と研究対象
2 本書の研究方法と貢献
(1)研究方法
(2)先行研究と本書の貢献・特徴
3 本書の構成
(1)社会価値的側面からの統合ダイナミクス
(2)投資価値的側面からの統合ダイナミクス
(3)統合報告書の信頼性と監査・保証業務等
[第1部] 社会価値的側面からの統合ダイナミクス
第1章 CSR情報開示規範の役割とコーポレート・ガバナンス
1 はじめに
2 CSR情報開示を巡る国内外の動向
(1)わが国のCSRを巡る経緯・開示動向
(2)国際的なCSR開示動向
3 CSR情報開示の社会的役割
(1)CSR開示の目的と機能
(2)開示規制と直接的規制の関係性
4 CSR情報開示とコーポレート・ガバナンス
(1)コーポレート・ガバナンス論との関連性・非関連性
(2)CSR開示先進諸国での議論・経験
5 CSR情報開示を巡るハードローとソフトローの射程
(1)直接的規制を情報開示が補完する場合
(2)直接的規制を情報開示が代替する場合
6 おわりに
第2章 CSR規範形成過程におけるNPOの機能
1 はじめに
2 CSRの経済的誘因と採算性
3 CSRの誘因を拡張する新たなスキームの可能性
(1)プラス・インセンティブ付与スキームの構造的限界
(2)マイナス・インセンティブ付与スキームの可能性
4 NPOと企業におけるゲーム的相互作用の考察
(1)悪い均衡に陥るケース
(2)良い均衡を導く方策
5 CSR規範形成過程におけるNPOの機能と課題
6 おわりに
第3章 非政府組織関与による国際開示規範形成の促進
1 はじめに
2 国際規範形成とNGOによる「規範のカスケード」
(1)対人地雷禁止条約における「規範のカスケード」
(2)「規範のカスケード」の理論的説明とNGOの役割
(3)グローバル・ガバナンスにおけるNGO関与の正当性
3 国際開示規範の構築に向けた考察
(1)開示規範の形成過程における非政府組織の関与
(2)CDPによる能動的・分権的働きかけの効用
(3)CDP活動の情報カスケードによる分析
4 おわりに
[第2部] 投資価値的側面からの統合ダイナミクス
第4章 統合報告の論理とIR・制度開示との関係性
1 はじめに
2 事業報告の拡充と国連投資原則
(1)各国基準設定主体等の動向
(2)投資家サイド等の動向と統合報告
3 統合報告の理論的基礎
(1)持続的企業価値の視点
(2)正当性理論とレピュテーション・マネジメント
4 重要性概念と開示形態、IRとの関連性
(1)持続的企業価値の視点による重要性概念
(2)統合報告形態の有効性とIRとの親和性
5 わが国における財務報告制度の現状と課題
(1)わが国における財務報告制度の現状
(2)統合的思考のわが国制度開示へのインプリケーション
6 おわりに
第5章 イノベーションを描写する動態的な統合報告
1 はじめに
2 PBR1倍割れを巡る諸要因の観察
(1)資本コストと低水準のROE
(2)将来価値のディスカウント要因
3 「負のインタンジブルズ」による目標仮説の設定
(1)インタンジブルズにおける「正」「負」の識別
(2)「負のインタンジブルズ」概念の定義
4 「負のインタンジブルズ」概念の実相
(1)「負のインタンジブルズ」の構成要素
(2)各構成要素の内容・特徴
5 経営革新と開示の同期発火による改善
(1)イノベーションを描写する動態的な統合報告
(2)統合経営に必要なトップリーダーシップ
(3)ガバナンスを巡る制度インフラの整備
6 おわりに
第3部 統合報告書の信頼性と監査・保証業務等
第6章 ESG情報の報告形態と監査・保証
1 はじめに
2 独立した報告書で開示される場合
(1)監査・保証基準の動向
(2)監査・保証のあり方
3 財務報告の一環で開示される場合
(1)国際監査基準等の取り扱い
(2)監査・保証のあり方
4 制度開示された統合報告書への監査・保証
(1)統合報告の情報特性
(2)監査・保証のあり方
5 おわりに
第7章 任意開示された統合報告書への信頼性付与
1 はじめに
2 信頼性付与アプローチを巡る2つのアプローチ
3 戦略関連情報等の保証ニーズを考える
(1)戦略関連情報等の信頼性とは
(2)会計士等と証券アナリストの役割
4 非財務情報開示の透明性確保に向けて
(1)データの保証
(2)プロセスに着目した保証
(3)統合的な内部監査の重要性
5 おわりに
[第3部補章] 経営者不正に備えた制度インフラ
補章1 不正リスク対応基準と監査人の職業的懐疑心
1 はじめに
2 リスク・アプローチにおける経営者不正への対応
(1)リスク・アプローチのブラッシュアップ
(2)経営者不正リスクに対応した監査手続の進展
3 職業的懐疑心に関する国内外の議論
(1)職業的懐疑心の強化を巡る金融危機後の議論
(2)職業的懐疑心の発現態様としての反証的アプローチ
4 反証的アプローチの有効性と訴訟上の意義
(1)反証的アプローチの適用局面と課題
(2)経営者不正に係る監査の限界と正当な注意義務
5 おわりに
補章2 銀行監督と会計士業務の連携強化
1 はじめに
2 金融危機後の制度改革に向けた動き
(1)監査制度見直しを巡る国際的動向
(2)わが国の動向
3 金融検査業務と監査・保証業務との異同
(1)金融監査と会計監査の目的・特質
(2)ISAE3000からみた金融監査業務と保証業務の異同
4 わが国における銀行監督と外部監査の連携強化等
(1)情報共有の促進
(2)検査機能の補完・代替ー会計士保証業務の拡張
(3)監査人ないし銀行監督当局と監査役等、内部監査人との連携
5 おわりに
書評掲載案内
■『週刊東洋経済』2014年4月25日号
■『証券アナリストジャーナル』2015年8月号 評者:中野富士雄氏(格付投資情報センター 市場研究室長)
■『会計・監査ジャーナル』 2016年6月号 No.731(102頁)日本公認会計士協会学術賞受賞
■『証券アナリストジャーナル』2015年8月号 評者:中野富士雄氏(格付投資情報センター 市場研究室長)
■『会計・監査ジャーナル』 2016年6月号 No.731(102頁)日本公認会計士協会学術賞受賞