書籍詳細:年報医事法学 第30号

シリーズ:年報 医事法学

年報医事法学 第30号

の画像の画像
  • 日本医事法学会
  • 紙の書籍
定価:税込 6,050円(本体価格 5,500円)
在庫僅少
発刊年月
2015.09(中旬刊)
ISBN
978-4-535-05430-1
判型
A5判
ページ数
406ページ
Cコード
C3332
ジャンル

内容紹介

第44回医事法学会シンポ「再生医療の規制はどうあるべきか」と4つのワークショップの概要を収録。

目次

巻頭言……加部一彦



第44回 医事法学会総会 研究大会記録



人体を利用する医療の血縁者間実施とその規制のあり方

 ――日本における第三者生殖医療と生体移植を例として……今井竜也

終末期医療に関する法的状況

 ――フランスとベルギーの比較から……本田まり

医療基本法が関係法令に及ぼす可能性

 ――既存基本法に関する分析を通じて……古城隆雄・三谷宗一郎

医師に課される法的守秘義務の変容?

 ――最決平成24年2月13日に関する管見……神馬幸一

顛末報告義務の法的性質及びその範囲……阪上武仁

出生前診断と着床前診断をめぐる近時のドイツの動向……三重野雄太郎



●ワークショップ

1 精神保健福祉法改正の意義と課題……久保野恵美子

2 医療訴訟における専門家の関与のあり方……渡辺千原

3 歯科医療をめぐる医事法学的課題について……黒須三惠

4 特定行為に係る看護師の研修制度と法的課題……良村貞子



●ランチョンセッション

「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」に含まれる諸問題……手嶋 豊・鈴木利廣





●シンポジウム/再生医療の規制はどうあるべきか

再生医療関係3法の概容と医事法学のアプローチ

 ――シンポジウム企画趣旨説明を兼ねて……一家綱邦

再生医療等安全性確保法の成立・再論……辰井聡子

患者の保護と医療を受ける権利・学問の自由……中山茂樹

医療の一般的規制と再生医療安全性確保法……米村滋人

消費者保護法制と患者保護法制の比較を通した再生医療規制の検討……高嶌英弘

再生医療のこれまでとこれから……松山晃文

総合討論



判決紹介

全身麻酔による手術において、麻酔器から酸素を供給していた蛇管が外れたことに執刀医らが気付かず、患者に脳機能障害等の傷害を負わせた医療事故について、手術室を不在にしていた麻酔担当医の過失責任が否定され、無罪が言い渡された事例……山本絋之・高階雅紀



PCIが実施された後に患者が心筋梗塞で死亡した事案において、PCI後の措置等について医師らに過失が認められず、損害賠償責任が否定された事例……澤野和博・橘 公一



入院患者がベッドより転落死亡した事故につき、病院の医師・看護師に転落防止義務違反及び患者の安全管理義務違反が認められないとして、病院の損害賠償責任が否定された事例……平塚志保



医療機器の治験におけるプロトコル違反の民事法上の効果……佐藤雄一郎・戸田宏一



早期母児同室の授乳において助産師等の経過観察義務違反が問われた事件……和泉澤千恵



医師が羊水検査の結果を誤報告したことによりダウン症児を出産し、

その子が死亡したことについて損害賠償を否定し慰謝料を認めた事例……丸 祐一



吐物の誤嚥が、傷害保険普通保険約款において保険金の支払事由として定められた「外来の事故」に該当するとされた事例……山口斉昭



文献紹介

佐藤雄一郎・小西知世編『医と法の邂逅――第1集』……甲斐克則

町野朔『生と死、そして法律学』……石川友佳子

甲斐克則編『生殖医療と医事法〔医事法講座 第5巻〕』……石井美智子

山中敬一『医事刑法概論〈1〉序論・医療過誤』……武藤眞朗

岩瀬徹・中森喜彦・西田典之編集代表『刑事法・医事法の新たな展開 下巻――町野朔先生古稀記念』……日山恵美

Katsunori Kai=Yuichiro Sato=Yuko Nagamizu ▲Medical law in Japan▲……手嶋 豊

甲斐克則『医療事故と刑法 医事法学研究第5巻』……松宮孝明



医事法トピックス

介護対象者が起こした事故と監督義務者の責任……峯川浩子

医療事故調査についての現況……手嶋 豊

倫理指針の統合……佐藤雄一郎

美容医療と消費者問題……高嶌英弘

第20回世界医事法会議(インドネシア・バリ)……本田まり



法令解説

2014年医事法関係判決目録

2014年医事法学関係文献目録

編集後記