書籍詳細:イタリア精神医療への道
イタリア精神医療への道 バザーリアがみた夢のゆくえ
- 紙の書籍
定価:税込 2,750円(本体価格 2,500円)
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内容紹介
トレント(北部)地方の地域精神医療実践に邁進してきた著者とその地に住み、生きる意欲を取り戻した「愛すべき人たち」の物語。
目次
この本をジャンカルロに捧ぐ
まえがき――日本の読者へ
本書を推薦する――イタリア地域精神医療への思い……榎本 稔
謝 辞
共著者――ヤコポ・トマージ
レンツォ・デ・ステファニ――これまでの私の人生を、少しだけ
第1部 イタリア地域精神医療およびトレントにおける取り組みの歴史
1970-2015
1 精神病院からイタリア地域精神医療への移行
――フランコ・バザーリアの改革とその周辺
2 イタリア地域精神医療の誕生
――基本理念および良い治療方法
3 トレント精神保健局の紹介
――ファーレ・アッシエーメ(みんなでやろう)運動とUFE
第2部 ある精神医療の歩み――ジャンカルロ~マウリッツィオ
1978-2015
1 ジャンカルロ
――「僕は、なんで、生きてるんだろう?」
2 ジャンカルロからマウリッツィオへ
――世界は(おそらく)進んでいく
3 マウリッツィオ
――人生への生還
FOTO トレント・それぞれの肖像――撮影:アレッシオ・コセール
第3部 善良なる“マッティ(頭のおかしい者たち)” の肖像
① マーラ:2つのほほ笑みは5滴のバリウムに勝る
――温かく全員を迎えるということ
精神科医からのポイント:最初の受付対応
良い治療の実践:受付デスクと担当するUFEメンバー
主人公たちはかく語りき
② アニータ:腕の良い庭師は、根っこまで手入れをする
――主人公としての家族
精神科医からのポイント:家族について
良い治療の実践:“家族会合サイクル”
主人公たちはかく語りき
③ ミケーレ:「知らない人からドロップをもらうのは危険ですよ」
――いつも決まった照会先があることの重要性
精神科医からのポイント:明確な情報と、継続的で一貫した照会先
良い治療の実践:ケースマネジャー
主人公たちはかく語りき
④ パオロ:自分たちのテリトリーに興味を抱けば、状況は見えてくる
――それは質の問題だ
精神科医からのポイント:クオリティの継続的向上(MCQ)
良い治療の実践:クオリティ向上グループと、そこから生まれた果実
主人公たちはかく語りき
⑤ サルヴァトーレ:“頭のおかしい”人間だって家を持つ権利がある
――“A”は、住居(abitare)のA
精神科医からのポイント:住む場所
良い治療の実践:居住支援マップと自由な共同生活
主人公たちはかく語りき
⑥ ステファノ:我、参加する。故に我あり
――治療プロセスを共有するということ
精神科医からのポイント:巻き込み、分かち合うこと
良い治療の実践:PCC2(治療共有プロセス2)
主人公たちはかく語りき
⑦ グイード:活動的な市民求む
――地域精神医療の現場で煌めく良心:真に自発的なボランティア
精神科医からのポイント:360度統合すること
良い治療の実践:フルタイムの活動的な市民求む
主人公たちはかく語りき
⑧ ジェシカ:精神病は感染する……そんな訳ありません
――デマを信じる人こそ頭がおかしい:治療より啓蒙活動を
精神科医からのポイント:啓蒙活動
良い治療の実践:若い世代にしっかりアピールしよう
主人公たちはかく語りき
⑨ レダ:なだめるのに、鞭はいらない
――クライシスは、やってくるときにはやってくる
精神科医からのポイント:急性期クライシス対応
良い治療の実践:ホットシチュエーション・カルテで急性期症状に打ち勝つ
主人公たちはかく語りき
⑩ マルコ:仕事を見つけた者は、宝を見つけた者
――安定した仕事があるということ
精神科医からのポイント:仕事について
良い治療の実践:最後尾に位置している者たちが、最前線の仕事を行うこと
主人公たちはかく語りき
⑪ ミレッラ:1回、10回、10万回、“頭のおかしい”仲間と旅をして
――ファーレ・アッシエーメが実現する常軌を逸したイベント
精神科医からのポイント:ファーレ・アッシエーメの持つ美しいエネルギー
良い治療の実践:ファーレ・アッシエーメの旅
主人公たちはかく語りき
第4部 180号法に跡継ぎ誕生
① 私は180号法――雨の中、誕生したのです
② イタリア下院議会法案第2233号――提出趣旨
③ 180号法を成立させたイタリア
――いよいよ次は“181”…いや“2233”号法を!
訳者あとがき……………花野真栄
著者略歴
まえがき――日本の読者へ
本書を推薦する――イタリア地域精神医療への思い……榎本 稔
謝 辞
共著者――ヤコポ・トマージ
レンツォ・デ・ステファニ――これまでの私の人生を、少しだけ
第1部 イタリア地域精神医療およびトレントにおける取り組みの歴史
1970-2015
1 精神病院からイタリア地域精神医療への移行
――フランコ・バザーリアの改革とその周辺
2 イタリア地域精神医療の誕生
――基本理念および良い治療方法
3 トレント精神保健局の紹介
――ファーレ・アッシエーメ(みんなでやろう)運動とUFE
第2部 ある精神医療の歩み――ジャンカルロ~マウリッツィオ
1978-2015
1 ジャンカルロ
――「僕は、なんで、生きてるんだろう?」
2 ジャンカルロからマウリッツィオへ
――世界は(おそらく)進んでいく
3 マウリッツィオ
――人生への生還
FOTO トレント・それぞれの肖像――撮影:アレッシオ・コセール
第3部 善良なる“マッティ(頭のおかしい者たち)” の肖像
① マーラ:2つのほほ笑みは5滴のバリウムに勝る
――温かく全員を迎えるということ
精神科医からのポイント:最初の受付対応
良い治療の実践:受付デスクと担当するUFEメンバー
主人公たちはかく語りき
② アニータ:腕の良い庭師は、根っこまで手入れをする
――主人公としての家族
精神科医からのポイント:家族について
良い治療の実践:“家族会合サイクル”
主人公たちはかく語りき
③ ミケーレ:「知らない人からドロップをもらうのは危険ですよ」
――いつも決まった照会先があることの重要性
精神科医からのポイント:明確な情報と、継続的で一貫した照会先
良い治療の実践:ケースマネジャー
主人公たちはかく語りき
④ パオロ:自分たちのテリトリーに興味を抱けば、状況は見えてくる
――それは質の問題だ
精神科医からのポイント:クオリティの継続的向上(MCQ)
良い治療の実践:クオリティ向上グループと、そこから生まれた果実
主人公たちはかく語りき
⑤ サルヴァトーレ:“頭のおかしい”人間だって家を持つ権利がある
――“A”は、住居(abitare)のA
精神科医からのポイント:住む場所
良い治療の実践:居住支援マップと自由な共同生活
主人公たちはかく語りき
⑥ ステファノ:我、参加する。故に我あり
――治療プロセスを共有するということ
精神科医からのポイント:巻き込み、分かち合うこと
良い治療の実践:PCC2(治療共有プロセス2)
主人公たちはかく語りき
⑦ グイード:活動的な市民求む
――地域精神医療の現場で煌めく良心:真に自発的なボランティア
精神科医からのポイント:360度統合すること
良い治療の実践:フルタイムの活動的な市民求む
主人公たちはかく語りき
⑧ ジェシカ:精神病は感染する……そんな訳ありません
――デマを信じる人こそ頭がおかしい:治療より啓蒙活動を
精神科医からのポイント:啓蒙活動
良い治療の実践:若い世代にしっかりアピールしよう
主人公たちはかく語りき
⑨ レダ:なだめるのに、鞭はいらない
――クライシスは、やってくるときにはやってくる
精神科医からのポイント:急性期クライシス対応
良い治療の実践:ホットシチュエーション・カルテで急性期症状に打ち勝つ
主人公たちはかく語りき
⑩ マルコ:仕事を見つけた者は、宝を見つけた者
――安定した仕事があるということ
精神科医からのポイント:仕事について
良い治療の実践:最後尾に位置している者たちが、最前線の仕事を行うこと
主人公たちはかく語りき
⑪ ミレッラ:1回、10回、10万回、“頭のおかしい”仲間と旅をして
――ファーレ・アッシエーメが実現する常軌を逸したイベント
精神科医からのポイント:ファーレ・アッシエーメの持つ美しいエネルギー
良い治療の実践:ファーレ・アッシエーメの旅
主人公たちはかく語りき
第4部 180号法に跡継ぎ誕生
① 私は180号法――雨の中、誕生したのです
② イタリア下院議会法案第2233号――提出趣旨
③ 180号法を成立させたイタリア
――いよいよ次は“181”…いや“2233”号法を!
訳者あとがき……………花野真栄
著者略歴