書籍詳細:論点解説 情報公開・個人情報保護審査会答申例
論点解説 情報公開・個人情報保護審査会答申例
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内容紹介
情報の開示・不開示を分けるものは何か。元審査会委員が、重要論点ごとの審査会の判断基準を主な答申例から読み解き、課題を示す。
目次
目 次
はしがき……●
第1部 総 論
第1章 情報公開・個人情報保護審査会の実情と問題点
——答申作成の背景
1 法令等から見る審査会
1 経緯
2 委員、合議体、事務局
3 調査権限等
4 審査会概況報告から見た運用状況
2 審査会の実情——常勤委員の経験から
1 審査会の組織
2 審査会常勤委員の業務と生活
3 案件審議の実情
1 案件審議の進行
2 審議に関する問題点
4 答申書の構成と読み方
第2部 審査会答申の重要論点解説
第2章 理由提示の不備をめぐる諸問題
——理由の記載に判断の姿勢が表れる
1 はじめに——理由提示の実情
1 不適切な理由提示の常態化
2 取消しの是非
3 改善に向けて
2 理由提示に関する司法判断
1 司法判断と審査会
2 最高裁のリーディングケース
3 下級審の判決から
4 裁判例の検討
3 審査会の答申
1 理由提示の要件と運用
2 要件による答申の分類と検討
3 理由提示に不備がある場合の対応
4 最近の答申から
1 不開示部分と理由の対応関係が不明確である等として取消した事例
2 文書不存在についての理由記載が不備である等として取消した事例
第3章 保有個人情報の範囲の考え方
——「ひとまとまりの情報」という難問
1 はじめに
2 相続税の申告書に関する答申の展開
——24行個167 特定被相続人にかかる相続税の申告書の一部開示決定に関する件
1 事案の概要
2 諮問庁による開示部分の拡大
3 本件答申の判断
3 法人への税務調査文書における保有個人情報の範囲
——24行個23 特定会社にかかる税務調査における本人の行動等に関する文書の一部開示決定に関する件
1 事案の概要
2 審査会の判断
3 関連答申
4 保有個人情報の範囲の考え方
1 基本的な考え方
2 議論の前提
3 現在の運用の問題点
第4章 行政文書該当性について——「対象外」による開示逃れへの対応
1 はじめに
2 組織共用文書の解釈に関する答申
1 法2条2項「職員が組織的に用いるもの」の意義
2 審査会の答申から
3 地方審査会の答申から
4 答申から見る判断ポイント
5 25行個27 本人が行った行政措置の要求にかかる関連文書等の開示決定に関する件(保有個人情報の特定)
3 行政文書としての作成・管理をめぐる答申
1 行政文書として管理することを怠ったために不存在となった事例
2 従来作成していた議事録を作成しないこととした事例
3 録音記録の取扱いと行政文書性に関する答申
第5章 法人等の「正当な利益を害するおそれ」の判断における個別事情の考慮——確定申告書添付内訳書の事例から開示可能性を問う
1 はじめに
2 確定申告書内訳書につき関係者の同意等を理由に開示を答申した事例
1 事案の概要
2 審査会の判断
3 検討
4 本件答申の意義と関連する問題
3 確定申告書内訳書について個別事情を踏まえて開示を答申した事例
——26行情18 特定法人の法人税確定申告書に添付されている貸借対照表等の不開示決定に関する件(事例2)
1 事案の概要
2 審査会の判断
3 検討
4 関連する問題
第6章 医道審議会医道分科会議事録等に関する答申の諸問題
1 はじめに
2 一定の期間・処分内容にかかる医道審議会医道分科会議事録等の請求——25行情258 平成7年ないし同
3 特定日に開催された医道審議会医道分科会の議事録等の請求
1 事案の概要
2 審査会の判断の概要
4 問題点の検討(事例1、2共通)
1【論点1】法令に基づく公表に時期的な制限がある場合の1号ただし書イの適用
2【論点2】誤開示をめぐる問題
3【論点3】適用除外規定と不開示情報該当性の判断の順序
4【論点4】開示不開示の認定(部分開示の要件としての「個人の権利利益を害する」か)
5【論点5】類似事案の前例の一覧表についての部分開示のあり方貫しない運用が生んだ問題点
6【論点6】議事録開示の考え方
第3部 実務上の課題と展望
第7章 付言から見た制度運用上の課題——各手続きでの問題点と防衛情報を巡る課題
1 はじめに
1 付言を取り上げる意義
2 本章の構成
2 開示請求手続き等に関する運用上の課題
1 文書の適正な作成・管理・廃棄について(法旧22条、公文書管理法)
2 文書の特定、補正の在り方について(法4条、9条、22条)
3 受付、決定の在り方について(法9条〜12条)
4 開示の実施のあり方について(法14条)
5 審査会への対応(法18条、設置法9条)
3 他の制度等による開示・公表等に言及したもの
1 医療分野で自主的な情報公開を要請したもの
2 制度化への提言を含むもの
3 その他
4 防衛省案件の付言から
1 物理的には存在する文書を存在しないかのように説明した事例
2 手続きの怠慢により不存在にしたことが不当とされた事例
3 異なった内容の文書をインカメラ文書として提示した事例
4 日常的な法11条の濫用について付言した事例
5 文書不存在の背景を考察した詳細な付言のある事例
6 諮問庁が審査会の求める説明を拒んだ事例
5 情報公開制度の今後——制度の確立に向けて
1 後を絶たない不適切な運用
2 利用者側の問題点と「権利濫用」の問題
3 制度の今後に向けて
あとがき……●
掲載答申一覧……●
掲載裁判例一覧……●
はしがき……●
第1部 総 論
第1章 情報公開・個人情報保護審査会の実情と問題点
——答申作成の背景
1 法令等から見る審査会
1 経緯
2 委員、合議体、事務局
3 調査権限等
4 審査会概況報告から見た運用状況
2 審査会の実情——常勤委員の経験から
1 審査会の組織
2 審査会常勤委員の業務と生活
3 案件審議の実情
1 案件審議の進行
2 審議に関する問題点
4 答申書の構成と読み方
第2部 審査会答申の重要論点解説
第2章 理由提示の不備をめぐる諸問題
——理由の記載に判断の姿勢が表れる
1 はじめに——理由提示の実情
1 不適切な理由提示の常態化
2 取消しの是非
3 改善に向けて
2 理由提示に関する司法判断
1 司法判断と審査会
2 最高裁のリーディングケース
3 下級審の判決から
4 裁判例の検討
3 審査会の答申
1 理由提示の要件と運用
2 要件による答申の分類と検討
3 理由提示に不備がある場合の対応
4 最近の答申から
1 不開示部分と理由の対応関係が不明確である等として取消した事例
2 文書不存在についての理由記載が不備である等として取消した事例
第3章 保有個人情報の範囲の考え方
——「ひとまとまりの情報」という難問
1 はじめに
2 相続税の申告書に関する答申の展開
——24行個167 特定被相続人にかかる相続税の申告書の一部開示決定に関する件
1 事案の概要
2 諮問庁による開示部分の拡大
3 本件答申の判断
3 法人への税務調査文書における保有個人情報の範囲
——24行個23 特定会社にかかる税務調査における本人の行動等に関する文書の一部開示決定に関する件
1 事案の概要
2 審査会の判断
3 関連答申
4 保有個人情報の範囲の考え方
1 基本的な考え方
2 議論の前提
3 現在の運用の問題点
第4章 行政文書該当性について——「対象外」による開示逃れへの対応
1 はじめに
2 組織共用文書の解釈に関する答申
1 法2条2項「職員が組織的に用いるもの」の意義
2 審査会の答申から
3 地方審査会の答申から
4 答申から見る判断ポイント
5 25行個27 本人が行った行政措置の要求にかかる関連文書等の開示決定に関する件(保有個人情報の特定)
3 行政文書としての作成・管理をめぐる答申
1 行政文書として管理することを怠ったために不存在となった事例
2 従来作成していた議事録を作成しないこととした事例
3 録音記録の取扱いと行政文書性に関する答申
第5章 法人等の「正当な利益を害するおそれ」の判断における個別事情の考慮——確定申告書添付内訳書の事例から開示可能性を問う
1 はじめに
2 確定申告書内訳書につき関係者の同意等を理由に開示を答申した事例
1 事案の概要
2 審査会の判断
3 検討
4 本件答申の意義と関連する問題
3 確定申告書内訳書について個別事情を踏まえて開示を答申した事例
——26行情18 特定法人の法人税確定申告書に添付されている貸借対照表等の不開示決定に関する件(事例2)
1 事案の概要
2 審査会の判断
3 検討
4 関連する問題
第6章 医道審議会医道分科会議事録等に関する答申の諸問題
1 はじめに
2 一定の期間・処分内容にかかる医道審議会医道分科会議事録等の請求——25行情258 平成7年ないし同
3 特定日に開催された医道審議会医道分科会の議事録等の請求
1 事案の概要
2 審査会の判断の概要
4 問題点の検討(事例1、2共通)
1【論点1】法令に基づく公表に時期的な制限がある場合の1号ただし書イの適用
2【論点2】誤開示をめぐる問題
3【論点3】適用除外規定と不開示情報該当性の判断の順序
4【論点4】開示不開示の認定(部分開示の要件としての「個人の権利利益を害する」か)
5【論点5】類似事案の前例の一覧表についての部分開示のあり方貫しない運用が生んだ問題点
6【論点6】議事録開示の考え方
第3部 実務上の課題と展望
第7章 付言から見た制度運用上の課題——各手続きでの問題点と防衛情報を巡る課題
1 はじめに
1 付言を取り上げる意義
2 本章の構成
2 開示請求手続き等に関する運用上の課題
1 文書の適正な作成・管理・廃棄について(法旧22条、公文書管理法)
2 文書の特定、補正の在り方について(法4条、9条、22条)
3 受付、決定の在り方について(法9条〜12条)
4 開示の実施のあり方について(法14条)
5 審査会への対応(法18条、設置法9条)
3 他の制度等による開示・公表等に言及したもの
1 医療分野で自主的な情報公開を要請したもの
2 制度化への提言を含むもの
3 その他
4 防衛省案件の付言から
1 物理的には存在する文書を存在しないかのように説明した事例
2 手続きの怠慢により不存在にしたことが不当とされた事例
3 異なった内容の文書をインカメラ文書として提示した事例
4 日常的な法11条の濫用について付言した事例
5 文書不存在の背景を考察した詳細な付言のある事例
6 諮問庁が審査会の求める説明を拒んだ事例
5 情報公開制度の今後——制度の確立に向けて
1 後を絶たない不適切な運用
2 利用者側の問題点と「権利濫用」の問題
3 制度の今後に向けて
あとがき……●
掲載答申一覧……●
掲載裁判例一覧……●