書籍詳細:時代が締め出すこころ

精神科外来シリーズ 時代が締め出すこころ

の画像の画像
  • 紙の書籍
  • 電子書籍
定価:税込 2,750円(本体価格 2,500円)
紙の書籍・POD・アーカイブズの価格を表示しています。
電子書籍の価格は各ネット書店でご確認ください。
在庫僅少
発刊年月
2016.10
ISBN
978-4-535-98441-7
判型
四六判
ページ数
264ページ
Cコード
C3047
ジャンル

内容紹介

症状よりも生活をみる――。生活が安全で安心したものになると、症状は勢いを弱める。精神医学の肥大化に歯止めをかけ、小さな精神医学をめざす青木臨床学の真骨頂。

目次

第一章 今、何が起こっている?
  一 異質な人が生きにくい社会 
  二 私は病ですか?――アスペルガー症候群と統合失調症 
  三 理解不能な行動?――二つの自殺企図 
  四 職人という生き方 
  五 ひどい医者だ!――パーソナリティ障害 
  六 リゾート地からやってきた「うつ」女性 
  七 「病気の症状」と「人生の悩み」

第二章 空気が読めないのは悪いこと?――広汎性発達障害とは何か
  一 失われる「こころ」の可能性――診断基準をめぐって 
  二 子どもの頃は普通でした 
  三 表裏のなさ 
  四 姿を変える子どもたち 
  五 増え続ける有病率――時代が生み出す「病」 
  六 危機的な時に広汎性発達障害らしくなる 
  七 コミュニケーション能力の時代

第三章 薬物療法への問い
  一 薬への幻想 
  二 薬が人を追い詰める 
  三 病気を完成させる薬 
  四 薬を飲ませたくない理由 
  五 薬に縛られるな

第四章 こころを見つめなおす
  一 地元では「不適応」、島では人気者 
  二 私は真直ぐに生きるんだ 
  三 流れを変えた一言 
  四 うつ病に救われました 
  五 人生の荷物を降ろす 
  六 秘められた力を掘り起こす

第五章 何が求められているのか?
  一 障害観を再考する 
  二 外から目線――視点の変化がもたらすもの 
  三 話をきちんと聞くこと 
  四 新しいネットワークを作る 
  五 大きな人生の流れから見る 
    参考文献 
    おわりに