書籍詳細:最新|航空事業論[第2版]

最新|航空事業論[第2版] エアライン・ビジネスの未来像

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  • 紙の書籍
定価:税込 3,080円(本体価格 2,800円)
在庫なし
発刊年月
2016.12
ISBN
978-4-535-55873-1
判型
A5判
ページ数
280ページ
Cコード
C3034
ジャンル

内容紹介

航空機の“輸送”と“製造”、2つの領域を1冊でカバーした画期的な「航空事業の教科書」。世界を変えるLCC、JALの破綻と復活、MRJへの期待、世界的な業界再編な最新の動向も網羅。歴史を踏まえ日本の課題をあぶり出し、航空産業の明日を描く。

目次

第1章  航空とは何か
1.航空機と世界地図
2.航空政治学の世界
3.航空輸送と航空機製造一体の構造(シンビオシス)
4.何故、我が国航空会社の国際線シェアが減少しているのか?
5.航空機事故の原因がわかりにくいと感じる人が多いのは何故か?-文系、理系両方の視点の重要性

第2章  航空の歴史
1.飛行船
2.ライト兄弟は何故人類最初の動力飛行に成功したのか?
3.航空の成長期(1920~30年代)
4.第二次世界大戦
5.我が国の航空輸送
6.7年間の航空禁止時代
7.何故ドイツの航空技術は生き残ったのか?-ドイツ技術者の“フットワークの軽さ”
8.我が国航空史上最大の危機-日本の空は日本人の手で
9.時代が送り出した「日本航空」
10.民間航空の父「松尾静麿」の功績 
11.全日空の躍進、そして世界へ
コラム『パンアメリカンとツーリズム』

第3章  低コスト航空会社(LCC)
1.アナロジー思考法とLCC
2.ブルー・オーシャン戦略とLCC
3.世界市場におけるLCCの現状
4.PSAが創造しサウスウエストが完成したLCC
5.サウスウエスト航空の成功
6.大手航空会社とLCCのビジネスモデル比較
7.ハイブリッド化とスーパーLCCの登場
8.ハブ・アンド・スポーク型とポイント・ツー・ポイント型
9.我が国のLCC

第4章  航空事業の特性と運賃
1.航空事業の経済性
2.航空輸送の特性
3.航空運賃の特性

第5章  米国チャプター11と航空政策
1.米国連邦破産法第11章(チャプター11)
2.破産法におけるコストとベネフィット(便益)の比較
3.破産法適用企業再生後の日米比較
4.スカイマークの破綻と再生
5.航空事業の公益性と外資規制

第6章  JALの破綻と復活
1.怒涛の2000年代
2.我が国の空港整備と経営悪化の関係
3.超優良企業から債務超過寸前までの二大内部要因
4.1985年の御巣鷹山事故が経営破綻の起点か?
5.大統領の挑戦
6.3年間の再生計画
7.再上場
8.JAL復活の原動力は「部門別採算制度」と「JALフィロソフィ」
9.JALの新しい方向性

第7章  規制緩和とオープンスカイ政策
1.リカードの自由貿易論
2.米国の規制緩和
3.“オープンスカイ政策”の起点は1943年
4.欧州の自由化
5.我が国のシェアを低下させた航空交渉-国際線複数社体制のワナ
6.ガウゼの法則とゲーム理論(タカハト・ゲーム)
7.エミレーツと欧米企業の戦い
コラム『ヘンリー・ルースとアメリカのグローバルな使命』

第8章  航空機製造ビジネス
1.国家の力量を試される“航空宇宙産業”
2.ボーイング vs エアバス
3.航空機製造の特性と市場

第9章  三菱リージョナルジェット(MRJ)飛翔
1、我が国の新たな挑戦
2.MRJ開発の歴史
3.将来有望なリージョナルジェット機市場
4.MRJの主な特徴
5.競合はエンブラエル
6.完成機を造ることの意義
7.最先端技術を外した“ツケ”が回っているのか?
8.我が国の成長に欠かせない“リージョナルジェット”
9.航空と鉄道の棲み分けの必要性

第10章 空港
1.江戸の街づくりと水運、そして空運へ
2.成田国際空港
3.関西国際空港
4.中部国際空港
5.空港の分類
6.我が国の空港建設
7.我が国空港の運営方式
8.空港民営化への挑戦
9.首都圏空港の容量拡大
10.ビジネスジェット
11.スカイマーク破綻と発着枠の価値
コラム『ヴェネチアと海の高速道路』

第11章 国際航空法
1.航空法の概念
2.空域
3.シカゴ条約-空は自由のためのハイウェイ
4.定期航空における運輸権
5.バミューダ協定以降の航空協定
6.航空運送人の責任

第12章 アライアンスから経営統合へ
1.なぜ航空会社は提携が必要なのか?
2.提携モデルの発展
3.グローバル・アライアンス成立と将来
4.欧米航空市場の発展とアライアンス

第13章 航空保安対策
1.航空保安対策強化
2.同時多発テロ以降の航空保安対策
3.航空安全に向けての取組み
4.航空機の安全性を高めるシステム
5.御巣鷹山のB747型機事故

コラム『金曜日に作った車』
第14章 航空管制
1.フラッグマンの登場
2.飛行方式
3.国際条約と航空交通業務
4.我が国の航空管制
5.航空管制の流れ
6.飛行情報区(FIR)

第15章 航空の未来
1.人類の夢から宇宙へ
2.グローバル化とは
3.2050年の世界―アジアの時代か?
4.世界の航空市場
5.JALとANAの今後-競争と協調
6.オープンスカイ、さらにカボタージュの進展
7.米国・欧州・中国の航空3極形成
8.我が国の未来と空港-世界から人が集まる仕組み作り
9.観光立国―オープンな国家への入り口
10.ドイツの航空技術は生き残った-自国がダメなら外国へ
11.ドローン(無人航空機)の発展
第16章 航空会社と就職活動
1.今日の就職活動について
2.より厳しい時代へ
3.就職環境整備は我が国喫緊の課題
4.英語は世界の共通言語か
5.就活アドバイスの原点
6.就活における戦略と正攻法
7.若き精鋭たちの就活ストーリー
8.努力家の就活戦略ノートと過去問
9.就活に向けての姿勢とMBO(目標管理)
10.航空会社の面接
11.就活上級者の特徴―真摯さ
11.読書と文章を書くことの重要性
12.健康は最高の才能、礼儀は最大の武器