書籍詳細:社会保険労務士のための要件事実入門

社会保険労務士のための要件事実入門

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発刊年月
2017.02
ISBN
978-4-535-52238-1
判型
A5判
ページ数
212ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

社労士が労働・社会保障や個別の労働関係紛争で、裁判の補佐人として活躍するために必要な要件事実の基本を、事例に則して解説。
全社労士にとって有益な書。

目次

第1部 なぜ、社労士に「要件事実」が必要か
 1 補佐人制度時代の社会保険労務士が身に付けるべき法的知識
 2「要件事実」とは何か
 3 民事トラブルと裁判
 4 要件事実の主張・立証
 5 原告・被告の攻撃防御の場としての裁判

第2部 要件事実
【1】要件事実入門
 1 要件事実とは何か
 2 法律の構造はどうなっているのか
 3 なぜ法律は要件・効果の構造をとっているのか
 4 法律による民事紛争解決手続の流れ
 5 なぜ判例で事件は処理されるのか
【2】民事訴訟手続と要件事実
 1 民事訴訟手続と要件事実
 2 紛争解決の類型
 3 法律効果の発生の構造
 4 法律要件
 5 民事訴訟の流れにおける権利の判断要素
【3】民事訴訟の審理における三つのレベル
 1 請求レベル、主張レベル、立証レベル
 2 請求レベルと処分権主義
 3 主張レベルと弁論主義の第1テーゼ
 4 立証レベルと自由心証主義
【4】処分権主義
 1 処分権主義の意義
 2 処分権主義の内容
 3 処分権主義の限界
【5】弁論主義
 1 弁論主義とは
 2 弁論主義の内容
 3 主張責任と立証責任
 4 弁論主義と要件事実
 5 職権進行主義
【6】権利の変動と法律効果
 1 法律効果の分類
 2 証明責任
 3 「法的判断」と「法律効果」の組み合わせ
【7】労働事件における要件事実
 1 普通解雇
 2 懲戒解雇
 3 整理解雇
 4 雇止め
 5 賃金請求
 6 配転
 7 損害賠償請求

第3部 民事訴訟手続の概要
1 時間的な流れ
 (1) 訴状の提出
 (2) 訴状の審査等
 (3) 訴状の送達・呼出し
 (4) 口頭弁論
 (5) 証拠の種類
 (6) 口頭弁論の終結
 (7) 判決の送達
2 訴状・準備書面・陳述書の関係
 (1) 準備書面
 (2) 陳述書
 (3) 訴状・準備書面・陳述書三者の関係
3 要件事実のブロックダイヤグラム
4 具体例での検討
 (1) 具体的な例
 (2) 当事者の言い分
 (3) 解説
 (4) 当事者が訴訟でしなければならないこと
 (5) 裁判所の判断
 (6) 要件事実とは
 (7) 権利の変動における法律効果と立証責任

第4部 類型別要件事実
【1】時間外労働割増賃金
 1 具体的な例
 2 時間外労働割増賃金の請求権の有無に関する確認
 3 紛争解決へのステップ
 4 本事案の争点
 5 本事案の事実整理のポイント
 6 証拠の収集
 7 会社側の主張を補強する論点
 8 訴状と答弁書の書き方
【2】解雇権濫用法理
 1 具体的な例
 2 解雇および解雇予告・解雇予告手当に関する確認事項
 3 本事案の主な争点
 4 本事案の事実整理のポイント
【3】配転先の就労義務の不存在確認
 1 具体的な例
 2 配転についての確認事項
 3 本事案の主な争点
 4 本事案の事実整理のポイント

第5部 要件事実 模擬試験
 第1問 小問(1) 訴訟物
 第1問 小問(2) 請求の趣旨
 第1問 小問(3) 請求の原因(主たる請求の要件事実)
 第1問 小問(4) 被告の認否
 第1問 小問(5) 抗弁
 第1問 小問(6) 再抗弁
 第1問 小問(7) 再々抗弁