第１章　問題の所在
第２章　EUの対東欧通商政策
１　東欧諸国の体制転換のはじまり
２　準加盟条約，「ヨーロッパ協定」による条約上の制約
３　特定分野としての「繊維製品」，その関税の引き下げおよび「量的規制」の緩和
４　問題分野としての「鉄鋼製品」
５　EUの「反ダンピング訴訟」の乱用
６　農業部門に於けるEUの輸入政策
７　まとめ
第３章　東欧諸国への直接投資の現状およびその展望
１　はじめに
２　直接投資に関する様々な「統計」
３　外国直接投資の推移と現状
４　産業部門別・国別直接投資動向
５　東欧諸国の対CIS（独立国家共同体）直接投資
６　結論と展望
第４章　EU・東欧諸国間の労働力移動
１　労働力移動の一般的要因
２　これまでの労働力移動に関する歴史的な教訓
３　東欧諸国からの人口移動の潜在的可能性
４　体制転換後の人口移動の推移
５　今後の外国人就労者数の予測
６　「調整された労働移動」はEUにも必要
第５章　新たな対外経済関係が与えた東欧およびEU加盟国内経済への影響
１　中・東欧諸国への総体的な経済効果
２　EU各国経済に与えた影響
第６章　EU市場での「農業生産」、「繊維・被服」その他産業部門の推移
１　東欧の農業生産の規定性
２　「繊維・被服」産業の発展
３　国際分業形態としての「委託加工輸出取引」のもつ経済的意味
４　東欧諸国の工業製品のEU市場での競争力
第７章　「東方拡大」への経済統合条件の整備
１　「準加盟国」のEU正式加盟達成条件の問題点
２　「東方拡大コスト」計算のシナリオ
第８章　ドイツの「東方拡大」“シナリオ”
１　現状の条件の下での東欧諸国正式EU加盟による純コスト
２　「EU域内政策」改善への提言
３　EU予算収入の増加策
４　ドイツの《改革シナリオ》とEU15カ国への負担配分
第９章　結論：「東方拡大」とドイツ経済圏の新たな形成
エピローグ