書籍詳細:ユーゴ経済の危機と崩壊

ユーゴ経済の危機と崩壊 国内要因と国外要因

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  • 阿部 望
  • 紙の書籍
定価:税込 5,940円(本体価格 5,400円)
在庫なし
発刊年月
1993.07
旧ISBN
4-535-58115-0
ISBN
978-4-535-58115-9
判型
A5判
ページ数
256ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

本書は、凄惨な内戦がつづいたユーゴスラヴィアの社会主義体制の特徴を明らかにするとともに、その経済システムがどのように崩壊したのかを、国際援助機関IMFの「ショック療法」の功罪をからめながら明らかにする。

目次

序 章 問題提起
第1章 戦後の経済パフォーマンスと80年代の経済危機
 第1節 戦後の経済パフォーマンス
 第2節 80年代の経済危機
 第3節 80年代に機能した経済システム
第2章 社会主義下での経済制度改革の試み
 第1節 連邦制度改革をめぐる議論
 第2節 所有制度改革をめぐる議論
 第3節 経済メカニズム改革をめぐる議論
 第4節 マジャール=メンツィンガー論争
 第5節 88年の憲法修正
第3章 経済改革に果たしたIMFの役割─80年代
 第1節 IMFとの関係:1945~78年
 第2節 IMFとの関係:1979~89年
 第3節 経済政策に与えたIMFの影響:80年代
第4章 社会主義の放棄と体制転換プログラム
 第1節 IMFおよび国際機関の果たした役割
 第2節 1990年の経済安定化プログラム
 第3節 1990~91年前半のマクロ経済パフォーマンス
第5章 市場経済への移行と連邦体制の崩壊
 第1節 連邦国家体制の再構築
 第2節 所有形態の転換
 第3節 金融市場確立の試練
 第4節 体制転換プログラムの社会経済に及ぼした影響