書籍詳細:博覧会と観光
博覧会と観光 復興と地域創生のための観光戦略
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内容紹介
日本の博覧会は〈復興博〉〈地方博〉〈アート博〉と変遷し地域再生・観光の座を獲得してきた。テキストマイニングで描く地域観光の将来像。
目次
はじめに
序 章
1.研究の背景
2.既存研究と本研究の位置づけ
(1)観光学等に立脚した研究
(2)観光行政と都市観光政策の視点からの研究
(3)都市における博覧会への歴史的アプローチ(都市史的アプローチ)
(4)博覧会の展示に関しての研究
(5)博覧会の運営・経営に関しての研究
(6)災害論の視点からの研究
3.研究の視座、目的と研究方法
(1)研究目的
(2)研究方法
4.本書の構成
第I章 国際博覧会の分類と日本との関わり
1.国際博覧会の定義
(1)BIEの成立
(2)国際博覧会
2.国際博覧会のはじまりと種別
(1)ロンドン万国博覧会(1851年)
(2)第2回ロンドン万国博覧会(1862年)と日本の出会い
(3)第2回パリ万国博覧会(1867年)と日本の参加
(4)パリ条約(1928年)とBIE、博覧会の定義の成立
3.国際博覧会の検証と展望
(1)日本で行われた五つの国際博覧会
(2)二つの登録博
(3)三つの認定博
(4)現代の海外の博覧会における日本館の参加のあり方の例-国際博覧会(認定博覧会)の事例:2008年サラゴサ万国博覧会(スペイン)
4.小括-国際博覧会の理念の継承と展望
第II章 日本における博覧会の分類と系譜
1.博覧会の変遷における転換期
2.データによる分類のいくつかの視点と結果
(1)時期分類(4期分類)
(2)コンセプト分類(11カテゴリー分類)
(3)国家、勧業博から国際博へ
(4)分類開催数の山からみた分類(五つのブーム分類)
3.日本で開催の博覧会の歴史的変遷-4時期区分
(1)時代背景から期待される効果
(2)第I期(明治・大正・戦前・戦中:1877~1945年)
(3)第II期(戦後・大阪万博まで:1946~70年)
(4)第III期(大阪万博以降20世紀末:1970~1990年代)
(5)第IV期(21世紀:2000年以降)
4.勧業博、復興博覧会、地方博のデータを元にしたテキストマイニングの試み-博覧会の3系統モデル
(1)データ
(2)手法
(3)結果
5.小括
第III章 日本における災害と復興博覧会
1.災害大国日本-日本における自然災害と戦災
(1)日本と災害
(2)地震など
(3)戦災
2.災害・復興における復興博覧会の位置づけ
(1)京都博覧会の先進例
(2)復興の定義と社会的意味合い
(3)復興博の例
3.復興博覧会と都市観光/「観光館」の役割
4.小括
第IV章 復興記念横浜大博覧会と交通観光館【復興博事例(1)】
1.横浜の開港と国際観光都市・横浜のあけぼの
2.関東大震災と山下公園
(1)関東大震災における横浜の被害
(2)山下公園
3.復興記念横浜大博覧会の開催意義と概要
(1)復興記念横浜大博覧会の概要
(2)交通観光館
4.復興記念横浜大博覧会と観光振興
5.小括
第V章 戦災復興とモデルシティ
-大阪における復興大博覧会と観光館【復興博事例(2)】
1.勧業博覧会と復興博覧会
2.戦後の観光立国論-二人のオピニオンリーダー・高田と松下
3.大阪における(戦災)復興大博覧会と観光館
(1)開催地としての大阪の始まりの地・上町台地
(2)太平洋戦争における空襲の被害状況
(3)戦災復興大博覧会
4.戦争による壊滅から貿易観光都市への再生
5.小括
第VI章 戦災と自然災害からの復興
-地方都市における復興博覧会【復興博事例(3)(4)】
1.観光高松大博覧会(1949年)
(1)戦災と南海大地震からの復興
(2)観光高松大博覧会の概要
(3)観光高松大博覧会前後の観光振興の状況
2.福井復興博覧会(1952年)
(1)戦災と地震、水害、台風被害からの復興
(2)福井復興博覧会の概要
(3)福井復興博覧会前後の観光振興の状況
3.小括
第VII章 80年代の「地方自治博覧会」
-地方自治と市制100周年記念事業としての博覧会
1.地方博覧会の機能と特性
2.第3次・第4次地方博覧会ブームそして第5次ブームへ
(1)第3次ブーム(80年代):地方博・科学技術博
(2)第4次ブーム(80年代後半):自治体博
(3)市制100周年記念博覧会の事例-ぎふ中部未来博
(4)地方博ブームへの警鐘
(5)反省と第5次ブーム(90年代):ジャパンエキスポ
(6)第6次ブーム(21世紀型博)の兆候
3.小括
第VIII章 90年代の博覧会
-国による地域再生への取り組みとしてのジャパンエキスポの試み
1.「ジャパンエキスポ(特定博覧会)制度」制定の背景
2.ジャパンエキスポ制度の概要
(1)主催者
(2)ジャパンエキスポのテーマおよびコンセプト
(3)開催規模
(4)ジャパンエキスポ認定の手順およびジャパンエキスポ旗の制定について
3.ジャパンエキスポによる観光振興―和歌山県を事例として
(1)世界リゾート博(1994年)と南紀熊野体験博(1999年)
(2)和歌山県の観光客数の推移にみるジャパンエキスポの影響
(3)ジャパンエキスポの遺伝子の継承と世界リゾート博記念財団の活動
(4)和歌山県観光振興モデルの基本的考え方としての「リビングヘリテージ」
(5)世界遺産と「スローステイ構想」
4.2011(平成23)年の台風12号による風水害からの復興
5.小括
第IX章 阪神・淡路大震災と90年代末の復興イベント
―神戸ルミナリエと淡路花博の定量的分析
【脱インフラ・アート活用の21世紀型博覧会手法による地域・都市観光再生(1)】
1.1990年代以降のアートイベントの出現
2.阪神・淡路大震災と「神戸ルミナリエ」および「淡路花博」の概要
(1)兵庫県の被害状況等(2006年5月19日確定)
(2)「神戸ルミナリエ」
(3)国際園芸・造園博「ジャパンフローラ2000」
3.阪神・淡路大震災と復興イベントとしての神戸ルミナリエと淡路花博の定量的分析
4.小括
第X章 アートイベントを活用した地域活性化の経済効果モデル
【脱インフラ・アート活用の21世紀型博覧会手法による地域・都市観光再生(2)】
1.大地の芸術祭
(1)大地の芸術祭にかかる主な四つの事業の概要
(2)大地の芸術祭ネットワークと来訪者
(3)中越地震の影響
2.「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2006」の経済効果(消費)の精密分析結果
(1)分析内容
(2)分析結果
3.滋賀県甲賀市信楽におけるアートイベントの取り組み
(1)甲賀市と信楽
(2)世界陶芸祭と信楽高原鉄道列車事故
4.信楽・陶芸の地域ブランドづくり
(1)「信楽まちなか芸術祭」
(2)甲賀ブランドと信楽焼
(3)豪雨被害の信楽高原鉄道と信楽
5.小括
終 章
おわりに
1.復興博覧会が地域・都市観光再生に果たした役割-効果と評価
2.東日本大震災復興博覧会の可能性
3.今後の課題と研究展望
[資料]日本の主な出来事・自然災害・博覧会対比表
参考文献
謝 辞
序 章
1.研究の背景
2.既存研究と本研究の位置づけ
(1)観光学等に立脚した研究
(2)観光行政と都市観光政策の視点からの研究
(3)都市における博覧会への歴史的アプローチ(都市史的アプローチ)
(4)博覧会の展示に関しての研究
(5)博覧会の運営・経営に関しての研究
(6)災害論の視点からの研究
3.研究の視座、目的と研究方法
(1)研究目的
(2)研究方法
4.本書の構成
第I章 国際博覧会の分類と日本との関わり
1.国際博覧会の定義
(1)BIEの成立
(2)国際博覧会
2.国際博覧会のはじまりと種別
(1)ロンドン万国博覧会(1851年)
(2)第2回ロンドン万国博覧会(1862年)と日本の出会い
(3)第2回パリ万国博覧会(1867年)と日本の参加
(4)パリ条約(1928年)とBIE、博覧会の定義の成立
3.国際博覧会の検証と展望
(1)日本で行われた五つの国際博覧会
(2)二つの登録博
(3)三つの認定博
(4)現代の海外の博覧会における日本館の参加のあり方の例-国際博覧会(認定博覧会)の事例:2008年サラゴサ万国博覧会(スペイン)
4.小括-国際博覧会の理念の継承と展望
第II章 日本における博覧会の分類と系譜
1.博覧会の変遷における転換期
2.データによる分類のいくつかの視点と結果
(1)時期分類(4期分類)
(2)コンセプト分類(11カテゴリー分類)
(3)国家、勧業博から国際博へ
(4)分類開催数の山からみた分類(五つのブーム分類)
3.日本で開催の博覧会の歴史的変遷-4時期区分
(1)時代背景から期待される効果
(2)第I期(明治・大正・戦前・戦中:1877~1945年)
(3)第II期(戦後・大阪万博まで:1946~70年)
(4)第III期(大阪万博以降20世紀末:1970~1990年代)
(5)第IV期(21世紀:2000年以降)
4.勧業博、復興博覧会、地方博のデータを元にしたテキストマイニングの試み-博覧会の3系統モデル
(1)データ
(2)手法
(3)結果
5.小括
第III章 日本における災害と復興博覧会
1.災害大国日本-日本における自然災害と戦災
(1)日本と災害
(2)地震など
(3)戦災
2.災害・復興における復興博覧会の位置づけ
(1)京都博覧会の先進例
(2)復興の定義と社会的意味合い
(3)復興博の例
3.復興博覧会と都市観光/「観光館」の役割
4.小括
第IV章 復興記念横浜大博覧会と交通観光館【復興博事例(1)】
1.横浜の開港と国際観光都市・横浜のあけぼの
2.関東大震災と山下公園
(1)関東大震災における横浜の被害
(2)山下公園
3.復興記念横浜大博覧会の開催意義と概要
(1)復興記念横浜大博覧会の概要
(2)交通観光館
4.復興記念横浜大博覧会と観光振興
5.小括
第V章 戦災復興とモデルシティ
-大阪における復興大博覧会と観光館【復興博事例(2)】
1.勧業博覧会と復興博覧会
2.戦後の観光立国論-二人のオピニオンリーダー・高田と松下
3.大阪における(戦災)復興大博覧会と観光館
(1)開催地としての大阪の始まりの地・上町台地
(2)太平洋戦争における空襲の被害状況
(3)戦災復興大博覧会
4.戦争による壊滅から貿易観光都市への再生
5.小括
第VI章 戦災と自然災害からの復興
-地方都市における復興博覧会【復興博事例(3)(4)】
1.観光高松大博覧会(1949年)
(1)戦災と南海大地震からの復興
(2)観光高松大博覧会の概要
(3)観光高松大博覧会前後の観光振興の状況
2.福井復興博覧会(1952年)
(1)戦災と地震、水害、台風被害からの復興
(2)福井復興博覧会の概要
(3)福井復興博覧会前後の観光振興の状況
3.小括
第VII章 80年代の「地方自治博覧会」
-地方自治と市制100周年記念事業としての博覧会
1.地方博覧会の機能と特性
2.第3次・第4次地方博覧会ブームそして第5次ブームへ
(1)第3次ブーム(80年代):地方博・科学技術博
(2)第4次ブーム(80年代後半):自治体博
(3)市制100周年記念博覧会の事例-ぎふ中部未来博
(4)地方博ブームへの警鐘
(5)反省と第5次ブーム(90年代):ジャパンエキスポ
(6)第6次ブーム(21世紀型博)の兆候
3.小括
第VIII章 90年代の博覧会
-国による地域再生への取り組みとしてのジャパンエキスポの試み
1.「ジャパンエキスポ(特定博覧会)制度」制定の背景
2.ジャパンエキスポ制度の概要
(1)主催者
(2)ジャパンエキスポのテーマおよびコンセプト
(3)開催規模
(4)ジャパンエキスポ認定の手順およびジャパンエキスポ旗の制定について
3.ジャパンエキスポによる観光振興―和歌山県を事例として
(1)世界リゾート博(1994年)と南紀熊野体験博(1999年)
(2)和歌山県の観光客数の推移にみるジャパンエキスポの影響
(3)ジャパンエキスポの遺伝子の継承と世界リゾート博記念財団の活動
(4)和歌山県観光振興モデルの基本的考え方としての「リビングヘリテージ」
(5)世界遺産と「スローステイ構想」
4.2011(平成23)年の台風12号による風水害からの復興
5.小括
第IX章 阪神・淡路大震災と90年代末の復興イベント
―神戸ルミナリエと淡路花博の定量的分析
【脱インフラ・アート活用の21世紀型博覧会手法による地域・都市観光再生(1)】
1.1990年代以降のアートイベントの出現
2.阪神・淡路大震災と「神戸ルミナリエ」および「淡路花博」の概要
(1)兵庫県の被害状況等(2006年5月19日確定)
(2)「神戸ルミナリエ」
(3)国際園芸・造園博「ジャパンフローラ2000」
3.阪神・淡路大震災と復興イベントとしての神戸ルミナリエと淡路花博の定量的分析
4.小括
第X章 アートイベントを活用した地域活性化の経済効果モデル
【脱インフラ・アート活用の21世紀型博覧会手法による地域・都市観光再生(2)】
1.大地の芸術祭
(1)大地の芸術祭にかかる主な四つの事業の概要
(2)大地の芸術祭ネットワークと来訪者
(3)中越地震の影響
2.「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2006」の経済効果(消費)の精密分析結果
(1)分析内容
(2)分析結果
3.滋賀県甲賀市信楽におけるアートイベントの取り組み
(1)甲賀市と信楽
(2)世界陶芸祭と信楽高原鉄道列車事故
4.信楽・陶芸の地域ブランドづくり
(1)「信楽まちなか芸術祭」
(2)甲賀ブランドと信楽焼
(3)豪雨被害の信楽高原鉄道と信楽
5.小括
終 章
おわりに
1.復興博覧会が地域・都市観光再生に果たした役割-効果と評価
2.東日本大震災復興博覧会の可能性
3.今後の課題と研究展望
[資料]日本の主な出来事・自然災害・博覧会対比表
参考文献
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