書籍詳細:ゲーム理論はアート

ゲーム理論はアート 社会のしくみを思いつくための繊細な哲学

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発刊年月
2018.01
ISBN
978-4-535-55892-2
判型
四六判
ページ数
304ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

ゲーム理論は、社会のしくみを解き明かすための最強のアプローチだ。
「なぜハラスメントが起こるのか」「監視社会でいかに自立的に生きるか」など、例を挙げつつ問題の本質を簡潔に示す。

目次

第1部:アートとしてのゲーム理論
 はじめに

第1章 ゲーム理論はアートである
 アートに出会う
 社会科学者になりたい
 ゲーム理論のすばらしさ
 ゲーム理論事始め

第2章 キュレーションのすすめ
 キュレーション1|PK戦からテロ対策へ
 キュレーション2|経済の秩序と繁栄とインセンティブ
 キュレーション3|社会理論へのステップ
 
第3章 ワンコインで貧困を救う
 不都合なインセンティブ
 貧困救済の落とし穴
 アブルー・松島メカニズムのマジック

第4章 全体主義をデザインする
 全体主義に向きあう
 マインド・コントロールをデザインする
 「監視なき監視」の現代社会


第2部:日本のくらしをあばく
 はじめに

第5章 イノベーションと文系

第6章 オークションと日本の成熟度

第7章 タブーの向こう岸

第8章 幸福の哲学


第3部:「制度の経済学」を問いただす
 はじめに

第9章 「情報の非対称性」の暗い四方山話
 情報の非対称性とは
 逆淘汰という失敗
 バブルといじめ
 
第10章 早いもの勝ちから遅刻厳禁へ
 証券取引のしくみをあばく
 フラッシュウォーズ
 フラッシュ・マーケットデザイン
 
第11章 繰り返しゲームと感情
 囚人のジレンマと繰り返しゲーム
 相手の行動をモニターする
 理論と現実
 
第12章 マーケットデザインとニッポン
 日本の社会にデザインを
 国民による制度設計

あとがき


参考文献
初出一覧

書評掲載案内

■2018年2月18日付『読売新聞』読書面「本よみうり堂」(10面)
 評者:坂井豊貴氏(慶應義塾大学教授)
■『週刊エコノミスト』2018年3月6日号 Book Review(56頁)
 評者:柳川範之氏(東京大学大学院教授)
■2018年3月4日付『毎日新聞』読書面「今週の本棚」(12面)
 評者:大竹文雄氏(大阪大教授[労働経済学])
■2018年4月7日付『日本経済新聞』読書面(29面)
 評者:藤田康範氏(慶応義塾大学教授)
■『週刊東洋経済』2018年6月2日号 Review(90頁)
 評者:橋下 努氏(北海道大学大学院経済学院教授)
■『日本経済新聞』2018年12月30日号
エコノミストが選ぶ経済図書ベスト10にて5位に選書されました。