書籍詳細:働き方と年収の壁の経済学

働き方と年収の壁の経済学

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,200円(本体価格 2,000円)
在庫僅少
発刊年月
2018.03
ISBN
978-4-535-55894-6
判型
A5判
ページ数
248ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

日本の法制度、税制度は公平なのか。経済社会システム、労働市場について実証分析し、「年収の壁」制度の正確な知識を提供する。

目次

第1部 経済課題と、日本存続のための働き方改革

第1章 日本の喫緊の経済課題
1.日本人口の激減
2.財政赤字:世界第1位の借金大国

第2章 なぜ女性活躍が日本経済の存続なのか
1.日本経済存続のためのIMF提言と日本政府対応
2.男女別にみる日本労働市場の現状
3.一億総活躍政策のためのDM(ダイバーシティ・マネジメント)


第2部 労働市場の経済学・歴史・実証分析

第3章 日本の労働市場の経済学
1.労働経済学理論でみる労働市場
2.日本は二重労働市場
3.労働経済学の差別理論
4.学際的な差別関連理論

第4章 経済・社会システムとしての日本労働市場の歴史
1.経済・社会システムとしての労働市場の経済学
2.日本の経済・社会システムとしての労働市場の歴史
3.まとめ

第5章 計量経済学分析:1980年代半ば前後で「女性労働政策」と「年収の壁制度」の効果はどのように変わったか
1.はじめに
2.女性の行動はどのように変わったか
3.「女性労働政策」と「年収の壁制度」
4.実証分析:「女性労働政策」の効果はどのように変わったか
5.これからの「女性労働政策」への課題
6.まとめ


第3部.パートの「年収の壁」と税・年金制度の経済学・歴史・実証分析

第6章 財政学でみる「年収の壁」と配偶者控除等の歴史
1.はじめに:「人形の家効果」と「貧困の罠」をもつ年収の壁制度
2.現状分析
3.財政学からみる働き方と税・社会保障の3つの論点と、税の3原則
4.税制における配偶者の歴史:配偶者控除・専従者控除等
5.おわりに

第7章 計量経済学分析:女性の働き方選択と、「パ-トの壁」制度の中立性
1.はじめに
2.先行研究
3.有配偶女性の就業選択と制度
4.制度を組み込んだ就業選択モデル
5.推定結果とシミュレーション
6.おわりに

第8章.第3部のまとめと現状
1.所得税の配偶者控除制度などの変遷
2.公的年金制度の変遷と現状
3.家族と働き方の変化
4.「パートの年収の壁」にかかわる制度の概要と、税の3原則の課題
5.税・社会保障改革と働き方:女性に多い「貧困の罠」


第4部.グローバル社会で存続していくための、日本の働き方ダイバ-シティの課題

第9章 ジョブ型働き方実現のための韓国・中国企業との経済学比較分析と、日本労働市場の課題
1.日本の女性活躍推進と企業収益を、韓国と中国の実質クォ-タ制から学ぶ
2.日本の労働市場の課題
3.メンバーシップ型固定的労働市場から、ダイバ-シティ・ジョブ型流動的労働市場への働き方改革

第10章 若年男女が活き活きと働くための、キャリア形成の現状・政策提言・リ-ダ-からのメッセ-ジ
1.若年男女の日本的就業圧力と、働き方別の生涯賃金
2.若年男女が活き活きと働けるための政策提言
3.日本企業等の現状と、リーダーからのメッセ-ジ