書籍詳細:変容する家族と新たな財産

変容する家族と新たな財産

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  • 紙の書籍
定価:税込 6,160円(本体価格 5,600円)
在庫なし
発刊年月
2018.05
ISBN
978-4-535-52326-5
判型
A5判
ページ数
308ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

〈家族〉が扶養制度としての機能を喪失し、職業が〈新たな資産〉としての価値を纏う現代。私法の衰退への予見と警鐘の書。

目次

第1部 新しい家族
第1章 家族の絆の衰退 結びつける絆
A. 家族単位――愛情に基づく結婚の法
B. 新しい家族の絆
 1. 結婚の絆――その中心性と親密性
 2. 流動性――分離の容易さと取り替えやすさ
C. 個人の登場

第2章 家族の絆の衰退 支援の絆
A. 範囲の狭まり
B. 離婚の犠牲者
 1. 配偶者扶養
 2. 財産分割
 3. 子どもへの支援
 4. 事実婚家族の解消
 5. 結論
C. 機能分担
 1. 新しい家族の支援能力
 2. 古い財産と新しい財産
D. まとめ

第2部 家族・財産・法
第3章 家族法と財産
A. 家族法の変質
B. 家族を強くする法
 1. 私法
 2. 公法
C. “解放された”個人

第3部 新たな財産
第4章 変貌した法的絆
A. 仕事上の絆
 1. 仕事と被雇用者を結びつける絆
 2. 働く人を仕事につなぎとめる絆
B. 大家と借家人(補説)
C. 法律は安心を生み出すか?
D. 財産としての仕事――その手に入れやすさ、不安定さ、曖昧さ

第5章 新しい財産とは結局は封建世界への回帰か?
A. 組織
B. 私法の変質
C. 関係社会
D. 鉄の檻と黄金の鎖