書籍詳細:日本の金融 市場と組織
郵政研究所研究叢書 日本の金融 市場と組織
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定価:税込 3,960円(本体価格 3,600円)
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内容紹介
規制緩和という時流のなかで、規制・組織論理と市場原理の狭間で揺れ動く日本の金融。本書は、この相克に焦点を当て、生保、信託、証券業にも目配りしながら金融規制の功罪を理論・実証両面から明らかにする。
目次
序 章 金融業における市場原理と規制論理の相剋
1 本書の目的
2 本書の簡単な要約
第1部 規制の論理・企業の論理と市場規律
第1章 銀行の規制大系
1 はじめに
2 既存秩序維持政策としての構造規制・行動規制
3 情報の非対称性を利用した規制
4 金融システムの安定政策と規制の矛盾
5 Default回避政策の矛盾
6 支払い能力の定下と支払い準備の確保、銀行の再組織化
7 規制改革の限界
8 従来型銀行行政の限界
第2章 戦後型金融規制の再編成
1 はじめに
2 今回の金融制度改革の概要と評価
3 金融規制の目的と手段
4 金融業への独占禁止法の適用
5 おわりに
第3章 生保に対する規制・監督
1 はじめに
2 規制の根拠
3 米国の経験
4 現行の規制
5 ソルベンシー・マージン規制
6 配当政策の検討
第4章 日本企業の株式持ち合いと企業支配
1 はじめに
2 モデル
3 株式持ち合い均衡
4 おわりに
第5章 日本の金融機関の資金調達コストの計測とその経済的意義
1 はじめに
2 金融機関の資金調達コストのフレームワーク
3 各金融業態の資金調達コストの比較
4 おわりに
第2部 銀行市場のビヘイビア
第6章 日本における貸出金利の変動パターンについて
1 はじめに
2 近年の貸出金利の動きとその解釈
3 暗黙の契約モデルによる分析
4 実証分析
5 おわりに
第7章 貸出サイズと銀行の規模の経済性
1 はじめに
2 規模の経済性は見せかけか?
3 貸出サイズよ貸出件数の経済性に関する実証分析
4 データおよび推定結果
5 暫定的な結論と残された課題
第3部 証券市場参加者の行動原理の実証
第8章 日本の新規株式公開市場に関する実証分析
1 はじめに
2 情報の非対称性と過小値付け
3 日本の株式公開市場の特徴
4 データ
5 仮説と実証結果
6 おわりに
第9章 直利指向の再検討
1 はじめに
2 展望
3 検証条件
4 実証研究
5 結論と今後の課題
第10章 日本におけるマルチ・ベータ資産価格決定モデルの検証
1 はじめに
2 分析方法
3 実証分析
4 おわりに