書籍詳細:アメリカの大学とパーソンズ

アメリカの大学とパーソンズ

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  • 高城 和義
  • 紙の書籍
定価:税込 3,300円(本体価格 3,000円)
在庫なし
発刊年月
1989.11
旧ISBN
4-535-57822-2
ISBN
978-4-535-57822-7
判型
A5判
ページ数
322ページ
Cコード
C3036
ジャンル

内容紹介

パーソンズは抽象的概念図式の構築者であるとともに、調査研究に多く従事した。本書は、彼の大学教員に関する調査を踏まえ、彼の大学研究のバックボーンに光を当てる。日本の大学改革論議にも一石を投ずる書である。

目次

1 パーソンズのアメリカ大学教員調査
 第1章 大学教員の役割構造
  1 調査方法
  2 「制度的分化尺度」の構築
  3 現代アメリカの大学にみられる発展傾向
  4 大学教員の役割構造
  5 小括
 第2章 大学における権力と影響力
  1 大学における意思決定の構造
  2 「学生反乱」による変動
  3 「合議制アソシエーション」の構造的特質
 第3章 大学教育の目標
  1 現代の大学教育
  2 大学教育の目標
  3 現代アメリカの高等教育システム
  4 高等教育システムと現代社会
2 パーソンズの大学論
 第4章 学問の自由とパーソンズ
  1 「アメリカ大学教授連合AAUP」の組織と活動
  2 学問の自由に対するパーソンズの態度
 第5章 マッカーシイズムとパーソンズ
  1 マッカーシイズムの到来
  2 ハーヴァードとマッカーシイズム
  3 ストウファー事件
  4 パーソンズの「尋問調書」
  5 ファーリ事件とベラー採用問題
  6 AAUP特別委員会報告
  7 大学における学問の自由の制度化
 第6章 パーソンズ大学論の論理構造
  1 認識複合体の制度化
  2 大学システムの構造
  3 「大学紛争」把握
  4 大学の発展方向
 第7章 大学論をめぐるパーソンズとスメルサー
  1 アメリカ文芸・科学アカデミーの高等教育研究
  2 共同研究の所産としての『アメリカの大学』
  3 『アメリカの大学』に対するスメルサーの批判
  4 パーソンズの反批判
  5 スメルサーの大学論に対するパーソンズの批判
  6 展望