書籍詳細:現代市民社会における法の役割

現代市民社会における法の役割 吉村良一先生古稀記念論集

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  • 紙の書籍
定価:税込 11,000円(本体価格 10,000円)
在庫僅少
発刊年月
2020.08
ISBN
978-4-535-52373-9
判型
A5判
ページ数
512ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

原発訴訟、アスベスト訴訟など現在進行中の訴訟のほか、民法の最新議論・基礎理論まで意欲的な論考を多数収録した充実の論文集。

目次

第1部 原発事故賠償と原子力安全における法の役割



原賠法上の責任集中原則の信義則による制限的解釈論
  …………松本克美

科学・技術水準への準拠義務と国の責任…………下山憲治
  ——原発事故賠償訴訟・名古屋地裁判決の検討を通じて

ふるさと喪失損害の意義…………若林三奈
  ——生活再建後になお遺る包括生活基盤の喪失・変容による機能障害

原発事故による「ふるさとの喪失」と集団訴訟…………除本理史
  ——被害総体の可視化にむけて

「福島原発避難者訴訟」の損害評価と請求方法…………米倉 勉
  ——被害の解明と救済を求める裁判の展開の中で

原発ADRの実相と課題…………大坂恵里

原発差止め訴訟(民事)と社会通念論…………神戸秀彦
  ——新規制基準・火山ガイドに触れながら

原子力損害賠償法の改正と危険責任立法…………大塚 直
  ——責任の範囲および責任主体の関係を中心として




第2部 アスベスト問題における被害者救済法理の展開



泉南アスベスト国賠訴訟と建設アスベスト訴訟の到達点と課題
  …………村松昭夫

建設アスベスト訴訟と民法719条1項後段の責任…………石橋秀起
  ——高裁4判決の検討

建設アスベスト訴訟における建材メーカーの警告表示義務
…………渡邉知行




第3部 市民法と不法行為法の今日的課題



安全配慮義務における「特別な社会的接触の関係」と不法行為法規範
…………高橋 眞

不法行為法現代化に向けての覚書…………廣峰正子
  ——環境損害を題材に

差止請求権による「取引」強制の可否…………根本尚徳
  ——差止請求権制度と契約法との相互関係に関する考察をも兼ねて

用語「責めに帰す」の形成過程と諸外国の状況…………畑中久彌

靖国合祀訴訟に関する近時の裁判例の民法的諸問題…………吉田邦彦
  ——民法解釈方法論上の問題の一事例として

風営法規制を利用した出店阻止行為からの営業の保護と限界
…………和田真一

寄託中の動産の所有権移転…………松岡久和
  ——債権法改正の影響の有無


吉村良一先生略歴 

吉村良一先生主要著作目録