書籍詳細:パブリックコメントと租税法

パブリックコメントと租税法 政令・通達等に対する手続的統制の研究

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  • 紙の書籍
定価:税込 6,490円(本体価格 5,900円)
在庫僅少
発刊年月
2020.10
ISBN
978-4-535-52491-0
判型
A5判
ページ数
416ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

租税実務を席捲する政令又は通達に対して、事前の手続的統制の必要性を訴えるとともに、パブリックコメント制度の改善策を提言する。

目次

序章
 
第1章 租税行政庁による行政解釈の必要性とその存在形式等
 第1節 租税法規における法解釈の必要性及び必然性
 第2節 租税行政庁による行政解釈の存在形式と
     考察対象の絞り込み        
 第3節 小括  
 
第2章 租税に関する政令の現状と統制の必要性    
 第1節 租税行政立法の憲法適合性と限界        
 第2節 法人税法65条を根拠とする政令の授権法律適合性の問題   
 第3節 政令の規定内容の十分性        
 第4節 小括  
 
第3章 税務通達の現状と統制の必要性    
 第1節 税務通達の拘束力
 第2節 税務通達の諸機能
 第3節 税務通達の必要性等    
 第4節 「税務行政」=「通達行政」という批判とその理由        
 第5節 租税法律主義適合性が疑われるか、少なくともそのような
観点から吟味を要する通達と本研究の契機となった裁判例  
 第6節 小括  
 
第4章 統制手段としてのパブリックコメント制度  
 第1節 行政解釈に対する統制のあり方を巡る視点        
 第2節 パブリックコメント制度の概要等        
 第3節 パブリックコメント制度の魅力  
 第4節 パブリックコメント制度の制度上の問題点        
 第5節 パブリックコメント制度の運用上の問題点        
 第6節 個別案件の分析結果から析出される運用上の問題点
 第7節 小括
 
第5章 連邦行政手続法の告知コメント手続と租税行政      
 第1節 APAの規則制定手続の概要       
 第2節 米国連邦税に関する規則と規則制定手続  
 第3節 財務省規則に対する司法敬譲問題        
 第4節 米国財務省又はIRSの説明に対する疑問と規則制定に関わる
     インセンティブ  
 第5節 Mayo判決(2011年)の検討     
 第6節 Mayo判決とAuer原則   
 第7節 小括  
 
第6章 米国財務省等が利用する暫定規則を巡る諸問題      
 第1節 暫定規則の概要等      
 第2節 告知コメント手続を経ずに暫定規則を発行することが
     認められる根拠        
 第3節 暫定規則に対する敬譲問題      
 第4節 暫定規則の有用性      
 第5節 小括  
 
第7章 現行パブリックコメント制度の改善策の提言        
 第1節 提言の方向性  
 第2節 制度上の問題点と改善策        
 第3節 その他の改善策等      
 第4節 小括  
 
第8章 補論    
 第1節 国会ないし立法による統制との関係      
 第2節 他の統制手段との関係  
 
結語