書籍詳細:国際協力と想像力

国際協力と想像力 イメージと「現場」のせめぎ合い

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発刊年月
2021.03
ISBN
978-4-535-55975-2
判型
四六判
ページ数
320ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

援助の現場においてイメージと現実はなぜ乖離するのか。援助国・被援助国の視点から要因を考察し、ギャップを超える方法を探る。

目次

序章 バナナ売りのおばあさんは何を考えているか
     ――国際協力の相手を想う[佐藤 仁]

第I部 想像される「受け手」
      ――開発/協力の理由はどう作られるか

第1章 幻の高原都市開発と5万人移民計画
      ――日本のカンボジア援助事始め[初鹿野 直美]

第2章 安全「だから」援助するのか、安全の「ため」に援助するのか
      ――アフガニスタンと中村哲医師[林 裕]

第3章 発展を方向付けるイメージ
      ――スリランカ、農村ファーストという選択[麻田 玲]


第II部 「送り手」の働きかけ
       ――国際協力のイメージを広める/縮める

第4章 未知への想像力を育成する
      ――学校教育における国際協力の語られ方[華井 和代]

第5章 ODAマンとは何者か
      ――外務省のODA広報と想像力[紺野 奈央]

第6章 イランで難民支援を呼びかける
      ――模範的な政府、模範的な発信[小島 海]


第III部 「受け手」と「送り手」の交渉
      ――ゆさぶられる国際協力

第7章 住民はコミュニティをどう語るのか
      ――タイの農村開発における住民のイメージ戦略[久留島 啓]

第8章 もし開発協力をしなかったら
      ――タイのNGOによる「負のイメージ」の伝達[松本 悟]

第9章 「生き物」としての国際協力
      ――中国貴州省にみる世界銀行と開発事業の現地化[汪 牧耘]

終章 想像力の「原っぱ」を
      ――国際協力の手段を超えたコミュニケーション[松本 悟]

書評掲載案内

■『DEAR News』vol.202(2021年6月号)P11にて掲載
■『HOSEI』2021年6・7月号 書籍コーナーにて掲載