序章　　「生きづらさ」をやわらげる学
　　　　――ソーシャル・キャピタルの視点と歴史……稲葉陽二

第１部    概論

第１章　ソーシャル・キャピタルとは何か――定義と有用性
　　　　　　……稲葉陽二

第２章　ソーシャル・キャピタルの二面性を意識しつつ社会という
　　　　　　箱のなかで自分の居場所を見極める……稲葉陽二

第３章　ソーシャル・キャピタルの「豊かさ」とは
　　　　――強い紐帯と弱い紐帯のバランス、信頼の範囲
　　　　　　……小藪明生

第４章　社会ネットワークと社会的伝染
　　　　――ソーシャル・キャピタルの構造的側面
　　　　　　……高木大資


第２部　各論

第５章　地域参加を増進するには
　　　　――地域活動における男性の不利と女性の不利とを考える
　　　　　　……小山弘美

第６章　風通しのよい自治会運営は橋渡し型ソーシャ ル・キャピタルを
　　　　構築することによって可能か……戸川和成

第７章　行政と住民はなぜ距離があるのか
　　　　――被災地やその他の事例、ソーシャ ル・キャピタルを操作する
　　　　　　……須田光郎

第８章　橋渡し型ソーシャル・キャピタルと結束型
　　　　ソーシャル・キャピタルはどう創られるのか
　　　　――田野畑村での岩見ヒサさんの活動
　　　　　　……小林ひとみ

第９章　韓国における農村・漁村地域の経済活性化
　　　　――ソーシャル・キャピタルによる価値創造連鎖モデル
　　　　　　……朴　珎怜

第10章　企業不祥事はなぜ起こるのか
　　　　――ソーシャル・キャピタルの視点から見た現場と
　　　　社会における理不尽……稲葉陽二

第11章　“遠慮がちな”ソーシャル・キャピタル再訪
　　　　――長野県須坂市の保健補導員制度を例に……今村晴彦

第12章　親子を取り巻くつながりは生きる力を高めることができるのか
　　　　――家庭内外ソーシャル・キャピタルの光と影
　　　　　　……露口健司

第13章　ソーシャル・キャピタルの世代間継承
　　　　――時間・空間・歴史も踏まえた概念であるソーシャル・
　　　　キャピタルをうまく利用して心地よく生きる
　　　　　　……要藤正任