書籍詳細:人口動態変化と財政・社会保障の制度設計

法政大学比較経済研究所 研究シリーズ35 人口動態変化と財政・社会保障の制度設計

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  • 紙の書籍
定価:税込 5,170円(本体価格 4,700円)
在庫あり
発刊年月
2021.03
ISBN
978-4-535-54002-6
判型
A5判
ページ数
344ページ
Cコード
C3030
ジャンル

内容紹介

「多数派」たる高齢者層を優先してきた政策から生ずる世代間格差を是正するためのヒントを実証・理論両面から多角的に考察する。

目次

[第1部] 民主主義と財政制度

第1章 民主主義と財政ガバナンス(田中秀明)
1. はじめに
2. バブル経済崩壊後からの30年間
3. 財政再建を巡る対立
4. 財政ガバナンスと日本の予算制度
5. 総括:財政と政治

第2章 政府支出と財政ルール(原一樹)
1. はじめに
2. 財政ルールに関する先行研究
3. データと推定式
4. 推定結果
5. おわりに

第3章 意思集約方法の理論分析(石田良)
1. 序説
2. 投票理論の概観
3. 財政とボルダ投票について
4. 余命投票について
5. 結語


[第2部] 社会保障制度改革

第4章 公的年金制度改革を望むのは誰か?(島澤諭)
1. はじめに
2. 世代会計モデル
3. データおよび試算の前提
4. 財政・社会保障制度改革
5. まとめ

第5章 2019年・財政検証と年金財政に関する一考察
    ――経済前提の1つであるTFP上昇率の評価を巡って(小黒一正)
1. はじめに
2. 2019年・財政検証とTFP上昇率の前提
3. 利用データと確率モデルの概要
4. 考察
5. まとめと今後の課題

第6章 基礎年金の底上げ方策の政策効果(稲垣誠一)
1. はじめに
2. 研究の方法
3. 財政統合した場合のマクロ経済スライドの将来見通し
4. 基礎年金底上げ措置の追加費用と効果
5. 結果の考察
6. 結論

第7章 人口減少・超高齢化下での介護施設の配置のあり方および
     GISの活用に関する一考察――新潟市を事例に(小黒一正)
1. はじめに
2. 新潟市の介護施設の概況等
3. GISを利用した入居型介護施設、人口・高齢化等の現状と予測
4. ボロノイ分割を利用した施設の最適配置に関する分析
5. まとめと今後の課題

第8章 「新たな日常」における医療保険制度改革とこれからの薬価制度
     (菅原琢磨)
1. 新型コロナ禍と菅内閣の誕生
2. 社会保障制度改革にかかる議論の進捗状況と今後の論点
3. これからの薬価制度改革の視点
4.結びにかえて――未完の大作を次世代にどう引き継ぐか

第9章 経済社会の持続性とコロナ危機(小林慶一郎)
1. 政府のバランスシート調整論
2. コロナショックは経済をどう変えるのか
3. コロナ感染症対策の選択肢
4. コロナ対策の課題――接触アプリと債務問題


[第3部] 人口動態変化と市場

第10章 イールドカーブの決定要因について
      ――日本国債を中心とした学術論文のサーベイ(服部孝洋)
1. はじめに
2. 純粋期待仮説 (Pure Expectation Hypothesis)
3. 流動性プレミアム仮説
4. 市場分断仮説
5. おわりに

第11章 東アジアの高齢化と金融資本市場再考(木原隆司)
1. はじめに
2. 2000年代初頭の先行研究
3. 人口動態の金利・株価・貯蓄率への影響(新たな推定)
4. 将来の高齢化速度上昇と行動経済学
5. 結語